【事案】
自動車直進中、交差点で右方よりの自動車と出会い頭衝突。反転し、左前方角のカーブミラーに衝突して停止したもの。耳鳴りや吐き気等、バレリュー症候群を併発。
【問題点】
バレリュー症候群の対処に病院をいくつか転院、物損も損害額や過失割合で大いにもめた。相手保険会社の担当者もキレ気味。そのような状態を心配して、以前の依頼者から紹介を受けた。
【立証ポイント】
保険会社とやり合う愚をたしなめ、バレリューの改善と等級認定へ向けて誘導する。近隣で信頼できる整形外科に受診、神経ブロックも含め、しっかりリハビリを進めた。 そして、保険会社の打切り打診をギリギリまで耐えて、等級申請、14級を確保した。
その後、余程悔しかったのか保険会社の抵抗は強く、紛争センターの斡旋でも弁護士を立てて、医療照会を敢行、心因性や年齢変性(障害は加齢によるもの)を強く主張してきた。しかし、ここは紛争センター、裁判所ではありません。細かな議論はさておき、14級認定を前提とした赤本基準の斡旋案(慰謝料110万 + 逸失利益:主婦の5年間)で解決となった。
(平成25年8月)