【事案】

交差点で左折待ち停車中、後続車に追突された。手指に痺れを伴う頚椎捻挫で長期の通院となった。

【問題点】

地方の開業医。レントゲンはCDどころかフィルムにも出力不能。昔ながらのおじいちゃん先生で、診断も頓珍漢な検査、後遺障害診断書もまともに書けそうにない?(おそらく事務の女の子が書ている?)

【立証ポイント】

それでもなんとかMRIの紹介状だけお願いして他院で実施。レントゲン提出は諦めた。 困難な状況であったが通院実日数だけは200日越え、14級は確保できた。 20140508_3 (平成25年10月)

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【事案】

道路工事中で停車のところ、後続車の追突を受けた。頚椎捻挫であったが、それよりも自動車の修理費をめぐって相手保険会社と対立、相談会に参加された。

【問題点】

比較的古い自動車であったので全損。修理費と車両価額の開きが30万円ほど・・折り合いがつかないまま、代車のレンタカーの返却を求められ相手保険会社は弁護士を立ててきた。

むち打ちはMRIを取らないまま、漫然と地元の整形外科に通っていた。

【立証ポイント】

「物損の30万でもめているどころじゃないでしょ!」と、毎度のことですが、後遺障害認定に進める。物損は連携弁護士から相手弁護士にさっさと相応額で話をつけた。

主治医はまったく後遺障害に関心なく、他者の介入を拒んだ。仕方ないので被害者の後方に回り、MRI検査の誘致、診断書の作成を進めた。ほとんど一行書きの診断書の内容は「明らかな他覚所見なし」とあるのみ。それでも14級9号が認定された。

物損30万円もめて迷走が ⇒ 人損で300万円を得て解決。何が大事かわかりますよね?

(平成26年2月)

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【事案】

直進道路を走行中、脇のコンビニから急発進した自動車と側面を接触、乗っていた主人は腰椎捻挫、補助席の奥さんは頚椎捻挫となった。

【問題点】

受傷機転からそれ程の重症と思えないからか、相手保険会社の担当者と治療の継続をめぐって対立、険悪な状態になって相談会に参加された。奥さんはまだしも、ご主人の腰痛は既往症の影響大きく、「認定はかなり厳しい」と諌めた記憶がある。

【立証ポイント】

とにかく、保険会社との摩擦を避けて症状固定させ、等級申請を急いだ。医師と診断書内容について打合せし、症状を説明した詳細な申述書を添える等、基本通り丁寧に書類を完備させた。

実は、ここからが本件の問題。被害者請求したはずの書類が事前認定に回ってしまったのです。以前も保険会社窓口のミスにより、任意社の担当に書類が逓送された経験はあります。その場合、担当者から「これ、被害者請求ですよね?」と確認の電話があります。しかし、本件担当者は悪質で被害者請求の請求書と様式が整っているにも関わらず、事前認定としてしまったのです。

それでも無事に主人は腰椎、夫人は頚椎と、夫婦共に14級認定。

【秋葉の仕置き】

だからといって担当者の行為は許されるものではない。電話で事情を問いただしたが「私のところに書類が回ってきた以上、これは事前認定となります」と苦しい持論で抗弁していた。(実際は自賠担当に提出された書類を「自分に回せ」と指示したと思います。)この担当者をただ糾弾しても面白くないので、決して責めず丁重に「書類一式をお返し下さい」とお願いした。

帰ってきた書類を再度、自賠責保険の窓口に提出、今度は間違いが起こらないように、当該サービスセンターの管理職に担当者の違法行為を訴え、不問にする代わりに自賠責からの保険金支払いを急かした。つまり、事前認定後の被害者請求切替えを実行した。これが秋葉流の仕置き。

もちろん、即座に夫婦合計150万円が支払われた。そして、件の担当者へは連携弁護士から受任通知を送りつけた。

怒り心頭の依頼者夫婦であったが、この担当者へは「事前認定で等級を認定下さり、ありがとう!○○さん(担当者)のお陰です!」と言わせた。 担当者は調査事務所の認定結果を苦く思っていることでしょう。

(平成27年1月)

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【事案】

国道へ合流する脇道で、左折待ち停車中、後続車の追突を受けた。共に手指の痺れを発症、後遺障害の可能性をもって相談会に参加された。

【問題点】

50代の娘さんと80代の母、保険会社から加齢の影響を指摘されるのは必至。特にお母さんは既存の糖尿病、関節痛などが絡み、非該当も覚悟するよう説明した。実際、医師も外傷との因果関係を「神経学的異常所見なし、画像上異常所見なし、経年性・退行性変性のみ」と否定、ここまでは想定内です。極めつけは見通しが「症状固定時期には訴えはほとんどなく、症状は消失・安定している」・・これで認定されることは絶対ないはず。

【立証ポイント】

保険会社の対応は連携弁護士に任せ、メディカルコーディネーターが寄り添い、丁寧にリハビリを進める。娘さんは問題なく、頚椎・腰椎それぞれ認定。

びっくりしたのは母も頚椎で認定。ここまで不利な所見で認定されたのは初めて。 これを私達は「同乗者・同時申請効果」と呼んでいます。

(平成26年3月)  

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【事案】

交差点で信号待ち停車中、後方より追突を受けた。共に頚椎捻挫となったが、特に奥さんは神経症状がひどく、バレリュー症状に悩まされていた。

【問題点】

割と早期から相談を頂いていたので、治療費の確保、及び後遺障害認定への準備は余裕を持って進めることができた。 そして、共に回復を目指し、1年の通院を続けた。相手保険会社もややキレ気味。

【立証ポイント】

リハビリの効果からそれぞれの症状は軽減傾向であったが、共に14級を確保、奥さんは腰椎捻挫も加わり併合14級。その後、連携弁護士により、2人合わせて700万円の賠償金にて解決。夫婦だと賠償金もダブルで、お得感を感じてしまいます。

(平成25年10月)  

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【事案】

自動車停車中、後方より追突を受け、3台の玉突き衝突となった。主婦のお友達二人でお買い物へ向かう途中の事故。

【問題点】

頚椎捻挫で同じ病院に通院も、一人は早めの相談により、転院を勧めて違う整形外科でリハビリを継続した。ここは神経学的所見をしっかり記録してくれる医師だからである。当然に丁寧な後遺障害診断書が仕上がった。しかし、もう一人は相談を受けていないので、そのまま同じ病院に通院を続けた。

【立証ポイント】

早めに依頼を受けた一人は楽勝で認定される状態であった。症状固定を前に友人(の認定)を心配して、ご紹介を頂いた。弁護士費用特約は両者に適用できるから費用面の心配はない。 友人については今更転院などできないので、とにかく病院に同行、あまり協力的ではない医師であったが必死に診断書の修正等働きかけ、最終的には認定に足る診断書に近づけた。

その後、無事に二人とも認定を受けた。通院先の医師(の判断)によって判定が変わってしまうことがあります。それでもなんとかすることが私達の仕事。

(平成25年9月)  

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【事案】

停車中、後続車の追突を受け、前車に玉突き衝突した。運転席の主人は下肢の打撲、助手席の夫人は頚椎・腰椎捻挫。

【問題点】

相手保険会社ともめて弁護士対応された状態で相談会に参加された。症状を見るに奥さんは等級が取れるが主人は無理と分析した。奥さんのみ認定で諦めること、交渉の一切を連携弁護士に任せると約束して受任。

【立証ポイント】

まず、MRI検査を指示、続いて病院同行し、念のため夫婦双方に後遺障害診断書を記載いただく。 結果は、予想通り奥さんのみ認定。連携弁護士により速やかに交渉解決させた。

(平成25年11月)  

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【事案】

路肩を歩行中、後続自動車に追突を受ける。

【問題点】

問題は持病の手術を控えており、その入院・手術で、リハビリが1ヶ月中断することである。14級9号認定の原則から、治療の継続が絶たれてしまえば症状の一貫性が否定される。 また、被害者はリタイアした男性。専業主夫を主張していた。

【立証ポイント】

依頼者に通院日記をつけていただき、入院の中断期間について理由を説明した文章・記録を添付した。このように定型的な書類で等級認定が決まるとはいえ、当然に審査員に対して補助書類による説明は必要となる。そして、14級は無事に認定された。

次の問題は被害者が無職で「主夫」の立証が必要であること。相手保険会社は全否定の姿勢。 奥様の源泉徴収票(主人が配偶者と明記)、家族住民票(主人が第2順位)、本人の収入証明、本人の陳述書を添えて、主夫による主婦休業損害の満額を目指す。連携弁護士にそれらを託し、紛争センターで交渉、見事、主婦の休業損害と主婦相当の逸失利益を獲得した。

第三者(保険会社、裁判官)は「どうせ男は家事をしないでしょ」と思いがち。しかし、本件被害者は完璧なハウスハズバンドなのです。

(平成25年12月)  

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【事案】

交差点赤信号にて自動車停車中、後続自動車に追突を受ける。

【問題点】

受傷1ヶ月後に相談会に参加された際、急性期はしっかりリハビリ通院を続けることをアドバイスした。保険会社、病院との折衝に不安があったようでそのまま受任して対応を進めた。 病院の協力乏しく、特にMRI検査誘致に苦労した。地方であるため転院先・検査先が限られるハンデは否めない。

【立証ポイント】

面談拒否の病院であったが、なんとかしっかりした診断書を記載いただいた。結果は問題なく頚・腰、両方で14級認定。被害者は「もう、通院に疲れたよ・・」と言っていましたが、報われたでしょ。

(平成25年10月)

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【事案】

自動車直進中、交差点で右方よりの自動車と出会い頭衝突。反転し、左前方角のカーブミラーに衝突して停止したもの。耳鳴りや吐き気等、バレリュー症候群を併発。

【問題点】

バレリュー症候群の対処に病院をいくつか転院、物損も損害額や過失割合で大いにもめた。相手保険会社の担当者もキレ気味。そのような状態を心配して、以前の依頼者から紹介を受けた。

【立証ポイント】

保険会社とやり合う愚をたしなめ、バレリューの改善と等級認定へ向けて誘導する。近隣で信頼できる整形外科に受診、神経ブロックも含め、しっかりリハビリを進めた。 そして、保険会社の打切り打診をギリギリまで耐えて、等級申請、14級を確保した。

その後、余程悔しかったのか保険会社の抵抗は強く、紛争センターの斡旋でも弁護士を立てて、医療照会を敢行、心因性や年齢変性(障害は加齢によるもの)を強く主張してきた。しかし、ここは紛争センター、裁判所ではありません。細かな議論はさておき、14級認定を前提とした赤本基準の斡旋案(慰謝料110万 + 逸失利益:主婦の5年間)で解決となった。

(平成25年8月)  

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【事案】

原付バイク、交差点赤信号において停車中、後続自動車に追突を受ける。

【問題点】

相手保険会社が4ヶ月で治療費打切り。休業損害も書類不備で未支払い。 何かとうまく交渉ができない被害者さん。

【立証ポイント】

それでも打ち切り後、健保を使わず自由診療で通院を継続したことは見上げた根性。要領が悪いからといって正当な補償が得られない・・これは助けるべきと受任。 まず、相手保険会社との関係を遮断、交渉は等級認定後に弁護士に一切を任せるようにした。続いて医師面談し、絶対に等級認定されるよう、診断書の作成にテコ入れ。

頚部と腰部でダブル認定、後は連携弁護士によりスムーズに解決。

(平成25年9月)  

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【事案】

高速道路で先頭車の急停止に伴い、後続5台の連続衝突。4台目に搭乗中の被害者はその衝撃で頭部をダッシュボードに強打、閉鎖性外傷性脳内血腫、頭部が潰れて深刻な脳内出血を起こした。救急搬送され、緊急開頭手術した。その後、乳幼児の専門医院にヘリコプターで転院し、再度の手術を受けた。 c_y_132 【問題点】

幼児期の頭蓋骨を戻すにも成長のため頭部の大きさが変わり、大きさが適合しない。一部頭蓋骨欠損を残し、頭部の変形は容易に視認できる。

【立証ポイント】

醜状痕は頭蓋骨を着脱したこともあり、左額部~側頭部が隆起、瘢痕の対象となっていた。当然、面接に備えて写真も備えた。それでも、面接の呼び出し前に醜状痕の大きさの計測依頼や不足する画像の追加依頼があるなど、どうも慎重、結論を先延ばしするような調査事務所の対応が続いた。

14ヶ月の審査期間を経て高次脳は3級3号、頭部瘢痕は7級12号、併合1級の認定となった。

※ 併合のため分離しています。

(平成26年11月)  

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【事案】

高速道路で先頭車の急停止に伴い、後続5台の連続衝突。4台目に搭乗中の被害者はその衝撃で頭部をダッシュボードに強打、閉鎖性外傷性脳内血腫、頭部が潰れて深刻な脳内出血を起こした。救急搬送され、緊急開頭手術した。その後、乳幼児の専門医院にヘリコプターで転院し、再度の手術を受けた。c_y_132 奇跡的に命を取り留めたが、成長に伴い発達障害の兆候を示す。特に語彙の習熟に遅れが顕著であり、コミュニケーション能力にも問題がみられた。また、主治医から小学校進学を前に学習障害の懸念を指摘された。

【問題点】

未就学児であるため、学習障害は将来への懸念であり、高次脳機能障害はあくまで予想に過ぎない。また、精神障害、情動障害、社会適応能力なども成長の過程を見なければ評価できないことも多い。幼児の脳障害、それに伴う精神障害の程度を測るには進学後、数年を経た段階で観察する必要がある。しかし、幼児の脳障害を専門とする主治医は「数年を経たとしても後天的な病気が合併する可能性も排除できず・・・やはり、不正確な判断となる」 との見識を示した。最新の臨床研究を踏まえ、高次脳機能傷害を現時点で評価することに決断した。 こうして 前代未聞とまでは言わずとも、極めて少数例である未就学児の高次脳機能障害の立証・申請に及んだ。すべてが未知の経験、2年間、家族とともに手探りの立証作業を進めた。

【立証ポイント】

家族、主治医と実施可能な検査を計画、限られた神経心理学検査は以下の通り。

・ 知能検査: 田中ビネー 、 wppsi 、 2年後に wisc → 解説 ・ 発達検査: 遠城式乳幼児分析的発達検査 、 新版K式発達検査 、 DENVERⅡ ・ 視覚発達: フロスティッグ視知覚発達検査   ※ 赤字は秋葉からの依頼で追加実施。

客観的なデータが不足する中、満を持してビデオを導入、3回の撮影を通して、映像による観察を加えた。続きを読む »

【事案】

交差点で横断歩道を横断中、後方よりの右折自動車に跳ねられ受傷。頭蓋骨骨折、急性硬膜下血腫、くも膜下血腫の診断となった。実はこの事故の前から、数年前の交通事故について相談を受けていた。この受傷にて正式受任、以来、二人三脚の対応となった。  くも膜下出血(参考画像:くも膜下出血 MRI冠状断) 【問題点】

1、最初の病院で意識障害の記載に間違いがみられた。

2、受傷3ヶ月目から短期記憶傷害、注意障害の兆候がみられた。

3、能力低下は微妙で、一見、何の障害もないように回復が進んだ。本人の病職も薄い。

【立証ポイント】

1、早速、主治医に面談、記載の修正を依頼し、併せてリハビリ病院への紹介状をお願いした。

2、リハビリ先の病院では医師のみならず、社会福祉士、言語聴覚士、臨床心理士と打ち合わせ。微妙な障害を浮彫りにするため、神経心理学検査の計画を練った。

3、相手保険会社は障害について懐疑的であった。したがって、リハビリ先の医師、社会福祉士と保険会社の調査対策について事前に打合せした。治療先から被害者に不利な言質(障害は軽い、等)を取られないためである。

また、ご自宅に伺い、家族と打合せ。夫人へは日記を奨励し、後の文章作成に活かした。

結果は高次脳機能障害で7級4号、耳鳴りで12級相当、併合6級とした。検査先を確保し、病院側と気脈を通じれば等級の遺漏は起こらない。医療ネットワークがあれば安心なのです。

※ 併合のため分離しています。

(平成26年12月)  

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【事案】

交差点で横断歩道を横断中、後方よりの右折自動車に跳ねられ受傷。頭蓋骨骨折、急性硬膜下血腫、くも膜下血腫の診断となった。

実はこの事故の前から、数年前の交通事故について相談を受けていた。この受傷にて正式受任、以来、二人三脚の対応となった。

【問題点】

難聴と耳鳴りを訴えるも、検査できる施設が近隣になかった。

【立証ポイント】

1、2回程度の通院検査なので東京の耳鼻科へ。治療期にオージオグラフ(聴覚検査)と症状固定前にピッチマッチ、ラウドネスバランス(耳鳴り検査)を加えた。

スピーチオージオ  耳鳴り

結果は高次脳機能障害で7級4号、耳鳴りで12級相当、併合6級とした。検査先を確保し、病院側と気脈を通じれば等級の遺漏は起こらない。医療ネットワークがあれば安心なのです。

※ 併合のため分離しています。

(平成26年12月)  

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【事案】

自動車で直進中、対向車のセンターラインオーバーで正面衝突、自動車は大破した。被害者は大腿骨、脛骨を骨幹部骨折、他に肋骨と胸骨を骨折した。頭部を強打し、意識障害があった。  c_y_21 【問題点】

事故の2ヶ月後には家族から弁護士事務所に相談があった。意識障害があったことから高次脳機能障害を懸念、早速、弁護士事務所より依頼を受けて、病院へ駆けつけた。脳に損傷があるかを確認するため、初期のMRIを確保したかった。

【立証ポイント】

幸い、MRIでDWI(ディフュージョン)が実施され、脳に微細だが広範な出血を確認、「びまん性軸索損傷」を診断名に加えることができた。継続的に適時MRIフレアの検査をお願いした。IMG21

リハビリ病院に転院後、担当の医師と面談を重ね、数種の神経心理学検査をリクエスト、TMT、PASAT、KWCSTでは期待通りの数値を得た。 受任後から奥様に日記の記録を奨励、これが後に日常生活状況報告書・他文章の作成に大いに役立った。 そして、1年3ヵ月後、余裕を持って症状固定を迎え、医師と協力して完璧な診断書類を仕上げた。

結果は、特に注意・遂行能力の低下が評価されて高次脳機能障害が5級2号、下肢は足関節の機能障害で12級7号、以上から併合4級となった。

受傷初期からの受任により、医師、家族、現地の弁護士、そしてメディカルコーディネーターの理想的なチームワークを形成、教科書的な立証作業を行うことができた。

※ 併合のため分離しています。

(平成27年2月)  

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【事案】

自動車で直進中、対向車のセンターラインオーバーで正面衝突、自動車は大破した。被害者は大腿骨、脛骨を骨幹部骨折、他に肋骨と胸骨を骨折した。頭部を強打し、意識障害があった。

【問題点】

事故の2ヶ月後には家族から弁護士事務所に相談があった。意識障害があったことから高次脳機能障害を懸念、早速、弁護士事務所より依頼を受けて、病院へ駆けつけた。脳に損傷があるかを確認するため、初期のMRIを確保したかった。

【立証ポイント】

リハビリ科の医師と詳細に打合せ、足関節の計測を正確に行った。

結果、高次脳機能障害が5級2号、下肢は足関節の機能障害で12級7号、以上から併合4級となった。

受傷初期からの受任により、医師、家族、現地の弁護士、そしてメディカルコーディネーターの理想的なチームワークを形成、教科書的な立証作業を行うことができた。

※ 併合のため分離しています。

(平成27年2月)  

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【事案】

自動車搭乗中、踏切前で停車のところ、大型車に追突される。その際、頚椎捻挫、胸腰部挫傷等の診断名に加え、後にTFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷が加わる。専門医に受診し、手首は手術で断裂部を縫合した。 c_g_j_42 【問題点】

追突事故でどのように手首を痛めたのか?受傷機転が問題となる。また、胸腰部についても圧迫骨折が見つかったが、これも画像をみると陳旧性と思われる。多くの謎を残しながら治療はダラダラ3年も続いていた。

【立証ポイント】

とにかく各科の医師に面談して事情を聴き、症状固定へ進めた。治療実績から頚椎捻挫は14級9号を確保しつつ、胸腰椎は諦める、手首は専門医の診断書次第とした。後遺障害診断書は3枚にまとめ、膨大な時間をかけて3年間の診断書、画像を集積した。

申請後、案の定、調査事務所から各科へ医療照会が入った。それぞれ対処した結果、手首について受傷機転は謎だが手術を伴う治療経過から14級9号が認められた。

(平成26年7月)  

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【事案】

自転車で交差点を横断中、左折するトレーラーに巻き込まれ、右手関節(尺骨遠位端、手根骨、第二中手骨)、右足関節(両顆部)を骨折した。手関節、足関節共にプレート固定を施行した。

手根骨は具体的に大菱形骨、有鉤骨の骨折。

【問題点】

画像上、10級レベル(2分の1以下)の可動域制限が見込める。しかし、主治医は多忙で後遺症に協力的ではない。計測など面倒なようで、あまり時間をかけてくれない。健側(掌屈90°背屈90°・・柔らかい)に対して患側(掌屈70°、底屈30°)であった。つまり合計(180:100°)、10°足らずで10級を逃している状態。それでも足関節で10級認定が確実な為、併合9級の結果となる。医師の機嫌を考え、橈屈・尺屈の計測は諦めた。 kansetu_15 【立証ポイント】

申請後、調査事務所から醜状痕(手術創)の計測の追加依頼がきた。これを理由に再度、医師面談を行った。「先生のせいで再調査が来ちゃったよ!」と主治医を責め、傷の計測(醜状痕の基準以下であったが・・)はもちろん、橈屈・尺屈も改めて計測いただいた。 kansetu_16 結果は橈屈・尺屈が2分の1以下制限となり、掌屈・背屈の10°足らずを繰り上げて10級10号に。手関節は12級であっても併合9級の結果は変わりません。調査事務所は正確な認定にこだわっているのか・・かなり生真面目に審査していているようです。

※ 併合の為、分離しています

(平成26年5月)   

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【事案】

バイクで交差点を直進中、対向右折自動車と衝突して右手首を骨折したもの。救急搬送後、プレート固定とした。理学療法を継続、半年後に症状固定を迎えた。

【問題点】

相談会で計測のところ、掌屈+背屈が2分の1ギリギリの数値であった。また、画像上、変形・転位など、癒合状態の説明が必要であった。

【立証ポイント】

医師面談にて、癒合状態にやや変形が残ること、手根骨に骨挫傷があることなど、詳細な記載を促した。計測もしっかり見守り、間違いのない数値を記録した。

以上、丁寧な作業で期待通り10級10号を固めた。

(平成26年10月)

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