【事案】
自動車で走行中、右方から信号無視で交差点に進入してきた自動車に衝突され、横転。直後から腰部痛等、強烈な神経症状に悩まされる。
【問題点】
受傷後2ヶ月頃にご相談を頂いたが、整形外科と整骨院を併用して治療をしていた。そのためか保険会社から「4ヶ月での打切り」を仄めかされていた。
また、現在通院中の整形外科に以前腰痛で通っていたことがあるということも分かった。
【立証ポイント】
整形外科と整骨院の併用をやめさせ、整骨院に行っていた分を整形外科にするようアドバイスした。また、保険会社の対応が強硬ということなので、直ちに弁護士に介入していただき、なんとか6ヶ月間の通院期間を確保した。既往症については、10年以上前に通院していただけのようなので、後遺障害診断書に記載されても全く問題ないと判断し、医師に委ねた。診断書の内容は可もなく不可もなくといったものだったが、受傷機転と通院実績はバッチリだったため、シンプルな申請書類に仕上げて審査に付した。
提出から2か月後に受理通知が届いたため、あまりにも遅い対応に驚いたが、その直後に調査事務所から既往症について問い合わせがあり、10年以上前であることを伝えたところ、医療照会等もなくそのまま審査が進み、受理日から40日で14級9号認定の知らせが届いた。本件は頚部が主訴だったはずが、腰部が認定され、頚部が非該当という逆転現象も起こったが、結果が同じなら言うことはない。
(令和6年6月)