【事案】

バイクで走行中、カーブでスリップ・転倒したもの。レントゲンで腰椎に圧迫骨折があり、コルセット固定とした。


 
【問題点】

単独事故である故、自身の自動車保険からの支払いとなる。人身傷害保険が未加入だったので、搭乗者傷害保険から支払いを受けていたが、自損事故保険についての案内がなかった。

さらに、後遺障害などまったく埒外で、見かねた損保代理店から相談が入った。まず、画像を送ってもらい、確認したところ、第3腰椎の圧迫骨折が健在で、「11級取れますよ」と回答した。ところが、今度は主治医が後遺障害診断書の記載について積極的ではなく、むしろはぐらかされたそう。
  
【立証ポイント】

正式にご依頼を受け、いつも通り病院同行にて医師に事情を説明、記載を促した。さらに、圧迫された腰椎画像について、MRIを含め経時的に並べて打ち出しを作成した。これら必要書類を集積、「自損事故保険を請求すると、等級が下がりますよ・・」と、最後まで抵抗する担当者宛に送付した。

圧迫骨折=画像によっては11級となることを知らない担当者は、自賠責保険・調査事務所に諮問してくれたよう。当然に11級の結果となり、自損事故保険と搭乗者傷害保険から、数百万円が振り込まれた。担当者の言うことを素直に聞いてはダメな実例となった。
 
(令和7年3月)