【事案】

バイクで直進中、交差点で左折する自動車の巻き込みにあい衝突、転倒した際、胸腹部を強打した。救急搬送先で緊急手術も、出血と内臓損傷が激しく、残念な結果に・・。半年後、周囲の勧めで秋葉への相談となった。
  
【問題点】

二輪車vs自動車の巻き込み事故の過失割合は、通常20:80~10:90で争われる。相手保険会社は早々に10:90の回答であった。裁判での解決を原則とする弁護士は、いつも通り訴訟の準備に入るかに見えた。しかし、事故状況から、バイクの左側すり抜けの可能性を危惧、10:90を維持できない危険を感じていた。もし、バイク側の過失が30%となれば最悪である。
  
【立証ポイント】

そこで、弁護士は秋葉に現場の再現映像の作成を指示した。左折車のスピードを二段階に設定、その速度、曲がる角度、バイクからの視点など、自動車の走行動画をおよそ20通り撮影した。現場の静止画を含め、単なる巻き込み事故と断定せず、事故状況の実際を調べた。

弁護士はその調査結果を検証し、裁判の方針から任意交渉に切り替え、交渉を重ねて保険会社と合意した。異例のスピード解決となったが、弊所にとっては久々に原因調査の仕事となった。
 
(令和6年11月)