12月8日と言えば、太平洋戦争・真珠湾攻撃の日、それとジョンの命日です。業務日誌の未投稿が堆積している年末、今日は少し思い出話をしましょう。
1980年当時の私は小学6年生、テレビでジョン殺害のニュースを観た時、ビートルズはアメリカ人と思った位、何も知りませんでした。それから、耳に入るあらゆる音楽がビートルズの、あるいは関連・影響されていることを知りました。翌年、商店街のじゃんけん大会に勝って、商品券4000円を頂きました。そして、レコード屋さんでビートルズのレコード(CDはまだない)と引き換えました。以来、ひねると流れる水道のように、ビートルズがほとんど日常になりました。
それから12年後の12月8日、私はニューヨークのセントラルパークに立っていました。会社の研修での渡米でしたが、この日は特別、昨日の内に5番街で買ったギター片手に朝6時にホテルを出て、集合時間までの3時間、徐々に献花に集まる人々と共に歌いました。まだ、ギターは良く弾けませんでしたが。
それから5年後、縁あって地元のビートルズ専門ライブハウスでのステージに、毎週のように立っていました。ビートルズのナンバー150曲ほどレパートリーに、延べ数百回のステージをこなしたものです。もはや、下手の横好きでは済まされません。結構、大変でした。
初めて経験する世界規模のパンデミック、一生のうちにそう何度も経験できるものではありません。今年(あるいは来年まで)は、一生忘れられない1年になると思います。
その今年に、奇しくも私と同じ歳の2人が亡くなりました。一人はいとこで、夏に。もう一人は剣道部の後輩で、今朝、最後の別れにと一目会ってきました。病ですから致し方ない。それでも、還暦を迎えずに一生を終えることに、人の不平等と不合理を感じます。皆、同じ年に生まれても、同じ年に亡くなるわけではありません。当たり前ですが、人の寿命はバラバラです。
今後の経営や人生を考えると、いつ死ぬのかがわかっていれば、それに合わせた計画を立てるのですが、わからないからこその人生なのでしょう。何事も不確定要素がすべてなのかと諦観するだけです。日々、健康や事故に気を付けて、計画的に事業を進めていくことが、せめてもの抵抗となります。何より、限られた人の寿命を稀有に思い、一日一日を噛み締めて、大切にしていきたいものです。先立つ者は、それを気づかせてくれます。
宝くじの当選確率は未公表らしいです。統計的に一つのくじ、販売店ごとではある程度の数字を出せるようですが、実は当選者が引き換えに来ない数が、ある宝くじの公表では30%もあるそうです。その当たりくじは買われていないのか、買ったけど抽選を忘れたのか、捨てたのか、失くしたのか・・。
私は子供の頃からくじ運が強い方だと思います。今まで何かと抽選に当たってきました。私の両親はもちろん、親戚まで、私の名前を借りて抽選に申し込んでいたようです。しかし、私自身が勝ち取ったものは、宝くじのように単に買うだけの抽選と違います。学生時代に名を馳せたのは、学園祭や学内の行事での景品荒らしです。荒らしとは聞こえが悪いですが、景品や賞金のかかったゲーム・クイズに参加した結果でした。少し自慢させて下さい。
時はバブル後期、まだ企業のスポンサーがたくさん協賛したもので、イベントとなれば、それは商品も山盛りでした。すすんで参加して、優勝もしくは準優勝して商品・賞金を獲得したものです。貧乏学生だったので、後輩におごる金品を稼ぐ目的でした(おかげで先輩の面目は立ちました)。列挙しますと・・
ディベート大会優勝、腕相撲大会準優勝、女装コンテスト特別賞、中庭プロレスチャンピオン・・このように、どんなジャンルであろうと必ず上位進出、トップを目指したものです。獲得商品・賞金は学園祭で毎年10万円相当を越えました。
スキーツアーでは、2年連続でゲームに勝利、旅行券2組とスーキーウェア、こちらの商品・賞金総額も10万円を越えました。
学校外では、漫画雑誌の「少年スピリッツ」の読者投稿で5000円の原稿料をせしめました。
その他、食品・飲料などはカウントから除外、相当な量です。 剣道部ではすっかり「ゲームの達人」でした。
これらは、運というよりは技術と気合で勝ち取ったものです。なにより、事前に勝算を立てています。ある程度勝つ自信がありました。
したがって、宝くじのような天文学的な勝率に挑もうとは思いません。こんな厳しい確率では勝算が立ちません。自らの能力が及ばない、運だけの勝負ではダメなのです。 さらに遡ること中学生の頃、父が珍しく宝くじを10枚買ってきました。まったく賭け事をしない父がです。 それから2週間後、父が「当たった!」と声を挙げました。 そんなバカな、見間違えだと思い、新聞の当選番号をみました。・・・・確かに組番号も番号(6桁だったかな?)もぴったりです。「本当に1位が当たってるわ、えーと、8000万円だったかな」・・意外と冷静なものです。本当に当たってるよ、と言っても母はまったく信じません。
私は、もう一度、新聞を確認しました。すると、宝くじ当選番号が別ページにもう一つ。ここで、すごい偶然に出くわしました。なんと、父の買った宝くじは、まったく別の宝くじの1位当選番号だったのです。これは、買った宝くじの1位を当てるより、絶対に難しいことだと思います。 しばらく、絶望にうなだれる父を慰めつつ、「親父は人生の”つき”を、ここで使い果たしたな・・」と子供心に思ったものです。
すっかり世の中が便乗しまくっている「鬼滅の刃」ですが、弊所も例外ではありません。11月の東京通信の記事に採用しました。社会現象と化した一大ヒットアニメ、遅ればせながら原作漫画を読みました。 普段、マンガを読まない私ですが(キングダム以来かな)、少年向けの内容ながら性別・年代問わず、人をひきつける理由がわかった気がします。勧善懲悪では割り切れない世の中と、根底にある「生きていく上で、人である故の苦しみ」、それら不合理が、鬼vs人間の対立軸の根底に潜むテーマと思います。
鬼は不死身で、異能を持つ、人間の対極の存在です。何より、人間に害を与える鬼は絶対悪でなければなりません。ところが、鬼はそれぞれ人間であることの苦しみから逃れるために、鬼に成らざるを得なかった事情が語られています。さらに、鬼以上に醜悪な人間の姿も描かれ、人間こそ「鬼」ではないかと思う場面もあります。
この、単に善悪2極対立で済まされない、誰もが共感するであろうモヤモヤ感が、まるで中高年の残尿感のように残ります。このモヤモヤ感こそ、「世の矛盾を解消したい」人の欲求ではないでしょうか。原作者は、そのような矛盾の数々を読者に突きつけるも、いくつか答えを出しています。次の言葉はその一つで、上映中の映画で活躍中の煉獄 杏寿郎(鬼退治をする鬼殺隊でも最強クラスの戦士)の回顧シーンで、その母が亡くなる前に子供の杏寿郎に諭した言葉です。
なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか 弱き人を助けるためです
生まれついて、人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばなりません
天から賜りし力で、人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません
弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です
責任を持って果たさなければならない使命なのです
決して忘れることなきように 続きを読む »
どーも、金澤 炭治郎です。
前回、八丁堀の名店の記事を書きました。そこから1月弱で、隣接するもう一つのお店に足を運んだのでレポートします。
一言で言うと、コスパ最高!
三種の仁義(神器)①美味い②安い③映える
③のバえは、平成の終わりあたりからの三種の神器入りした言葉ですね。
今回驚いたのは、
飲み放題とセットになった盛り合わせプレート!
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事務所のビルのエレベーター内の出来事。
私が1階からエレベーターに乗った時、エントランスから足音が聞こえました。とっさにドアを抑え、その方が乗るのを待ってあげました。 その人:「どうも、すみませーん」
秋葉:「いえ、何階ですか?」
その人:「6階お願いします」
秋葉:6階のボタンを押す。
その人:「すみません、7階でした!」
そして、6階のボタンを素早く2回押し → 6階のボタンの色が消えた! そうです、間違って押した階のボタンは、2度押しでキャンセルできるのです!
もちろん。エレベーターの機種によってかと思いますが、いくつかのエレベーターで試したら、結構できました。
今まで、こんな機能があるなんて知らかった。
世の中には、まだ知らないことがいっぱいあるような気がしました。
どーも、金澤です。
本日、病院同行からお弁当を持って帰社すると、
会議室にアクリル板が設置されていました。
アクリル板があると、取調室?面会室?でお弁当を食べてるみたいな気分になります。
(取調室に入ったことはない)
ちなみにこちらのお弁当はお気に入りのお弁当。
八丁堀のお弁当屋さんなんですが、いつも直前に唐揚げなんかも揚げてもらえてとても美味しい。
アクリル板の前で食べるご飯は、なんとなくだがいつもよりお米が、温かく感じた。
それにしても、このアクリル板の値段を聞くとそこそこ高かったようだ。
天井からぶら下がるビニールよりもスタイリッシュだし、仕方ないか…
それにしてもこれを作っている業者は、今は飛ぶように売れているんだろうな。
コロナが終わったら、落書きをして遊びたいと思います。
いったい、いつになる事やら・・・早く終わってもらいたいですね!
どーも、金澤です。
今回は飯ネタなのですが、
画期的なシステムの居酒屋を、ついに八丁堀で発見してしまいました。
それは、お刺身の美味しいお店で、なんでもマグロ一匹丸ごと仕入れ、魂を込めて調理しているお店との事で、
刺身が安い!それでいて新鮮。
特に中トロなんかは歯ごたえもありつつ、とろけると言う鮮度の良い鮮血の赤刺身。
刺身をアテに、日本酒が進みます。
和食と日本酒をある程度堪能した気がしてきたら、普通ならメニュー表をみて
「何にしようかな~」
と悩む所ですが、
なんとこちらのお店は、隣のイタリアン?フレンチ?
店の看板にはオリーブオイル系のメニューも牛さん系のメニューも結構ありましたが、おそらくフレンチなのか?
と言う印象。
とにかくこの二つの店は中で厨房で繋がっていて、
二つの店のメニューを注文する事が出来るのだ。
もちろん日本酒の後にワインを飲んでもよしだ。
なので、メニューを見て種類も多く、何にしようかな~とわくわくしながら終始選べる楽しさは、こんなの初めてだった!
今回我々は、最初に和食で攻め、シメはペペロンチーノに梨のコンポート(赤ワイン煮込み)
なんていう贅沢な食事を楽しんだ。
ついつい頼みすぎ、想像より高かった事は見て見ぬふりをして店を後にした…
つい食べる事に集中したが、最後の梨のコンポートだけパシャリ
居酒屋「生本まぐろ 一心」
それは、言うまでもなく全世界共通の常識です。あらゆる差別は、無知蒙昧の徒が多かった、前世紀の遺物でなければなりません。21世紀の現在、教育の普及が進み、高度に情報が広がった現在でも、度々話題になるということは・・残ながら一部の人に、もしくは、人々の心に差別的なものが根強く残っているのかもしれません。
スポーツの世界、サッカーからも頻繁に差別的発言のニュースが聞こえてきます。今回はフランスのリーグ・アンから、日本人絡みです。
酒井宏樹に「クソ中国人」発言疑惑のネイマール、 30日に処分発表へ…20試合出場停止も<9/26(土) yahooニュースさまより> パリSGのブラジル代表FWネイマールは人種差別発言を行った疑いがあり、処分の行方が注目されている。
パリSGは13日、リーグアン第3節でマルセイユと対戦し、0-1で敗れた。終了間際に乱闘が起こり、両チーム合わせて5人の退場者が出た。ネイマールは小競り合いの最中にマルセイユCBアルバロ・ゴンサレスの後頭部を叩いたとして、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を経てレッドカードを受けていた。
試合後、ネイマールはA・ゴンサレスに「メス猿の息子」と呼ばれ、人種差別的な発言を受けたと痛烈批判していた。しかし、被害者然としていたネイマールがマルセイユの日本代表DF酒井宏樹に対して「クソ中国人」とアジア人を侮辱する差別発言を行っていた疑いが浮上。この証拠映像をマルセイユ側が保持していると報じられた。さらに、この試合でネイマールはA・ゴンサレスに対しても同性愛を侮辱する暴言を吐いた疑惑が出ている。
フランス・プロリーグ機構(LFP)は、この試合でA・ゴンサレスへ唾を吐きかけたMFアンヘル・ディ・マリアに4試合の出場停止処分を科した。当初ネイマールとA・ゴンサレスへの出場停止は2試合だったが、両人の人種差別発言疑惑を受け、調査が行われている。報道によると、LFPの懲戒委員会は30日に調査結果を発表する。
スペイン紙『アス』は、A・ゴンサレスがネイマールへの人種差別発言について完全否定したことを報じた。しかし、LFPが人種差別発言があったと判断すれば、A・ゴンサレスには最大10試合の出場停止が科される可能性があるようだ。一方、ネイマールの場合は酒井への人種差別的な侮辱、A・ゴンサレスへの同性愛嫌悪発言という二重の制裁として、出場停止が最大20試合の処分になる可能性が報じられている。
野生むき出しの戦い最中、お上品な言葉遣いなどできません。ある程度、言葉が激しく汚くなることは無理もありません。ネイマールさんも、根っからの差別主義者ではないと思います。でも、世界中のファン、それも憧れている子供たちの手前、この発言が事実なら、プロ選手である以上は厳しい罰が科されるべきでしょう。
私も体育会系ですから、言葉遣いは決して上品ではないと思います。ただし、他人に対して差別的なことは言わないつもりです。しかし、心の中はどうでしょうか?
20歳の時、パキスタンのラワルピンディの町を歩いていた時、よく、「ヘイ、チーノ!」と声をかけられ、イラっとしました。チーノとは中国人のことです。この町では日本人は珍しく、東洋人と言えば、ほぼ行商の中国人に限られます。中国人呼ばわりされてイラっとすることは、つまり、無意識ながら、中国人を見下げていたのかもしれせん。中国人に失礼です。これも、差別に近い心象だと思います。 その後は、ドイツとトルコの安宿で2度、韓国人と間違われました。それも、韓国人からですから大したものでしょ。「アンニョンハセヨ」と同朋に挨拶しかけて、「あれっ?違うの」と怪訝な顔に変わった『愛の不時着』のヒロイン、ソン・イェジン似の女性に対して、「イルボン ムニダァ。なんで、私を韓国人と間違えたの?そう見える?」と聞いてみました。すると、「日本人は髭を生やしていて、ひょろひょろしているから。韓国の男子は髭を剃っていて、筋肉モリモリだから」だそうです。確かに、バックパッカーの旅行者を見回すと・・その通りです。日本人男性は、だいたい小汚い髭面で貧相な痩せ型です。対して、韓国男は軍隊経験のせいか精悍でマッチョです。この場合、それほど、悪い気はしませんでした。
きっと、日本人の多くは、中国人や韓国人と間違われたら気分のいいものではないと思います。逆(中国人・韓国人が日本人と間違われる)も然り、かもしれません。ただし、ある中国女性はテレビの街頭インタビューで、蒼井そら(日本のアダルトビデオの女優さん、当時中国で大人気)の大ファン、髪型・メイクを寄せていて、何より「日本人ですか?」と言われると、「すごく嬉しい」って。また、ある韓国人から聞きましたが、アメリカ人(韓国系米人?)と間違われると、終日機嫌が良いそうです。これは、大阪のおばちゃんが「芦屋住まい?」と言われる気分に近いのでしょうか?・・・これらの例から「差別」を探りましたが、だんだん、わからなくなってきました。 ともあれ、誰しも心に差別の根を持っていると思います。それは無意識に芽生える、厄介なものです。常に内なる差別心に自戒、警戒していかなければならないと思います。そして、好きなタレントや文化・芸術から発せられる好悪の区別は、差別意識とは別次元、国籍など、どうでもいいくくりにしてしまうと思うのです。
「差別はダメです」と教育するより、他国の文化を知ること、その国に関連するファンになること、これがより早道の解決策かもしれません。他者をより良く知ることで、個人的な興味や好印象を抱けば、あらゆる差別意識を打ち消す魔法になります。ネイマールさんも中国人や日本人の恋人(愛人?)がいれば、うっかり先の発言は出なかったはずです。
最近、ヤフー、楽天、アマゾン、メガバンクの名前を語った詐欺メールが多いと思います。
いずれも、誰もが関わっているであろう会社ですから、「アカウントの更新をして下さい」などと言われれば、だまされてしまう人は少なくないと思います。
今までも巧妙な手口で、情報を抜き取ろうとした詐欺メールはありましたが、他社の名前を語るなどすれば、より罪が加重されると思います。仮に取り締まろうにも、いたちごっこになる事必至で、根絶は難しいのでしょう。それでも、少なからず被害は拡大しているはずです。なにより、名前を語られた企業の信用にもキズがつきます。抑止力は疑問でしょうが、罰則を改正あるいは新設するなど、厳しい姿勢をとるべきと思います。
例えば詐欺が成立していなくとも、「悪意のあるメールを発信した時点で犯罪を構成する」、「第三者を語ったメールは即に違法」とした新法が必要かと思います。
また、技術の進歩も期待したいところです。例えば、メールアカウントの使用やネット環境の利用にについて、より個人が特定できるシステムに変えていくべきだと思います。例えばマイナンバーを入力しなければ、「ネットが使えない」、少なくとも「不特定多数へのメール送信ができない」、これは極端でしょうか。中国以上の監視社会になりますね。自由と規制の二律背反の議論です。
そこまでいかなくても、ネット上の誹謗中傷などは近々の問題ですから、多少の面倒を受け入れる土壌はあると思います。かつて、ペットを捨てる人が多い中、ペットの登録やチップによる飼い主の特定など、それらの努力から捨て犬・猫が激減したと聞いています。何事も規制をすり抜ける裏技がありますが、このような努力は捨てたものではないと思います。
知恵を絞って、根絶は無理でも減らす努力、そして、ネット犯罪に対する厳罰化を。とにかく、野放しは良くないと思うのです。
新内閣のデジタル担当大臣様、是非共、検討をお願いしたいと思います。
後遺障害申請を200件も担当すれば、およそ一通りの経験を積むことになります。時間にして5年程の勤務でしょうか。その他、事務所全体での受任案件も学ぶことになりますので、珍しいものを除く一般的な障害・傷病名についての知識は身につきます。 事務所の若手もこの段階でようやく一通りの傷病名を担当し、初心者を卒業でしょうか。今後はレアな傷病名への挑戦が待っており、今までの経験の応用が求められます。益々の活躍が期待されるところですが、この段階で落とし穴があります。
今までの知識や経験があるので、案件を簡単に見切ってしまいます。一見で後遺障害の等級を予断します。また、解決のプロセスを即、描くことができます。それ自体は経験から培った実力ですから、ひとまず歩の一手です。しかし、物事は例外のケースが必ず存在します。交通事故の仕事も同じです。想定したこと、見込みが裏切られることが度々生じます。今までの経験とは違うケースが数々待っているのです。そこで、既存の知識に固執し、原則にとらわれて、思わぬ見込み違いをすることになります。これは、どの仕事でも共通すること、何事も追求すればするほど奥が深いのです。
知識・経験を深めた結果、自信がついて、誰しも万能感をもってしまいます。これは、若気の至り、通過儀礼のようなものと思います。かつての私もそうでした。自信が歩いているような、実に嫌な奴だっと思います。その自覚を持つまでに少しの時間が必要でした。
真のプロになるには、ここからが勝負なのです。すでに、新しい壁が目の前に存在しています。自分はまだまだと自覚しなければ、見えてこない壁です。今までは所詮、先導者の後に続いて初心者コースを歩いてきただけです。これからも、長い道が続いているのです。何人かの若手をみてきましたが、初心者コースを修了しただけで、自信過剰、仕事をマスターした気になってしまう者が少なくありませんでした。ある意味、自分で成長のピークを決めてしまったことになります。ここからの上昇カーブに乗れず、ピークとして辞めてしまっては実に惜しいと思います。 流水腐らず。 常に挑戦し、向上心を失わないこと、これは言うまでもない格言です。加えて、自らの立ち位置が今どこにあるのか?これを自覚することも大事と思います。 私達の仕事は、ます、経験から導き出される方法で、被害者さまに対応します。ここまでは基礎編です。ここで、一旦立ち止まり、その方法を疑ってみる、違う方法も検討してみる、新しい方法を試みる・・応用編は実に難しく、そして、楽しいものです。常識を疑い、セオリーを曲げる、そして、結局、原則に戻っても良いのです。そのような良い意味での逡巡(しゅんじゅん)こそ、創造性のある仕事に繋がります。 私も後続する若手に負けず、感性を磨いていきたいものです。
本日、東京都心でも37度まで気温が上昇しています。各地で40度越えも観測されているようです。酷暑でありながら、ご存じの通り、東京都民の動きはコロナで制限されています。テレビの聞き取り調査では、およそ70%の都民が旅行や帰省を控えているそうです。まさに、逃げ場のないの暑さの中、エアコン全開の部屋に籠っている方が多いと思います。
一方、我が家は、子供の頃から夏休みだから特別に出かけようとの風習はありませんでした。両親は忙しかったのでしょう。ただし、学生時代になると夏は長期、季節をまたいで海外へ行ったものでした。中国では気温45度、海抜-145mのトルファン等、新疆ウイグル自治区を1か月かけて西へ、マイナスの気温と標高4,693mになるカラコルム峠超えのバス。めちゃくちゃ気温差・高低差のある旅でした。
国外へ出ない年は剣道の夏合宿で、最後の夏となった大学4年蒔の関西遠征は思い出に残っています。深夜の高速バスで神戸三ノ宮まで、その後、兵庫~大阪を転々と、転戦を重ねたものです。夏休みは、自身の成長を促す特別な時間、一生の思い出に残ることばかりでした。
比べて、社会人になると、暦通りに仕事、でなければ、家でゴロゴロです。休み明けまで、疲労を少しでも回復したい期間です。疲労回復も大事ですが、もう少し時間の使い方を工夫したいものです。そこで、今年は色々と思索にふけりたいと思います。
普段は目の前の業務に追われていますが、今こそじっくり経営のことを考え、アイデアを練りたいと・・。経営では、時代の変化や世の趨勢を読み解く分析力が大事だと思います。既に、昭和~平成~令和と、3つの時代を生きています。その間、様々な事象の変化を鋭敏に捉えたものが、成果を出していると思います。通信手段を例にとると、私が就職したときはポケベルでした。その後、携帯電話が小型化、ビジネスに限らず一般に普及が進み、現在はスマホが主流で、携帯は今年滅びるそうです。この変化を、昭和から予想した人達が存在していたはずです。そして、ビジネスに結び付けることができた人は、大きな成功を得たと思います。
21世紀のアトムが黒電話!
昭和38年当時、携帯電話は予想できなかったようです。
さて、そのようなことをつらつら考えていましたところ、ほほをさわると昨日から剃っていない無精ひげが気になりました。髭と言えば、ヒゲダン。考えてみると、そのヒゲダンも、3元号でそれぞれ違うものを指すではないですか。
ヒゲダンとは?
令和 ⇒ Official髭男dism(オフィシャルひげだんディズム)
今、もっとも熱い人気バンド。30歳以上は「オフィシャル髭男爵」と言い間違えがち。
私もキーボード&ボーカルだったので、バンドのスタイルに共感します。ヒット曲「Pretender」は、コロナがなければ、今カラオケで最も歌われているナンバーでしょう。
金澤です。
久しぶりにキングダム愛好マスコットで。
久しぶりにビックリするラーメンに出会ったので、日記です。
最近は病院同行等で各地に行くと、ラーメン屋さんに入って地元のラーメンを食べています。
本日は、交通事故の相談の件で平塚に行ってまいりました。
そこで、今まで食べた事のない、ラーメンの常識からは外れたラーメンに出会いました。
ご厚意で連れて行って頂いたのですが、店までの道中でこんな話を聞かされました。
「最初行ったときは二度と行くかと思った」
「腐っているのかと思った」
「その後付き合いで行く羽目になり、3回目に行ったとき、美味い!と初めて思った」
正直、興味はあるものの、不安と焦りで汗がでました。
せっかく紹介いただいたのに、残すわけにはいかない。
心の中で色々な思考が交差します。
お店に到着。
むかしからある老舗ラーメン屋風。
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どんでん返し…
1.忍者屋敷の扉のからくり。 2.歌舞伎の強盗返のこと。 3.上から転じて、フィクションなどのストーリー展開技法の一つをいう。同様に、話や形勢、立場などが正反対にひっくり返って逆転したことにも用いられる。
ストーリー展開におけるどんでん返し(どんでんがえし)は、小説や映画の中で用いられる技法のひとつである。
大方の読者や視聴者の予想を大きく裏切ったり、一旦終結したかに見えたストーリーを大きく覆したりするような結末が用意されているものが典型である(この種の結末の付け方は、英語ではsurprise endingにあたる)。芝居を途切れさせることなく大規模な舞台転換を短時間で行う歌舞伎のどんでん返しから転じて名付けられた。どんでん返しはエンディングに限らず、次々に事態が変遷し、推測、推理が何度も覆されていく様態を意味する場合もある。 <出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』> どんでん返しの一般的な意味は以上のようです。さらに、”大”がつくと、ものすごい急展開、大逆転の結末と、どんでん返しの程度を強調するだけでなく、ある昔のアニメにたどり着きます。 『巨人の星』の 大どんでん返し とは? 昭和の野球漫画・アニメ、スポ根ものの元祖です。主人公、星 飛雄馬は、父親によって幼少から野球の超英才教育を施され、巨人軍のエースに成長しました(この父、ちゃぶ台返しで有名な星 一徹は太平洋戦争従軍で肩を負傷し、プロ野球選手の夢を絶たれていました)。努力と根性を地で行く、野球漫画の草分けでしょうか。
その英才教育で象徴的だったのは、左投げピッチャーにするための、右利きから左利きへの矯正です。野球はじめ、多くのスポーツでは左利きが有利とされています。したがって、左利投げ・左打ちへの矯正は、実はそう珍しいものではないのです。
さすがに、ピッチャーで右利きの選手が左投げに変えるのは大変です。しかし、バッターでは右利きながら左打ちは普通に大勢います。大谷 翔平選手、イチロー選手、松井 秀喜選手、巨人の阿部 慎之助選手と一流どころが名を連ねます。
さて、『巨人の星』の劇中、この左投げ矯正を「大どんでん返し」と呼んでいました(本来の意味とちょっと違うと思いますが)。さらに後の続編『新・巨人の星』では、(前作最終回で魔球によって酷使した左肩が壊れてしまい)引退した星 飛雄馬が、元々右利きであったことから、今度は右投げピッチャーで復活します。これもまた、「大どんでん返し」、しかも、リバース。 かなり、長い前置きですみません。言いたかったことは、上肢の後遺障害についてです。 今年は上腕・前腕のおケガ、等級認定必至の件を7件受任しています。上肢の障害では、圧倒的に肩関節が多く、手関節がそれに続きます。実は腕の後遺障害は珍しい部類に入るのです。私たちの業界では、同じ傷病名が重なるジンクスがありますが、腕のみにあらず、肩や手首・手指の件も加算すると、今年は上肢の当たり年と言えます。
上肢・下肢の後遺障害において、利き腕のケガによる等級の差はありません。仕事や日常作業では、当然に利き腕のケガの方が不便が多いと思います。しかし、自賠責保険や労災に限らず、世の障害制度の評価では、左右差は関係ありません。そうなると、後の賠償交渉上で、利き腕の障害による困窮点を強調しなければなりません。これは、損害の個別具体的な事情になります。したがって、私達は医療調査や障害申請の段階で、利き腕を必ず聴取して、弁護士にその情報を引き継ぐことになります。等級に結びつかなくても、具体的な被害者独自の困窮点の調査も、私達にとって大事な業務なのです。単に手続きを担うだけでは片手落ちです(洒落?)。 さて、最近の被害者さんで、左腕にひどいケガを負った方がおりました。利き腕は左腕とのことです。しかし、ここで「大どんでん返し!」。実は、幼少期に親御さんから右利きに矯正されていたのです。これも珍しいことではなく、世の道具が圧倒的に右利き仕様になっていることから、親が子供の将来を思って、大どんでん返しをするのです。左利き専用の道具が増えた現在でも、ドアノブやボタンの配置を見れば・・右利き優先社会を実感しますよね。
この被害者さん、お箸や筆記用具は両手が使えるそうです。前から気付いていましたが、左利きの人は器用で天才型が多い。ちょっと練習すれば両手使いにもなるのです。多くの右利きさんは両手使いができません。ちなみに、サッカー選手は両脚が使えると有利なので、左右どちらでも蹴れるように練習するそうです。優秀なストライカーは、左右どちらの脚でも得点しています。左利きの名手と言えば、メッシ、マラドーナ、中村 俊輔選手と、もはや挙げるまでもありません。ちなみに、格闘技でもその傾向は同じく、ボクサーの左利きは相手にとって超やりにくいそうです。 以上、本日の記事は「大どんでん返し」を知らない、うちの若い社員向けに書きました。
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金澤です。
先日、回転ずしに行きました。
独り身なので、いつもは弁当を買って食べたり総菜を食べたりしています。
たまに外食をするくらいなのですが、
この暑さのせいで食欲がなく、どうしても食べたいものが無く、ひらめいた先はお寿司でした。
今の時代、お寿司も手ごろになりましたよね。
高級店でなければヒトサラ100~300円くらいで食べれちゃいます。
いつも私は回転すしに行っても、6皿位でお腹がいっぱいになるので、コスパ抜群です。
本題に入りますが、大体いつも飲食店に入る時はコロナを考えて、バリケードがあったり対策のしてあるお店に入るんですが、
その日は熱さのせいか、はたまた慣れか。
軽い気持ちで回転すしに入り、カウンター席に着きました。
レーンに流れているお寿司はいつも食べません。
注文して、届いた品をいつも食べるのですが。
いつも通り注文をしてお寿司を待っていました。
いつも通り、注文の品がレーンから流れてきました。
その姿を見た瞬間、ハッと青ざめました。
あたりを見回すと、お店は満席。
レーン脇には友達・家族・恋人の集団が楽しそうにお話をしながらネタをつついてます。
やってしまった。
これじゃあ、飛沫のオンパレード!!
頭の中は後悔と、目の前にあるネタをどうするか…
それより、まってくれよと。
カウンター席の横にはバリケードがあるのに、なんで肝心なレーンにはバリケードもなければ、
皿の上にカバー?もかかってないんだよ!(怒
最近回転ずしは、カバーをかけてレーンに流れているお店も増えてきているだろう!?
なんで、今この時期にそれくらいもしていないんだ!
呆れた私は、いつも絶対に最初に頼む中トロ2皿を諦める事にしました。
悲しみに打ちひしがれながら、100円の青さ汁を注文。
青さ汁は、蓋つきの器に入り、店員が持ってくることを知っていたからです。
青さ汁を飲みほし、消毒作用のある生姜ならば。と思い生姜を一口二口食べ、店を後にすることに。
不思議そうに見る店員。
もし、自分がバイトなら、お客にわけを聞き、店長に掛け合い料金を引き、今後の企業努力として大切な意見有難う御座います位言って帰すけどな~
と思いながら会計で、当然のように中トロ二皿と青さ汁のお会計をして、店を後にしました。
それにしても、大丈夫かい、みんな。
よくあんな飛沫のかかった回転すし、あんなに幸せそうな顔して食べれるな…
満員御礼の回転すし店を見て、
コロナは当分収まらないだろうな~
と改めて確信しながら、マックを買って帰りました。
真の恐怖に触れる
恐怖 双子の老婆
一卵性双生児ですから、私も子供の頃はよく母と伯母を間違えました。当たり前にそっくりでした。母姉妹の小さい頃や学生時代はおそろいの制服で、写真の通り、それは可愛かったと思います。しかし、月日を重ね、共に老婆と呼ばれるようになりました。かつて、全国的人気の双子のお婆さん、きんさん・ぎんさん(※1)を覚えているでしょうか。仲の良い二人、老いてもそこはかとなく可愛さを感じるものがありました。これが人気の理由だと思います。
しかし、母姉妹はきんさん・ぎんさんタイプとは別物です。母姉妹は仲が悪いのです。お産の時、母が後に分娩されたので妹となっています。伯母が姉ぶると、負けん気の強い母は、「(生まれた時は、)あたしがあんた(姉)を先に蹴り出したんだ」と言っていました。子宮の中からすでに戦いが始まっていたとは恐ろしい。気の強い5人姉妹の中でたも、母と双子の姉はまさに竜虎、気性の激しさは2トップと言えます。常に熾烈なセンター争いの、前田 敦子と大島 優子(※2)、それどころか、名勝負数え歌、藤波 辰巳と長州力(※3)だったのです。
※1 双子姉妹のタレント、成田 きん(なりた きん)及び蟹江 ぎん(かにえ ぎん)の愛称。100歳を過ぎても元気であったことからマスメディアに注目され、その後、テレビ出演やCDデビューを果たした。その姿は「理想の老後像」と言われ、1990年代の日本において国民的な人気を誇った。(ウィキペディアより)
※2 前田 敦子と大島 優子…AKB48の代表的なセンター。少し古い例えですみません。
※3 藤波 辰巳と長州力…レスラー。新日本プロレスでのライバル。猪木の後継者を巡る名勝負を繰り広げた。すごく古い例えですみません。 他の双子さんを詳しく観察する機会はありませんが、双子は一心同体だからこその近親憎悪もあるのでしょう。実際の関係性など余人には測りがたいものです。母が存命なら今年80歳、その二人が80歳になって、仲良くちょこんと床の間の前に和装で並んで座っている姿を想像して下さい。
古い写真が語るもの
幽霊の正体
年が明けて令和2年、お正月休みは実家で遺品整理という名の捜査再開です。与えられた時間は3日、じっくり取り組みました。 生前、「生きてるうちに物を整理しなくちゃ」と、母は終活の素振りを見せていたものの、実際は、「何だよ!全然やってないじゃないか」と愚痴を言いながらの作業でした。自らの寿命が分かっていれば、終活もはかどろうものです。しかし、誰しも予期せぬ突然は在りうることです。まずは、自分も死後の整理リストでも作ろうかな、と考える次第です。
さて、毎週の遺品整理は、ほとんど大量の衣服の処分に費やすことになり、このまま掘り続けたらアンモナイトの化石が出土しそうです。何層にも折り重なった地層から”その写真”を発掘するまで、実に半年も要したのです。
煤けた緑色の1冊の写真アルバムらしきものが、形を表しました。焦げた匂いに、、全体的にはカビ臭い。神経質とは程遠い私ですが、このまま素手で触ることがためらわれました。親指と人差し指で角をつまみ、擦り切れた表紙を少しめくると、バラバラと数枚の写真がこぼれてきました。
白黒写真とセピア色の写真、あるいはカラーらしきものも混ざっていました。その写真は母の幼少期から成人するまでの数枚でした。今まで観たことのない写真ばかりです。こんなに写真が残っていたのか・・。写真嫌いの母でも、さすがに両親(私からは祖父母)は、最低限の記念写真を撮っていたようです。
そして、この写真から、「ある事を忘れていた・・」と気づかされました。
「もしかしたら・・。」
秋葉家の亡霊について、早くも謎が解けてしまった。
幽霊の正体はまったく簡単なことでした。
知っていればどうということでもなかった。
母は一卵性の双子。
窓の幽霊は母が化けてでたのではなく、双子の姉だったのです。
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この世にないものを追ったことがありますか
週末探偵の誕生
斜陽の差し込みが窓の陰影を濃くした実家の前に、私は今日も立っていました。ちょっとした幽霊騒ぎなど時間が経てば・・のはずですが、町内会の噂は広がるばかりです。母は幽霊となってまで、一体どんなメッセージを残したいのだろうか。まったく霊感のない私には何も見えません。生まれてこの方、不思議な現象に遭遇したことは皆無です。有名な幽霊スポットでも、一人平気で夜釣りができます。どうせ、私には何も見えないからです。多分、よく釣れる好ポイントを隠すため、誰かが流したデマではないか、そのような推理をしています。 あれから毎週、日曜日に実家に帰っては、どうせ見えない霊と向き合う作業となりました。実体のない想念がいつまでの家の中に漂っているとしたら・・何かおまじないや魔法陣でも組んで召喚してみるか(コックリさんしか知りませんが)・・・ええぃ、何を馬鹿な!。非科学的なことは信じていません。それでも、茜町の怪談・秋葉家の亡霊の謎を解く事は、最早、私のもう一つの仕事なのです。なぜなら、実家が事故物件では・・父が介護となればヘルパーさんの確保が困難になります。また、将来、家を売却するにも安くたたかれてしまいます。それこそ、リアルなオカルトです。
このままでは、めまいで後遺障害12級を取ってしまいます。もう、必死です。ネットや書籍で幽霊について調べました。死への準備や心構えなど無く、急に亡くなった人間は、その想念がエネルギーとして物質社会に残存するのでしょうか。結局、実証的な文献は皆無、何ら証明できる方法に近づくことができません。非科学的なことを科学で解明しようと試みることこそ、矛盾しています。だからと言って、霊視だの霊能力者だの、超自然を商売にしている連中は、うさん臭さしか感じません。連れてくれば、きっと、母の霊が見えると言うに決まっています。何か見えなきゃ、お代を取れないからでしょう。お札も石も売れません。「見えなかったから、今回は交通費だけでいいです~」と、実費だけで帰る霊能者を見たことがありません。
何より事実関係の確認からです。ことあるごとに「母を見た」と言う、認知症の父から話を聞いても詮無きこと、とりあえず、一向に進まない母の遺品整理を毎週日曜日に進めました。さらに、あれからすっかり怯えている山口さんを見つける度に、慎重に母の目撃者や出現場所を問いただしてみました。
こうして、私の週末探偵(それも心霊探偵)の日々が始まりました。
One more time, One more chance
くだらない噂話などしない山口さん、誰がとは特定を避けながら、母の目撃情報を毎回1つは教えてくれました。その一つを言い終わると、毎度一瞬で自宅に滑り込みます。あれから山口さんの自宅玄関には、塩が盛られています。要らぬ迷惑をかけてしまった。
さて、その、目撃情報ですが・・・ 1、向いのホーム
・・・母が実家最寄りの蒲生駅(東武伊勢崎線)に居た? 2、路地裏の窓
・・・問題の出窓を指すのでしょうか、この目撃談がもっとも多く、3件聞きました(1件は山口さん含む)。 3、交差点
・・・母を含め家族がよく利用した、近くのセブンイレブンのある交差点でしょうか。 噂の多くは尾ひれがつくもの。おそらく、ほとんどは見間違いや、幽霊騒ぎ下の無責任な好奇心がそう見せているだけかと思います。 そして、ある法則性に気付いてしまい、この目撃談の信憑性を大きく下げることにしました。
もうお気付きの方もいるかと思いますが、小タイトルの通り、目撃場所は山崎 まさよしさん(※1)の名曲、「One more time,One more chance」にでてくる歌詞です(※2)。偶然か、それとも、名曲の普遍性が一致させたのか・・。
私は、目撃場所を聞くたびに、「こんなとこにいるはずもないのに ♪ ...
コロナ休が明けたと思ったら夏休みに突入、もしくはお休みのまま突入の学生さんも多いことでしょう。今、世界を震撼させている新型コロナ、この現実の恐怖に対し、生半可なフィクションなど到底歯が立ちません。ここは、限りなくほぼ実話の怪談話でいきましょう。少し時間をかけて連続4回の短編小説にしました。
トイレを済ませてからお読み下さい。
夢で逢えたら
母の夢をみなくなりました。いわゆるロスの期間は去ったのでしょうか。月日は人の心を癒す唯一の処方かもしれません。 母は昨年、桜の咲く頃、脳梗塞で旅立ちました。亡くなる前日まで元気に仕事をしていましたから、あまりにも急な喪失です。49日を終えたころからおよそ半年間、ちょくちょく夢に現れては、「あれっ、死んだはずでは?」と、目覚めに記憶の混乱をきたしたものです。夢の中では普通に生きているのです。幽霊やゾンビなどとは似つかわず、生前のままです。あれっ、確かに火葬したよな、納骨で墓に収めたはずだよな・・・実際、夢の中で「何で生きてるの?」と本人に聞いたことすらあります。父も時折、「今日、母に会った」と言っています。どうやら父の認知症は進行してるようです。
交通事故である日突然、家族や友人を亡くすとはこれに近いのかと、妙に仕事上の分析をしていました。
一連の葬儀で親戚の皆さんが頻繁に実家を訪れました。老境に差し掛かった4人の叔母達、つまり母の姉妹ですが、それぞれ健康上から、最近はお墓参りもままなりません。今年はコロナから1周忌も中止しました。健康であった母以外は、皆それぞれ持病を抱えています。風邪をひいても危険なのです。そのくせ、叔母達は大変気が強く、あきれる程の負けず嫌いで、集まれば些細な事でも言い争いが始まります。私達甥や姪も、子供の頃からずっと辟易していました(昭和には「ひく」という表現が無かったもので)。もっとも、最近はそれぞれ一回は手術をしているようで、ペースメーカーやら投薬やらの話題がつきません。集まると冗談で「次は私の番よ」と、まるで鬼籍へも競争しているようです。
死んだはずの母が窓に(怖)
話は昨年に戻りますが、夏も終わりに差しかかる頃、季節外れの噂が近所に流れ始めました。
私の実家はヤオコー(スーパーマーケット)の隣にあり、町内の買い物客がそぞろ家の前を通ります。今は父一人が住む実家ですが、ご多分に漏れず主婦のいなくなった家は掃除や管理が行き届かず、ややすさんだ雰囲気です。まったく男手はだらしないものです。その男手ながら、私がたまに帰って掃除をしています。最近は玄関の照明も切れて、街灯だけでは薄暗く、いかにも貧相です。まして、認知症気味の寡黙な老人が一人ひっそり暮らす様は不気味で、よく言っても”茜町の限界集落”と皮肉りたくなります。
とにかく電球だけでも替えなければ。ある日、LED電球を握りしめて帰宅、早速、軒の電灯を差し替えようと脚立を立てていたところ、何気なく気配を感じて振り向くと、お隣さんが見上げていました。お隣の山口さんは自営業で町内会にも顔が広く、誰とでもきさくに接する人です。それでも、よく居る町内会の噂好き・情報源、今でいう”町内会のインフルエンサー”とは違い、商売人らしく余計な事は言いません。噂や誹謗中傷の類は決して口にしない好人物です。
いつもは挨拶をするだけの関わりですが、この節、葬式はじめ色々とお世話になりました。これから数秒、挨拶と少しの言葉+笑顔で終わる予定でした。ところが、山口さん、怪訝な顔を崩しません、さらに、何か言いたそうな素振りです。いつもであれば、それ程気にすることではありませんが、父の認知症、母を失ってからやや進行したかの現況も気になります。私は思い当たることがあったので、昇りかけた脚立を降りると、思いきって質問しました。 「すみません、父がなにかご迷惑をおかけしていませんか?」 「あ・・えーと、まぁ、お父さんはとくに・・」 歯切れが悪い。こうなると、問いたださねば東京に戻れません。 「お気遣いなく、なんでもおっしゃって下さい。何か解決できることであれば、すぐにでも・・」 山口さんは少し迷ったようですが、 「う~んとね・・・いえね、お父さんの事ではなくてお母さんの事なんだけどね・・」 「母? 亡くなった母のことですか?」 「息子さんに言っていいのか・・最近、近所の人から、2~3人なんだけど、よく聞かれるので・・」 続きを読む »
金澤です。
今日は難しい話やから離れ岩手のお土産の話をしていきます。
秋葉が先週の土曜~今週の月にかけて岩手滞在しておりました。
毎回、秋葉の出張帰りはお土産にありつけます。
間違いなく外れはありません。期待が膨らむばかりです。
その日はお土産を貰うため、腰を低く出勤します。
私のデスクに、なにやらお土産らしき箱があります。
家に持ち帰り、帰宅後手を洗い。炊飯器を可動。
1回で全部食べるのはもったいないので、コメが炊き上がるまではビールで2~3口つまみながら、待つ事に。
全部食べてしまわないよう、別の容器に移し替え、保存して置くことに。
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