本日は病院同行もなく、終日事務所でした。おかげで事務仕事がはかどりました。体調も1日で復調しましたが、寄る年波を感じます。

 年間200件以上の病院同行はそう何年も続くものではありません。春からの新人採用を急がねばなりません。一方、気になったので私の労働時間と世間の相場を比べてみました。

 この3年間の勤務表を見ると・・休日は月平均4日、加えて盆暮れGWの連休を除くと年間308日勤務です。労働時間は1日平均12時間です。合計すると年間3696時間、月当り308時間です。すると残業時間だけで、月平均102時間、これを3年以上続けているわけです。軽く過労死ラインを突破、こんな生活を続けていてはダメですね・・   (過労死ラインについて)  過労死ラインとは、日本において、健康障害リスクが高まるとする時間外労働時間を指す言葉で、月80時間。1か月の労働日を20日とすると、1日4時間の時間外労働が続く状態をいう。

 『脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について』(平成13年12月12日付け基発第1063号厚生労働省労働基準局長通達)による。同通達は「発症前1か月間におおむね100時間又は発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いと評価できる」とした。

   従業員・労働者に対しては基準はもちろん、雇用者は責任をもって彼らの健康を守らねばなりません。企業は残業時間を減らす努力が必要です。しかし、現実は難しい問題で、中小企業の多くは残業の規定などまったく守っていません。ある外食チェーンでは超過勤務を回避させるために労働者を管理職(店長)にするそうです。私の身分は店長のようなもので、規定もガイドラインもないのです。これが個人事業主、社長と呼ばれる立場の宿命でしょう。

   最近は毎年風邪をひきます。年に1回は体調を損なうようになりました。小学校から高校卒業まで12年間皆勤の健康体はもはや過去のもの・・事務所の若手にはバリバリ頑張ってもらいたいところです。でも、補助者には週休2日と8時間労働、法定残業時間を厳守していますので心配ないですよ。引き続き、交通事故被害者救済の志を持った方をお待ちしています。 c_h_36

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 体力だけが自慢なのに面目ないです。昨日から頭痛、胃痛で難儀しています。先ほど病院同行を終えて事務所に戻りましたが、少しお休みをいただきます。明日には復活すると思いますが・・。ここのところの病院同行は精神的に堪えました。医師からも休むよう命令を受けてます。

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 新年度です。事務所は相変わらず人員不足、もはや人材発掘は常態的な業務です。メディカルコーディネーターはその発掘はもちろん、養成に大変時間がかかります。

 「行政書士も交通事故の専門家」などと喧伝しているHPを目にしますが、そんな簡単に専門家を名乗っていいのか疑問です。なぜなら交通事故は行政書士試験はおろか、通常の行政書士業務に全くと言っていいほど関わりがありません。交通事故業務を行っている先生方は皆、独自の経歴・努力の結果から携わっている非常にニッチな存在です。わずかの研修に参加したところで扱える業務ではありません。まして専門家を名乗るのは蛮勇以外の何物でもありません。

 したがって、資格者であろうとなかろうと一からみっちり教えていくしかないのです。法律知識は必須ではありません。何故なら法律問題は弁護士に任せています。弁護士と連携して仕事をしていますので、行政書士の知識や権能が必要となる場面は極めて少ないのです。当然ですが、医療知識、それに保険知識が必要です。そして、医証の収集、調査業はむしろ人の機微を理解した営業マンの能力が求められます。医師・弁護士・被害者をつなぐ調整力がものをいうのです。

   前置きが長くなりました。補助者の山本も1年にわたる修行を経て、実戦活動中です。そこで強化の一環として、経験したことを整理する意味で新年度から業務日誌を週一投稿するよう業務命令をだしました。実戦で学んだことを実力とする過程で、文章にまとめることは大変効果的です。私も4年間毎日励行したことで非常に力が付いたと実感しています。

 タイトルの意味ですが、古い話で恐縮、ウルトラセブンからの引用です。モロボシダンがウルトラセブンに変身できない時に、替わってカプセル怪獣(ウインダム、ミクラス、アギラ)が戦ってくれました。つまり、私が日誌を投稿できない時に替わりに投稿させるようにします。これで私も週1日は変身しないで済みます。 kapuse  およそ週1の登場ですが、カプセル怪獣山本の日誌もどうかご笑覧、応援よろしくお願いします。明日、第一弾を投稿します。ジュワッ! seven続きを読む »

 すみません、またしても単なる日記でお茶を濁します。

 仕事中、ふとベランダに目をやると、つがいの鳩が遊びに来ていました。おそらく巣の設置場所を探しているのでしょう。

 一休憩しようとコーヒーを入れました。先日頂いた鳩サブレがあるのを思い出し、一緒に頂きました。すると、二匹の鳩は窓に張りついてこっちを見ています。仕方ないので鳩サブレのひとかけらをあげました。都会の鳩は異常に人馴れしてして、かなり近づくまで逃げません。 2015031510410001

 エサをやると居ついてしまうので、これ限りと約束しました。

 春ですな。    

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 ちゃんと生きております。この4年間、土日祝、盆暮れ正月GWを除く平日は欠かさず業務日誌を更新してきました。1週間も空けてしまったのは初めてです。

 今週は長野出張、病院同行7件、確定申告が重なり睡眠時間を削りながら連日勝負が続いております。忙しいことはそれだけ皆様の期待が大きいこと、愚痴をこぼしては罰が当たります。経営効率を考えたスマートな仕事ができれば良いのですが、相変わらず体を張って泥臭く頑張っています。

 体を壊さないよう、4月までになんとか取り戻します。特に好評な実績投稿をまとめてUPしたいと思います。   OLYMPUS DIGITAL CAMERA  デジカメを買い換えました。醜条痕を撮影することを考慮し、マクロ撮影を得意とする機種を選びました。久々の新機種、性能の向上に隔世の感がします。  早速、試写。写真は長野滞在中のホテル、2日間の臨時事務所となります。平日なので安価で豪華な部屋にできます。  

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 春先は例年、体調がすぐれません。健康だけが取り柄ですが、年間を通して疲れがでるのが年度末のような気がします。有用な記事出しができずすみません。

 重い案件をたくさんお預かりするとこちらも神経を削るような作業になります。後遺障害の仕事は体力はもちろん、精神的にもタフでなければなりません。    来週は長野出張はじめ、重要な病院同行が連日続きます。重傷の依頼者さまが多いので気が抜けません。高次脳機能障害、脊髄損傷、下肢切断など・・一つ一つ依頼者の痛みを噛みしめて臨みます。もちろん外傷性頚部症候群、頚椎捻挫の相談も連日のようにあります。むち打ちと言えど軽度から重度まで程度の幅があります。どう見ても軽度の方への対応はどうしても遠慮がちになります。私は軽度の方の障害を誇張して損害を拡大させる仕事はしません。重傷者が実情より低い障害評価となることを防ぐことが何よりの仕事と思っています。そのような危険性のある、本当に困っている被害者、苦しんでいる被害者を優先したいと思っています。やや傲慢な姿勢に見えるかもしれませんが、誤解を恐れずに言えば、被害者にも優先順位があるように思えてなりません。医療用語で言えば「トリアージ」でしょうか。困窮度の高い、本当に助けるべき人への対応を急ぎたいのです。    軽度のケガでも対応してくれる業者はたくさんあります。しかし、重傷者は別、依頼する弁護士や行政書士に対し「その案件を扱える経験・力量があるか否か」をよく検討する必要があります。むち打ちばかり対応している業者であれば、内臓損傷や神経麻痺、高次脳機能障害への対応は心もとないはずです。もっともHPでは誰もが経験豊富と謳っていますが・・。

 人生を左右するような重傷者は宣伝に釣られず、安易に業者を選ぶことなく、慎重に検討していただきたいと思っています。そのような意味でも当HPは指標となるであろう実際の対応例を積極的に掲載しています。これだけ専門家が大氾濫している現在、詳しい知識・解説満載のHPは、もはや専門書の丸写しに過ぎません。手前味噌ですが、私たちのグループの交通事故外傷における実際の対応例・傷病種類は他の弁護士・行政書士と比べて隔絶していると自負しています。ご依頼を頂けるかどうかは別として、是非、ご自身のケガの類似例を探して参考にしていただければと思います。  

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 丸1日~2日、電話にも出ずに集中しないと書けないのです。補助者に命じてひな形を改造するような仕事はできません。魂込めて書き上げているのです。(お待たせしているNさま、Sさま、もう少しです。)

 そのような中、本日、難易度Sクラスの異議申立 成功の知らせが届きました。これで今月は難しい案件2連勝、励みになります。「よくぞ被害者の窮状を汲みとってくれた!」、自賠責保険並びに調査事務所の皆様に感謝です。  

 さて、異議申立で勝負を決めるものは・・・

 新しい医証を提出すること に尽きます。  

 99%は追加医証で決まります。有用な医証が得られないのであれば、諦めるよう説得します。無駄な時間と費用をかけて欲しくないからです。私は「ダメ元で申請しましょう」のような仕事は嫌いです。お引き受けした以上「必勝」で臨みます。  

 そして、きわどい勝負の最後の一押しは

 訴えに信ぴょう性を持たせる熱意 と思っています。

    何故なら、客観的な検査結果から必ずしも実情を示す数値がでないことがあります。画像も不明瞭であればお手上げです。それでは訴える症状はすべてウソなのか・・このような時、治療過程や症状の一貫性からある程度、推論していただける余地があるとみています。これはおなじみの14級9号「神経症状を残すもの」のポイントでもあります。

 やはり、まず自覚症状ありきなのです。ウソや大袈裟を排除し、いかに被害者の窮状を訴え、証明するか・・片手間に体裁を整えるような仕事ではありません。魂を削るような作業なのです。故に、商業ベースとはならず、全面的にお引受けできないのです。    pb290918  作業中はデスク周りが戦場と化します

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 3年で壊れた。安物買いはダメです。先週から文章作成に追われていますが、昨日は疲労がピーク、その私よりイスが先にへたってしまった。事務所の机も一つ必要です。筆も進まないので気分転換を兼ねて、午後から目下お家騒動中のO家具店へ。 c042_2  有楽町線の豊洲駅で乗換え、ゆりかもめに揺られて有明のショールームに着きました。お台場エリアは割と近所です。国内最大のショールーム、たくさんの家具を前にやや元気が戻ってきました。こちらの家具屋さんは会員制で、売り場では必ず担当者が随行します。綺麗なお姉さんがてきぱきと案内してくれます。たくさんの机とイスに目移り、いえ尻移り、たくさん座ってきました。高級品に惹かれるものの、割と妥当な選択に落ち着きました。

 しかし、担当のお姉さんはこれで開放してくれません。「絨毯フェアを開催していますのよかったらいかがですか?」と案内され、絨毯も好きなのでついていくと、イラン産の2000万円のものから、玄関マットの大きさでも200万円するものまで次々と見せてくれました。そんなに金持ちに見えたかなぁ?かなり、だらしない普段着で行ったはずですが・・。

 最後は高級羽毛掛け布団を勧められました。確かに今まで見たこともないようなフワフワ感、いかにも寝心地よさそうです。やはりというか、実際にベットに寝かされました。お姉さんのセールストークがなければ数秒で寝落ちしそうです。まるでテレビ通販の中に飛び込んでしまったよう、お姉さんの魔法から抜け出すのに苦労しました。

 ようやく、お勘定をすませたら17時を過ぎていました。この忙しい中、貴重な時間を買い物で消費した背徳感が残りましたが、下手なテーマパークよりも面白かったです。現在、O家具では父である会長と娘の社長で、高級路線か多店舗展開かについて対立しているそうです。今日の体験から私は高級路線押しです。安値の量販店は既に巷に溢れています。O家具のような家具屋さんは少ないので、この路線は堅持していただきたいと思います。でも、布団販売は危なかった・・。  

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 すみません、病院同行が続き、レジュメ作成が遅れています。まして土日の相談会でふらふら、睡眠時間を削る毎日です。今日は早めに休ませて下さい。  新橋の病院から戻って16時、仕事を切り上げ少し眠ります。事務所の対応は補助者に任せます。zzz…

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 土日の相談会は下肢の骨折(未だ癒合せず・・)の重傷者が2名いらっしゃいました。弁護士による賠償交渉はおろか、等級認定もまだずっと先です。しかし、病院の選定・転院・誘致や検査、労災や健保の手続き、諸保険の請求・・やることがたくさんあります。すべてを被害者一人が抱え込むのは本当につらいはず。早めの相談を推奨しているのは何も商売上の都合ではないのです。早めに専門家のバックアップを確保すべきです。これは言わば、交通事故の戦いにおける軍師を招へいすることです。被害者さんは間違った治療、間違った方向へ流れないためにも軍師を傍らに置いて進めるべきです。

 さて、今日はチンチン電車に乗って荒川区の病院へ。明日はお隣の新橋、明後日は板橋区・・他県への遠征はなく、東京24区内の病院同行です。先週から研修準備で忙殺されていますので、近場は助かります。それでも電車に5分座れば寝てしまう状況、乗り越しが怖いです。

2015020211400000  都電 三ノ輪駅は下町風情満点

2015020211380001続きを読む »

 来週は研修講師が目白押しです。水曜は損保代理店向けセミナー、週末は弁護士向け研修もあります。それぞれ自動車保険に関することがテーマです。現在、猛烈にレジュメの作成中です。いきなり数十ページの資料を作成することはできません。やはり日々の業務日誌や研究資料の蓄積がものを言います。それでも加筆・修正で20時間はかかりそうです。

 実務家を標榜、毎日のように病院同行に明け暮れる毎日です。加えて毎月3回の相談会、出版に耐えうる文筆業、人前での講師業、求められるオーダーは多肢にわたります。試練の1月となりましたが、乗り越えなければなりません。   akb2  

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 すみません、有用な記事ではないですが・・

 今年に入って申請ラッシュ! 一月の自賠責被害者請求の請求・異議申立請求・書類の引継ぎ等、今日まで提出分が8件、今週中にあと2件確実です。今までの月間最多数は9件でした。おそらく新記録10件、もしくは12件ほどいけるかも知れません。大型法人事務所なら10数件など少ない数ですが、個人事務所ではなかなかの数です。高次脳機能障害が2件含まれていますので、電話帳クラスの提出書類も数件あります。

 年初に言ったように、被害者救済業は従業員を増やして大量処理するような仕事ではないのです。一件一件、秋葉の仕事を評価、成果を期待している案件ばかりなのです。量は増えても質は絶対に落とせません。体がもつ限り奮闘あるのみです!

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 外は雨と風がすごいことになっています。道行くOLさんの傘も飛ばされそうです。

 2月は研修が多く、今月はレジュメ等の準備に追われています。病院同行も20回以下となりそうです。それと、2月一杯まで土日がほとんど研修会、相談会で埋まります。平日に代休を取らないと体がもちません。今日も午後からお休みをいただきます。以上、日誌は近況報告でお茶を濁します。

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 歳を重ねて思う事・・それは一概に言える事が減ったことでしょうか。

 若い頃はとかく少ない情報から単純に良し悪しを決めつけて、一言のもとに断言していました。例えば、仕事のやり方一つにも「これは間違っている!」「これはダメ!」と決めつけが多かったように思います。しかし、後になって「一概に間違っているとも言えないな」「違う側面もあるな」「別の評価もできるかな」と検討の幅が広がっていきます。何事も見る角度、立場の違いで別の解釈、曖昧な評価があるものです。すると、単純に正誤・善悪・好き嫌いの二つに分けられなくなります。これが年齢・経験を重ねるということでしょうか。

 この業務日誌でもシンプルで正確な情報を心がけつつ、表現が二元論、極論にならないように配慮しています。例えば、病院に対する評価も、人それぞれの印象があるので、ここはダメ、あそこはいい、と断言することは避けています。実は内心、かなり評価がはっきりしていますが・・。また交通事故外傷の治療に関しても、接骨院・整骨院の効果を認めつつ、こと後遺障害の認定を前提とした場合は避けるべきと消極論に留めています。決して「ダメ!」と決めつけないようにしています。(断言が必要な場面もあるのですが・・)

 先日、昔の代理店仲間から「病院はダメ、病院では治らない、接骨院にすべき」との意見を聞きました。確かに大学病院や市立病院など大きな病院では手術するような大ケガでなければ、レントゲンを撮って薬を出すだけで特に何もしません。捻挫・打撲の場合、多くはそうなります。患者によっては疼痛コントロール、症状の緩和措置など、理学療法や接骨院の施術が必要となります。被害者の治療方針について、交通事故に関わる業者には適切なアドバイスが求められます。被害者は治すことと賠償の両方を考えなければならないからです。しかし「病院はダメ、接骨院にすべき」またはその逆、単純な二元論で答えるべきでしょうか?その患者にとってどのような治療手段とするか、それは簡単に割り切れるものではないのです。

 いつも言うように被害者の症状や置かれている状況から、最適な道しるべを示すことが私たち業者の最初の仕事と思います。そして被害者さんにも厳しく言えば、そのアドバイスや戦略が自分にとって納得のいくもの、ベストな選択であるかを吟味・選択する自己責任があります。何故なら先ほど「病院はダメ、病院では治らない、接骨院にすべき」と断言した仲間は接骨院と密接に提携しています。つまり、意見は商売上の立場に立脚しているからです。理学療法が充実し、優れた緩和措置を行う整形外科もたくさん存在するのに、それに対しては「・・・」です。  これは連携体制を幅広く推進している私にも言える事です。私の意見は商売上の理由から選択されていないか?常に、自問自答する謙虚さが必要と自戒しています。

 さらに例を挙げれば、ある行政書士の仲間ですが、以前は「接骨院に行くな!」と言っていながら接骨院と提携した途端、「接骨院で治療(正しくは施術)しましょう」とあっさり宗旨替えです。または、接骨院・整骨院とは提携しない方針ながら、いつの間にか提携を前提とした柔道整復師向けセミナーの講師をしている者もいます。もう、商売上の都合だけでポリシーなど無きに等しいふるまいです。これらどっちにも転ぶ者は二元論者の最悪例、困ったものです。商売上の都合で主張・立場をころころ変えていれば周囲の信用を失ってしまいます。

 病院と接骨院、それぞれやや重なる部分(リハビリや緩和など)がありますが、そもそも役割が違います。患者はそれぞれの適用場面についてベターな選択をすればよいのです。どちらが良い・悪いの断言などできないはずです。言及すべきはそれぞれ院ごとの治療・施術の質についてではないでしょうか。

 単純な二元論では私達のようなコーディネーター(調整役)の仕事はできません。被害者の複雑な問題に対してmore better、より良い選択、次善策を検討、示していくことが使命だからです。    交通事故は人が起し、解決もまた人が行うものです。交通事故の解決は「0°か1°か」温度計で判断するデジタル思考では立ち行きません。手を入れて湯加減を測るごときアナログ思考で対処することばかりなのです。   

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 体力的にも精神的にも本当にキツかった一年でした。週末は会議&忘年会で赤穂です。それから残務処理をして29日には仕事を収める予定です。今日が今年最後の日誌です。営業日は一日も欠かさず更新を続けてもうすぐ4年、まだまだです。

 さて、今年の総括です。大きくジャンプするには十分な助走が必要ですが、今年一年は助走期間だったと位置付けたいところです。来年の飛躍を期して、少し振り返ってみましょう。  

 反省は例年のごとく、案件の処理スピードです。この部分について依頼者さまのご期待に沿えていません。とにかく病院に行く人手が足りないのです。こればかりは補助者やアルバイトをたくさん雇って解決する問題ではありません。人材育成・組織化を急務としながら進展しない理由は・・やはり医療調査業は特殊なのだと思います。今まで事務所内外問わず、5名の人材の指導を受け持ってきましたが、結局、一人前のメディカルコーディネーターに育ちませんでした。保険会社側の調査会社でも原因調査(事故の原因を調べる、主に物損)には人が余っていますが、医療調査は皆避けるそうです。医師との折衝は嫌な仕事なのかも知れません。だからと言って、皆が避けては被害者が救われません。1人で医師との折衝をこなし、障害を立証できる被害者は少ないのです。多くは右往左往している間に保険会社主導でおざなりに進められてしまいます。この仕事、誰かがやらねばならない、しかし誰でもいいわけではない。  医師との直接折衝で間違いのない医証を回収する・・険しくも決して譲れないセオリーなのです。

 成果は連携の成熟です。この4年間、弁護士とは12事務所、延べ40人近い先生と一緒に仕事をしてきました。なかなか方針や考えが合わない弁護士先生もいましたが、月日・件数を重ねるごとに呼吸があってきました。被害者救済という根幹さえぶれなければ、どんなに誤解・衝突を繰り返しても揺るぎません。逆に根っこのない先生とは自然に離れていくものです。

 具体的にはある弁護士から肩関節動揺性の相談を受けましたが、ストレスXPにて立証する方法を提案し、その弁護士は見事に12級6号を獲得しました。膝ではお馴染みの作業ですが、本例は私も未経験です。しかしこの成功例にて、肩関節でも実施できる検査先を確保したことにつながります。  もう一例、頚椎ヘルニアの画像所見を認めない医師に手をこまねいていた弁護士から相談を受けました。画像専門院でMRI検査し、その画像とレポートを示し、医師と交渉するようアドバイスしました。医師の面子を潰さないよう、上手に誘導する方法を細かく打合せしました。その先生は見事に医師との折衝に成功し、12級13号を獲得しました。    これら勝利のポイントは弁護士が私の策を素直に採用したことです。私はアドバイスのみの関与です。それでもさすがは弁護士、ポテンシャルを感じます。このような事例を重ねて相互の信頼関係は造成されていくものと思います。以前、行政書士の仲間から「弁護士にノウハウを伝授したら自分たちの仕事が無くなるのでは・・」このような懸念を聞きました。このような発想は「人間が小せぇ」と思います。なぜなら共に被害者を救った共闘体験はその後の信頼関係はもちろん、仕事の相互紹介に繋がっていきます。そこにはより良い被害者救済を考えた上での判断があるからです。

 弁護士に関わらず他業者との連携は時間をかけて作っていくものです。とても一朝一夕でできるものではありません。才乏しいながら粘り強さだけは私の持ち味、この姿勢を来年以降も貫いていきたいと思います。  

 医師、弁護士、行政書士、社労士、保険会社、代理店様・・その他たくさんの関係業者の皆様、一年間ありがとうございました。  そして被害者の皆様、年末年始はどうか心安らかに、良いお年を!    

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 さて、例年のごとく書類作成に追われまくっている師走です。電話帳クラスの書類の山々を前に胃が痛くなります。依頼者様と連日、電話で打合せしておりますが、年内ほぼ予定が埋まってしまい、なかなか面談による相談が叶いません。是非とも、メール相談や無料相談会をご利用下さい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 事務所はメゾネットタイプで上下階に分離しています。上階は休憩スペースでしたが、来年はここも作業スペースにしようと思います。この上下階をつなぐのが写真の螺旋階段(らせんかいだん)です。一日にぐるりと一周を何度も繰り返し、昇降しています。

 螺旋階段を表す英語を検索すると必ず「ヘルタースケルター」の文字が検索されます。直接は公園にある、らせん状の滑り台を指しますが、「混乱」「狼狽」「すっちゃかめっちゃか」などの意味でも使わるようです。

 近年、コミックや映画のタイトルにもなりましたが、やはりビートルズの曲「ヘルタースケルター」が有名でしょうか。私もバンド時代、ライブではそれほど演奏しませんでしたが、リハーサルで演奏すると妙にハイになったものです。思いっきり歪ませたギターとこれまたオルガンも歪ませて・・全パート、ボリューム高めで、ドラムのスティックは折れるわ、ギターの弦は切れるは・・めまいでくらくらしてきます。 続きを読む »

 編集後記ではないですが・・毎日更新のはずのブログが数日停滞してしまいました。一回に平均2時間かかりましたので無理もないのです。まるで本一冊書き終えた気分です。  しかし、このシリーズに入ってからホームページのアクセス数が落ちました(ガーン!)。この問題に直面していない被害者さんにとって、引いてしまう内容だったのでしょう。まったく営業的には失策です。昔から要領の悪い人間と言われていますが、気質は治りませんね。しかし、損得勘定抜きにどうしてもまとめておきたかったテーマだったのです。保険金請求の現場から異論を上げたかった。できるだけ易しく解説したかった。昨年の研修会で取り上げた内容が不十分だったので、ようやく宿題を果たしたと思います。

 保険約款に没頭していたら、あっという間に12月!(数日遅れてUPしていますので)。この2か月、ブログの記事出しだけではなく、日常業務の病院同行、文章作成に追われまくりました。へとへとに疲れていますが、お正月までラストスパートです!

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 今週も、山梨、長野と遠征が続きました。 写真は雨に霞む石和温泉。  

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 私もまだまだ知識、経験共に未熟と日々自戒しております。しかしながら年齢を考えると、若手を指導する立場を逃れることはできません。もちろんこの3年でメディカルコーディネーターを数人、実地で教えてきました。今後もより多くの人材の発掘と育成が必要です。

 先日、補助者に教示をたれました。今日はそこから思うことを一つ。  

 どの仕事も天性の素質というか、センスが最後にはものを言います。では才能のないものはいくら努力しても駄目なのか?断言するにはなかなかに難しい論点です。なぜならほとんどの人が才能に恵まれていません。「自分の才能を最大限発揮できる仕事に就いた」と言い切れる人、「自分は才能がある」と自覚できる人は果たして何人いるでしょう。

 そのような時はシンプルに努力と根性、そして志の重要性を説きます。どのような仕事でも本気で十年取り組まなければ見えてこないものがあります。わずか2~3年で見切ってしまう頭の回転の速い人もいますが、本当のところ深いところまで見えていないはずです。まず、縁あって直面した目の前の仕事について、本気で取り組んでみることが大事ではないでしょうか。そしてその仕事によって助けられる人が必ずいるはずです。どのような仕事もまずは自分の生活(金銭収入)の為ですが、同時に必ず人の為(社会貢献)になっています。

 交通事故にまつわる仕事はまさに人助けが根底にあります。「人の為」がダイレクトに実感できる仕事と思います。特に保険会社、弁護士、医師の3者が代表的な立場でしょうか。そしてメディカルコーディネーターはその3者を有機的に結び付ける、まさに調整役です。すべての局面とは言いませんが、多くの被害者に潜在的に必要とされています。それに応える意気、志こそが仕事の精神的支柱となるはずです。

 そして、決して目立たず、縁の下の力持ちのような立ち位置ながら、一つだけ3者に勝ることがあります。それは被害者と最も密接に寄り添い、解決まで苦楽を共にすることです。  

 明日から、土曜日は神奈川県藤沢市、日曜日は山梨県甲府市と2連日相談会です。弁護士と共同でみっちり対応します。ご参加の皆様、よろしくお願いします。  相談会後は甲府に泊り、翌月曜日の病院同行に備えます。そして午後は急いで東京に戻って埼玉県幸手市へ(間に合うのか?)、翌日は栃木県宇都宮市へ(ヘトヘトです)それぞれ病院同行です。かっこいいことばかり言っていますが、体がもたない!常に人手が足りないのです!                     15   

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 先日、ある弁護士先生から「秋葉さんは異議申立をしない方針ですよね?」と聞かれました。

 確かに平素から、「原則、異議申立はお引き受けしません」と消極的にしております。しかしながら現在、異議申立ては5件ほどお預かりしております。捨て置けない案件については限定的に受任しています。

 まず、異議申し立ては簡単ではありません。自賠責保険の統計では平成21~23年の3年間で上位等級に認められたのはわずか7%ほどです。100件の異議申立のうち成就したのはたった7件、93件は無駄骨なのです。それだけ最初の審査で認定された等級には重みがあるのです。そのような数字をみると、ホームページで積極的に異議申立を受任している先生には頭が下がる思いです。まして高確率の成功数字を出している先生はマンガ的に超人です。

 異議申立の相談を受けた場合、最初に十分検討します。可能性が低ければ、きっぱり諦めていただく説明を行います。そしてあまりにも気の毒な件についてのみ受任した結果、極めて限定的な受任数になってしまうということです。これが実情です。ちなみに私の異議申立の成就率は昨年43%です。どんなに厳密に引受け判断をしても半分に満たないのです。

   理想は早めに相談いただき、正しいレールに乗って解決を図ることです。きちんと治療し、しかるべき検査を受け、間違いのない診断書にたどり着けば、異議申立の苦労はいりません。残念ながら少なからずの被害者さんが正しい解決のレールから脱線しているのです。それを正すのは受傷初期からのアドバイスです。私が相談会の開催や相談者の誘致に力を入れているのは、早期のアドバイスやお手伝いによって「異議申立撲滅」を目指しているからです。

 先日、14級を11級に引き上げることに成功しました。逆にどうしても非該当を14級に上げることができなかった案件が2件もありました。解決までの時間を無駄にさせてしまった。そして何より、がっかりする顔を2度も見たくはないのです。

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部位別解説 後遺障害等級認定実績(初回申請) 後遺障害等級認定実績(異議申立)

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