どうも、金澤です。 今日はタクシーつながりでちょっとしつこいですが、ブログを書いていきます。

 

【前回までの記事】

事故に遭い治療に通っていたタクシー運転手の胸ポケットにはいつも赤いペンが刺さっていた。

[つづき]赤ペンが常に胸に刺さっているタクシー運転手の治療記録

 

 

今日は、何故タクシー運転手は腰痛。ヘルニア持ちが多いか。

 

まず一つ目は、

車の運転はどんなに慣れていても、非常に神経を使います。

下半身の筋肉は常に緊張状態です。

 

特に運転をしていると、

腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)が疲労します。

 

 

 

 

 

 

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どうも、金澤です。

 

今日は前回の続きです。

まだ見ていない方はこちらから、把握してください。

 

【前回の記事】

事故に遭い治療に通っていたタクシー運転手の胸ポケットにはいつも赤いペンが刺さっていた。

 

今日は、タクシーの運転手の被害者のぶっ飛んだ記録を書いていきたいと思います。

 

 

【俺は絶対に予約はとらねぇ!!】

 

 

 

当時、整骨院ではほぼ予約制で営業していました。

最初は予約制など取り入れていなかったのですが、患者が増えていくと時間をこちらでコントロールしないと絶対に回らなくなってしまった為です。

基本的に予約をお願いしていました。

 

でも、そのタクシー運転手は絶対に予約を取らないと言い張るのです。

 

運『予約してもその時間にこれるかわからんから!』

私『いや、予約優先だから、すごい待っちゃいますよ?』

運『それでもかまわねぇ!ラジオ聞きながら待っている!』

 

まぁそこまで言うならいいか…

と、しばらくそのまま治療を続けました。

 

ある日予約がパンパンで朝から昼までいっぱいいっぱいの日がありました。

 

よりによって忙しい朝に、その運転手は来ました。

 

私『今からは2時間待ちだけどいいんですか!?』

運『かまわねぇ!!!その代わり待った時間がわかるもの出してくれ!!』

 

他の患者が帰った後、最後に運転手の治療をしました。

他の患者もおらず、そのおっちゃんだけです。

 

色々な話をききました。

 

待ってもいい理由。それは仕事をサボるためでした。

サボって、ラジオを聞くためだったのです!

 

そのおっちゃんは常に胸ポケットに赤ペンをさしています。

十中八九競艇だろう。と思っていたけど一応聞いてみました。

 

やはりおっちゃんは競艇の大ファンで、毎日かかさず競艇を買っているみたいです。

仕事中は買えないでしょ!?

と聞くと、

 

『いやいや、競艇の場外売り場などで客待ちするふりして仲間と協力して買うんや!』

レースは車内で自分のラジオで聞くという徹底ぶり。

今は待ち時間で競艇を予想したり、ラジオを聴いてるらしい。

 

私『運転中ラジオ聞いて、どうせ1号艇がトンじゃってビックリして事故ったんでしょ!?』

運『いやいやワシャ被害者やぞ!!』

私『そうだったごめんね』

運『ちなみにその日は万舟あたったわ!』

私『そして車にもあたったの?』

運『だからわしゃ被害者や!』

私『そうだったごめんね』

 

運『ここら辺(関西)の運転手はみんなこんなもんや』

 

と一言。

 

※関西の運転手さんすみません。僕は関西で何度もタクシーにお世話になっていますが、皆さん真面目で気さくで楽しい車内が多いです。今回紹介した話は実話ですが、特別なタイプだと思います。(笑)

 

 

やっぱりぶっ飛んだ人もいるもんだなーと思いました。

ちなみにそのタクシーのおっちゃんは、3カ月経たない位で整骨院を卒業していきました。

卒業した後は、一回も治療に表れていません。

でも時々、そのタクシーのおっちゃんに進められて来た。と言う新規の患者さんが数名いました。

 

 

まぁ。なんだかんだ陽気な良いおっちゃんだったし、ほんとに腰は痛かったんだと思います。

でもダメなおっちゃん過ぎて心配する気にもなれなかったのは正直なとこだったけど、

 

おっちゃんはどんな怪我や病気になっても、治療に通うより競艇やってた方がエンドルフィンが出て、痛みもきえるだろーなー。

 

ボート当たった日はほんと調子よさそうだったなー

おっちゃん、元気にしてるかなー?

 

おわり。

 

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どうも、金澤です。

 

 

今日は自分が整骨院勤務時代の事故被害者患者の話をちょっとします。

タイトルがちょっと長くなりました(笑)

 

その名も

 

事故に遭い治療に通っていたタクシー運転手の胸ポケットにはいつも赤いペンが刺さっていた。

 

 

はい。この通りです。

あの日はいつも通り午前中の診察を終えて、時計の針は13時を回ったところでした。

 

スタッフ全員、ほっと一息を着き施術ベッドに腰かけます。

さて、昼ご飯でも食べようかと。

じゃんけんで負けた人がマックを買ってこよう!

等と話していると、ドアが開きました。

 

 

昼休みにドアを開ける人は大体3パターンです。

 

・社長の登場

・非常識な患者

・差し入れをくれる患者様

 

そこに立っていたのは、丸めた新聞を片手に酔っぱらってる?ような風貌のオッサンでした。

それがタクシー運転手との出会いでした。

 

運『事故ったんやけど、みてくれるんか!?』

私『いつ事故にあったんですか?』

運『昨日や!』

私『どんな具合なの?』

運『いとーていとーてかなわんから来たんや!』

 

昼休みに来られると本当に迷惑な患者です。

スポーツ新聞片手にほんとかよ(笑)

と思いながら、軽く検査して、確かに腰悪いなと確信。

 

でもこれは事故と関係があるのかは判断できない。

まあ多分医者にも分からないけど(笑)

 

だってタクシーの運転手だいたい腰悪いしなー。

 

まだ診断書も貰ってなかったし、お腹すいたしマック冷めるし早く昼休み入りたかったので近所の仲良くしていた整形の先生を紹介。

その日の夕方、やさしい先生はきちんと診断書を書いてくれたので、次の日からうちで治療スタート。

 

ただこの患者のぶっ飛んだ物語は、まだまだ序の口に過ぎなかった。

 

つづく

次回の記事はこちら

【つづき】赤ペンが常に胸に刺さっているタクシー運転手の治療記録

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こんにちは、金澤です。

軽微な事故でもムチウチになり、手足の痺れや頭痛、めまいに悩まされている方が多くいます。

『そんな軽微な追突事故で大げさな!!』と言う方もいると思います。

 

実際、賠償金の為に詐病を使う詐欺師も多くいます。

そんな詐欺師は徹底的に排除する必要がありますが、中には事故から2週間後に症状が出始め、立てなくなるほどになる人もいます。

 

それはいったいなぜでしょう?

 

【目次】

ムチウチで遅れて痛みが来る原因

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 むち打ち14級9号の認定例から毎度痛感すること、それは、「症状の一貫性」です。

 審査側が注目する認定要素として、他に「受傷機転」や「通院回数」、「神経学的所見の有無」など、多角的に検討しているようです。それらを不自然なく整える必要があります。急に症状が変化する、受傷部位が増える、不自然な経過を辿る・・・これらは被害者さんの訴える症状の信憑性を下げることになります。だからこそ、早期の相談をお願いしているのです。以下の2例も実に危なかったのです。   症状の一貫性・信憑性を整える作業です   

併合14級:頚椎捻挫、腰背部・上肢・下肢痛(50代女性・埼玉県)

 

14級9号:頚椎捻挫(70代女性・埼玉県)

 

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 過去記事:たくさん通えば慰謝料が増える?~被害者に対する無責任なアドバイスについて ②、その第三弾を書きます。

 前回は、「3ヶ月以内の通院なら、慰謝料は毎日通院しても2日に1回以上増えない。」ことを解説しました。今回は掲題について検証します。  交通事故被害にあってケガをした場合、入院や通院の費用を加害者に請求することになります。支払いは多くの場合、加害者加入の保険会社になりますが、その費用が妥当か否か、つまり、過大請求ではないかを当然に検証します。その検証すべき根拠は第一に診断書になります。細かい費用項目は診療報酬明細書を確認します。これらの診断内容から支払いに移りますが、素直に支払われないことが往々にあります。

 医師は患者の状態を診察して診断書を記載します。それは、交通事故の届出の為に警察へ、あるいは休業届けの為に職場へ、そして治療費請求の為に相手保険会社へ提出します。医師はあくまで患者の状態から判断・記載しますが、さらに踏み込んだ「事故との因果関係を証明して下さい」とのリクエストには常に慎重です。例えば、むち打ちで首を痛めたことは記載しますが、事故の衝撃など計りようもなく、原因には深く言及せず、その時の患者の訴えや症状から診断します。

 対して、保険会社は事故の衝撃によってある程度、症状を推測します。自動車の追突事故では、コツンとぶつけられた程度、修理費が10~20万、保険会社の査定で「小破」と判断されるもの、これらの衝撃から軽傷が限度、長期の通院になるような重傷とは思いません。回りくどい言い方が続きますが、要するに、「その程度の事故・衝撃でそんなに症状が重いのか?」と疑りの目を持つのです。もちろん、”事故で少し痛めて心配だから数日通った”程度では疑りません。数ヶ月も通院が続くような場合や、むち打ち程度で即入院する被害者さんに対して、です。

 軽度の衝突で病院通い? 治療費を支払う側は「大げさな!」と思うのはごく自然なことです。そのような場合、被害者さん達は医師の書いた診断書を盾に、治療費・その他費用の支払いを要求することになります。確かに診断書は専門家の証明書ですから、第1級の証拠に違いありません。それでも保険会社を甘くみないことです。保険会社は医師の書いた診断書など無視して、支払を拒絶することがあります。そして、争いが激化すれば、保険会社は弁護士を立ててきます(一応、加害者が雇った体で)。その弁護士は文章で、「これからは私どもが窓口です」、次いで、「これ以上、治療費が欲しくば、法廷で待とう(債務不存在確認訴訟)」と。

 その攻勢に、診断書一枚で対抗できるでしょうか? 追加的に、主治医に「100%事故のせいで、働けなくなったと証明して下さい!」とお願いしても無駄でしょう。そのような証明など医学上限界があり、何より、裁判沙汰・紛争となった場合、巻き込まれたくない医師は逃げの一手です。それでも法廷で戦った場合、追突事故で自動車の修理費が10万円ちょっと・・その程度の衝撃で、入院した、何ヶ月も通院した、半年も仕事を休んだと訴えても、裁判官は”診断書”だけで、被害者の訴えを認めるでしょうか。やはり、常識的に考えて「大げさ」と判断し、保険会社の反論を支持して被害者の負けとするはずです。医学的・科学的に症状をいくら立証しようと、常識が勝つ場面です。

 どこまで行っても、資本主義では”払う側”が強いのです。ごく稀に、軽度の衝撃で重い症状となってしまった被害者さんは、(大げさと判断されるであろう)常識を越える立証が課されれます。それは、絶望的とは言わないまでも、大変な苦労を覚悟しなければなりません。時には、ある程度の治療費・慰謝料で手を打つべきかもしれません。そのような判断の為にも、早期に弁護士など専門家に相談すべきです。巷の無責任なアドバイスに乗って、非常識な請求をすべきではありません。「この請求は非常識か否か」、この判断を間違えると、保険会社との大戦争が待っています。    

弁護士による交通事故慰謝料の増額は、後遺障害の等級で決まります

 

【実績】後遺障害 初回認定率84% 【実績】異議申立の認定率55%(全国平均5%)

 

後遺障害を立証する方法を下記ページで一度お読みください →交通事故被害者の皆さまへ

 

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 確かに14級は一番軽い後遺障害です。それでも、明確な他覚的所見が無い状態での判定ですから、受傷から症状固定まで、丁寧に症状の訴えを整えていくあります。その過程でつまずきがあると、認定は厳しくなります。以下の両被害者さんは、比較的、受傷初期にご相談にいらしたので、つまずき無く誘導することができました。

毎回、様々な苦労と、工夫があります    主治医の方から、3ヶ月で治療費打切りを切り出されたケース

14級9号:頚椎捻挫(40代男性・神奈川県)

   膝の痛みを捨てたケース

併合14級:頚椎・腰椎捻挫(40代男性・埼玉県)

   

ムチウチの後遺症の立証をする為には続きを読む »

( 最近の異議申立て案件について ② )←前回は   一緒に考えましょう   <Case3 衝撃レベルを考えましょう>

 Cさんはタクシーに乗り込み友人宅へ向かう途中に追突され、「頚椎捻挫」の診断を受けました。その日は約束があったため、病院には行かず、事故から3日経ってから初めて病院に行きました。症状は右手の痺れがかなりひどく、忙しい仕事の合間をぬって7ヶ月間リハビリ努力を続けましたが、症状は良くなりませんでした。ずっとスポーツをしていたにも関わらず、利き手である右手の握力は左手よりも10kg程度低く、神経誘発テストでも陽性反応が出ていました。MRI画像でも症状と一致しており、一部上場企業の勤務、14級9号認定はまず間違いないだろうと感じます。

 しかし、本件は一点、重要な要素が抜けていました。それは、乗っていたタクシーの修理費がとても軽微(バンパー交換程度で10万円にも満たない金額でした。)だったのです。この心配を残しつつ、調査事務所へ申請しました。案の定、主治医の元へ自賠責調査事務所から医療照会がなされ、審査に約3ヶ月かかりました。おそらく物損の資料等も取り寄せたのかもしれません。残念ながら結果は非該当でした。    さて、Cさんの場合、なにが原因で非該当になったのだと思いますか?    これは推測でしかありませんが、自賠責調査事務所はまず常識的に判断をしているように思います。この程度の衝撃で後遺症を残すような大ケガになるのか?、また、救急搬送はもちろん、受傷当日に病院へ行っていないの?・・・事故態様や修理費用の金額、車が自走可能かどうか等、事故の衝撃の強弱について判断の材料はいくらでもあります。

 Cさんの場合には、まずはじめの要素で既に非該当濃厚案件です。しかし、その他の点で調査事務所が判断に迷い、医療調査等を実施するなど、審査に時間を要したのではないかと思います。

 再請求では、医療照会の書類を病院から取り寄せ、もう一方の病院でも同じ書類を記載していただきました。2つの病院に協力してもらい、完璧な医証を揃えて異議申立手続きを実施したのですが、今度も審査期間2ヶ月で非該当の結果が届きました。

 事故態様がいかに重要な要素であるか、まじまじと感じたケースとなりました。    続く。  

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 後遺症となった被害者さんと会うことも無く、電話で話を聞くわけでもなく、ただ、診断書類だけで判断する書面審査・・・時にはびっくりするような判定が帰ってきますが、8割方は「よく見ているなぁ」と感心しています。

 むち打ちに代表される打撲・捻挫は他覚的所見、医学的な証拠は乏しいものです。数値・データから判定<審査員の判断、ではないでしょうか。以下の例、治療経緯や結果もややイレギュラーなパターンと思います。

”人”が審査するものですから  

14級9号:頚椎捻挫(30代女性・東京都)

 

併合14級:頚椎捻挫・肩部痛(40代男性・茨城県)

 

ムチウチの後遺症の立証をする為には続きを読む »

 交通事故で怪我をして、症状固定となり、腰痛が後遺症として残ったとします。    腰が痛いから整骨院で保険を使って通えるか?

 → 不可能です。

 ただし、何かをしていて急に痛みが増した。 その何をしていて痛めたかの具体的な原因があれば使うことは可能です。

 整骨院に来る患者様の中には慢性腰痛の患者様もいらっしゃいます。整骨院で保険適用になるのは、厚生労働省では現在の定義は外傷性が明らかな骨折、脱臼、打撲および捻挫であり、内科的原因による疾患は含まれない」「外傷性とは、関節等の可動域を超えた捻れや外力によって身体の組織が損傷を受けた状態を示すものであり、いずれの負傷も、身体の組織の損傷の状態が慢性に至っていないもの」と、されています。

 つまり慢性の腰痛などは一切保険適用とはなりません。私が以前働いていた整骨院では、自費診療に力を入れている整骨院でしたので、そのような慢性治療は完全自費で治療をしておりました。ですが世の中には慢性腰痛にも保険を適用している整骨院が80%以上だと思います。    その例 ⇒ 柔整師の健全化に僭越ながら提案    確かに、慢性的な痛みがある腰でも、捻る・かがむ等の動作で急激に痛みが強くなった場合はそれは急性の怪我として保険を使用することが出来ます。その治療を的確に行い、一刻も早い治癒を目指すのであれば立派だと思いますが、大体はだらだらと保険を引き延ばし、「次は肩で請求しておきますよ」等と言って、全身治療などと名目をうち、全身マッサージをしてあげているのです。整骨院に通う後期高齢のお年寄りを見ていると、内科に通い、使いもしない薬を大量に処方している医師もどうかと思いますが、柔道整復師業界もこのままでは困ったものだなと思います。

 では、実際に腰痛・慢性腰痛に対して、どのような基準で保険が効くのかを書いていきます。明らかな急性の腰痛であれば文句なしで保険が使えます。代表例としては、ぎっくり腰です。

 ぎっくり腰の中にも種類があり、

・筋肉を傷めたぎっくり腰

・関節を痛めたぎっくり腰

 等いろいろありますが、どちらも割と多いです。

 ただ保険を使えるか使えないかの線引きが難しいのが、慢性的に腰痛があるけれども、急に痛みが増したというパターンです。患者様が明らかに “何かをして痛めた” と訴えてきているのであれば保険は使えます。ただ、「いつも痛いけど“最近特に”○○日前位から特に痛い」と言われ、原因は?と聞いても具体的な原因が明らかではない。そんな場合は怪我としてみなすことが困難なので保険は使いません。(使えません)

 原因を一緒に見つけてあげられるなら〇だと思いますが、原因をでっちあげるのは×です。

 怪我をしているなら具体的な原因があるはずなんです。

・何かをしようと前かがみになってから痛みが増した

・掃除をした後から痛くなった

・朝起きて動き出そうとしたらピリッと痛みが走った

 等の原因がなければそれは慢性的な痛みの一つです。決して保険を使ってはいけません。まず今日はそんなところで!  

慰謝料を増額するためには緻密な戦略が必要です。

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こんにちは、金澤です。

今回は、少し面白い治療の話をしていきます。普通に今日の内容でお金を取りセミナーを開ける位のお話だと思います。お金を取るなら相当深いところまで掘り下げますが、今回は分かりやすくを目標に!治療といっても、柔整師の施術ですけどね!内容としては、精神的疾患に対して手技によるアプローチ。整骨院で働いていると色々な患者さんを診る事になります。よく観察をすればするほど、深い所まで診る事になります。

今回のテーマなのですが、実際整骨院に長く通う患者さんの半数以上は精神的な疾患を抱えている方と感じます。(あくまで私の感覚であり、残り半数弱は普通です。)程度は様々ですが、完全に鬱の患者さんもいれば、躁鬱の方もいます。整骨院に長く通う傾向にあるのは、精神的に弱い方が多い傾向にあると感じます。一見は普通そうだけれど目に元気が無い。もう心身ともに疲れが限界。と言う人が集まります。

完全に鬱の方に対しては毎日マイナスの発言を聞いたり、弱音を聞いたりしているとこちらの精神も疲労しますので、半分は聞き流したりと工夫が必要です。約5年現場で患者さんを診てきましたが、気持ちが落ち込んでしまっている患者さん・精神的疲労。慢性疲労がひどい人。全員に共通点があります。それは、ほぼ全員呼吸が浅いことです。極端な例えですが、普通なら一呼吸で肺に入る空気が100だとすると、大体60かそれ以下と言う方がほとんどです。呼吸が浅いと、身体の酸素濃度が薄くなります。酸素濃度が薄いと倦怠感も出ますし、頭の回転も落ち、ぼーっとします。細胞の活性も低くなり、身体の回復力も落ち疲れが一向にとれません。これが続くと、気持ちが滅入ってきて色々な事が重なると、心の中の何かが崩れてしまうのだと思います。

ただ問題なのが、呼吸を深くしようとしても、肺を包む肋骨が動かず、膨らまなくなってしまっていることが多いです。肋骨の間に肋間筋と言う筋肉があり、これが作用しないと肋骨も動かなくなります。この肋骨の動きをよくするために、肋間筋の治療・肋骨のモビリゼーション手技を用いる事で、肋骨の動きが良くなります。そうすると肺が膨らむスペースが出来ます。体内の酸素濃度が上がり、自己回復力が向上するのです。この治療+胸椎アジャストをしっかり決める事ができると、胸椎から出る肋骨のROMがさらに広がり、さらに胸椎に付着する交感神経幹のストレスを一気に取り除き、身体を一瞬で副交感神経優位に転換させることが出来るのです!

上記治療に+αで行うとしたら、実際に、呼吸に使う筋肉、主に横隔膜をはじめとした筋肉を治療します。これだけで相当呼吸が深くなり、患者さんの身体の負担を取り回復力を上げる事ができるのです。勿論、横隔膜の機能が徐々に低下していく場合もありますが、交通事故被害者の患者さんも大半がそのような状態になっている印象でした。

以前、参加した医師との勉強会での内容なのですが、交通事故・スポーツ外傷などの高エネルギー外傷が起こると一瞬で横隔膜・肋間筋が強縮し、肋間のROMが悪くなり呼吸が浅くなる。ついでに交通事故だと胸椎にまでムチウチが及び、胸椎から発生する肋骨の可動が落ちると習った事があります。あくまでも一つの考え方として参考程度ですが、施術の視野が広がる一つだと思います。

このように、簡単な治療一つでも非常に有効な効果が期待できるので、いつか整骨院と精神科医の連携が来る日があってもいいのにと思っています。精神科のお医者さんは、精神疾患は薬で治すもの、と言う固定概念があり、肋間筋やら胸椎やらに関心が無い方が多いと聞きました。また柔整師は柔整師で、相変わらず薬なんか使ったら余計悪くなる!等と頑固に主張します。そんなことよりお互いの関心が深まり、良いとこ取りをした治療の方が必ず患者さんは救われると思うんですが、いつか連携が訪れる事を願うばかりですし、そんな橋渡しができたらなとも思います。

勿論このような治療も正解の無い世界。私が交通事故被害者様に対し安易な口出し等することは有りませんし、そこばかり見ると他を見落としますので、少しでも観察する視野を広げる一つとしていきたいと思います。もし柔整師が読んでたら、必ず治療の幅が広がる良い記事だと思うんですが、いかんせん柔整師はプライドが高く素直じゃないからなー。

では、長くなりましたが終わりです。ありがとうございました。

 

なかなか、病院と整骨院の連携はうまくいきません。 →整形外科Vs接骨院・整骨院 医師と柔整師が少しでも歩み寄れる環境になるためにも、柔整師がきちんとする必要がありますよね~

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 14級9号「局部に神経症状を残すもの」、後遺障害等級で一番軽い等級ながら、認定は簡単ではありません。丁寧に治療経緯・残存する症状を示す必要があります。とくに症状の連続性・一貫性が大事であるところ、被害者さんの都合から上手くいかないことがあります。

 また、訴える症状が相当に重くとも、画像所見などの他覚的所見がなければ12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」には至りません。いずれも、ご依頼を受けた私達にとって難しい仕事になります。

厳しい戦いが続きます

併合14級:頚椎・腰椎捻挫(40代男性・埼玉県)

 

個人賠14級9号:頚椎損傷(40代男性・東京都)

 

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 神奈川県の50代男性2人、一人目の被害者さんは通院・リハビリ先の病院につまづきがありました。しかし、年間200~300件の病院同行を10年継続している秋葉事務所には、地域の病院情報の蓄積と、優良な整形外科を選別する目を持っています。本件は転院先の選定が勝負を決めました。

 二人目の被害者さんは持病の治療がより深刻で、事故受傷の治療どころではない状態でした。なんとか終盤で取り繕い、14級認定を抑えました。これも事務所が持つ事例の蓄積から、驚くことではありません。いずれも早期の相談が肝要です。

どのような境遇でも後遺障害認定を逃しません!

14級9号:頚椎捻挫(50代男性・神奈川県)

 

14級9号:頚椎捻挫(50代男性・神奈川県)

 

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 むち打ちの認定は、いかに症状の連続性・一貫性を整えるか、そして、症状の信憑性が重要です。

 相手保険会社の担当者と激しくやり合った結果、後遺障害の審査先である自賠責保険・調査事務所に、担当者から不利な情報、少なくとも悪いイメージが伝達されることが往々にしてあります。かつて、秋葉は保険会社の支払部門でそれを目にしてきました。

 被害者さん達の気持ちは痛いほどわかりますが、「ケンカは等級を取ってから!」

 そして、ケンカは連携弁護士に任せて下さい!

ケンカしてもいいことないですよ

併合14級:頚椎・腰椎捻挫(40代男性・静岡県)

 

14級9号:頚椎捻挫(30代女性・山梨県)

   やはり、「物損事故」扱い、車両の破損が10~20万円程度の「小破」・・・これらも不利に働きます。自賠責はまず、「その程度の衝撃で後遺症になるの?」と常識判断しているからです。症状や経過をより丁寧に説明する必要があります。

 

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こんにちは、金澤です。

 第一頚椎(アトラス)の重要性について記事を書いていきます。

 私は個人的に、健康上最も大切な場所はここ(アトラス)なのでは?と思っています。ムチウチシリーズ第2話にも記載した通り、通常第1頚椎と第2頚椎の関節での 屈曲・伸展は15°前後、回旋の動作で40~45°位この範囲が正常な動きです。ですがムチウチなどで靭帯を損傷してしまうと15°の屈曲・伸展が40°などになってしまい、椎骨動脈を圧迫してしまいます。  ムチウチ以外でも、肩こりなどの筋肉の過緊張等で第一頚椎の可動が落ちたり、借金で首が回らなくなってしまったり、何かしらの原因で第一頚椎のアライメントが崩れてしまうと、頭痛が起きてしまいます。実は頭痛以外にも、椎骨動脈の循環が悪くなると、脳に大量に血液を流す血管ですから、脳の働きも落ちますし、三半規管も崩れ体調が悪くなります。身体の免疫が急降下していくのです。臨床で、いわゆる不定愁訴を訴える患者さん、頭痛を訴える患者さんのほとんどは、この椎骨動脈によるものと感じます。体感で言うと80%以上を超える気がします。

 個人的な感触は頭痛で悩み、治療に来る方の大体80%以上は、第一頚椎のアジャストメントにより、椎骨動脈の傷害や神経のストレスを取ると頭痛が治まると感じています。つまり気圧の変化による頭痛・片頭痛・肩こりからの頭痛・その他の頭痛の80以上は第一頚椎の治療で良くなります。ただし、過信は禁物です。柔整師の悪い所は、「俺の技術で治している」とすぐに勘違いをするところ。あくまでも第一頚椎の治療は、

・不定愁訴を取り除き、 ・頚髄の神経のストレスを減らし、 ・交感神経の緊張を取り除く ・脊椎の動きを一番上から良くする

 ことにより、自己治癒力を高める治療です。つまり「治しているのは患者さん本人」。そのお手伝いをさせてもらっている。なので決して過信せず、頚椎の治療はときに危険を伴うことを肝に銘じ、相手の様子を観察しながら、聞きながら、筋肉や関節に無理がかからないように治療する緊張感を絶対に忘れてはいけません。そして残りの10%に当たった時の事を事前に準備しておかないと、良くする手伝いどころか、長引かせたり、悪化させたり、その中のごくわずかですが、すぐに脳外に送らないと取り返しのつかない事になる場合があります。

 医療調査の仕事もどんな仕事でもそうですが、腕に奢らず、色々な仮説を事前に準備し、対応していくことが大切ですね。

 本日はこの辺で、ありがとうございます。  

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金澤です  私は柔整師ですが、治療が出来る本物の整骨院を探し、良い所が見つかれば定期的に通っております!

 特に第一頚椎(アトラス)の治療。 アトラスのアジャストメントは非常に高度な技術がないとできません。 つまり、頚椎を正常な位置に調整(一時的に神経・血管の流れを改善)してもらうのです。

第一頚椎=環椎、第二頚椎=軸椎

 次回の記事で少し詳しく書きますが、第一頚椎(アトラス)を正常な状態にしておくと非常に体調が良くなります。免疫も上がります。本場アメリカではうつ病の治療もアトラスで行う事も多いです。 日本でも第一頚椎でうつ病の治療までしている方を見たことがありますが、数少ないです。自分で自分のアトラスをアジャストメントするのは不可能です。完璧にアジャストメントしてくれる柔整師・カイロプラクターにはまず出会えません。 70%以上アジャストを決めてくれる先生に出会えば御の字です。 60%以上でも料金が安ければラッキーです。

 このように高度なので、患者さんは本当の治療の価値を知ることができません。 技術もないのに、金もうけに走り高い料金を取る。 ...

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 加害者が自転車の場合、相手に個人賠償責任保険の加入があれば、その損保会社に対して後遺障害の”自社認定”を仰ぐことになります。重傷者ですと、その損保社は自賠責保険に照会をかけて審査しているようです。しかし、14級程度では、お手盛りの回答を覚悟しなければなりません。本件も、最初の本人申請では軽く袖にされました。そこで、満を持して連携弁護士を代理人として請求し直しました。

   秋葉事務所&連携弁護士のコンビは、個人賠への請求もお手のものです!  

個人賠償 非該当⇒併合14級:頚椎・腰椎捻挫(40代女性・東京都)

  【事案】

自転車を停めてコンビニエンスストアに入ろうとしたところ、歩道を走行してきた自転車に衝突され、負傷。直後から頚腰部痛のみならず、手足の痺れ、頭痛、めまい等、強烈な神経症状に悩まされる。

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   こんにちは。金澤です。    さて、私金澤も東京へ移り住んできて3ヵ月が経過しました。3ヵ月もいるとだいぶ生活にも慣れ、東京の便利さを身に沁み始めます。

 野菜は近所の八百屋へ。 近所のスーパーで肉が安売りされる日。 全てを網羅し、日々主夫としての自覚も持ちながら生活しております。先日とある居酒屋(お母さんが一人でやっている小居酒屋)にてたまには、と夜ご飯をつまんでいた時の話。常連客の一人が、昔の首のヘルニアが今もうずくとの事。 私は聞き耳を立てながら、煮魚の小骨を取る作業に専念していました。

 なんともその人は普通のオフィ―スワークをしている方。 仕事帰りの電車でうたた寝をしていて降車駅に着き目が覚め、立ち上がるためにつり革をつかもうと上を向いた瞬間に激痛が走ったとの内容でした。一緒にいた常連客の一人(建設業の人?)が、笑いながら筋肉がないからヘルニアになるんだよ~!なんて言ってました。そこで一つ。 柔整師なども体を痛めたと患者が言えば、やたら筋肉をつけるよう勧める人が多いです。腰が痛い→筋肉を付けて治しましょうましょう!と、こんな感じです。

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~ 一筋の光が、人生を変える ~    今日でムチウチの治療についての記事最終回、前回の続きです。    早速、星状神経節というのはノド(鎖骨と胸骨の関節の上あたり、喉仏の両脇)にある交感神経の塊です。これが何らかの影響で障害されると交感神経が働きすぎて、血流障害、自律神経失調などが起こり、不定愁訴の原因となります。ここに対する正確な治療は、腕のいいお医者さんによる星状神経節のブロック注射が主流です。つまり交感神経の束に麻酔薬を注入し、交感神経の働きを和らげ、身体をリラックスさせ、血流を増やし、その状態を数週間維持させることにより、身体を自己治癒させる治療法です。

 ですがその患者さんはブロック注射は絶対に嫌という方でした。それに必ず効果が出る。とは言い切れないので強く進めることも出来ませんでした。それからその交通事故の患者さんに星状神経節治療は効くと自信を持つため、私の知る一番腕が良い鍼灸師の知り合いに依頼しました。まず、喉の星状神経に針をさせる鍼灸師は滅多にいません。効きすぎると血圧が下がりすぎて倒れ、立てなくなる場合もあります。新規の患者にはまずしません。ですが流石は凄腕鍼灸師、毛髪より細い針たった一本にも、丁寧に丁寧に恐怖心を取り、見事治療開始。そこからその患者さんは症状がさらに改善。

 星状神経節の治療は効果があると感じ、星状神経節の治療のできる腕の良い医師へ送りました。するとその先生は、驚くことに、注射以外の方法での治療をしてくださいました。勿論注射の腕も抜群ですが、その先生は患者さんの気持ちを組んで、レーザーで星状神経節を照射する、星状神経節レーザー治療をして下さったのです。

 レーザー治療 ⇒ ...

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~バレリュー症候群の治療:椎骨動脈辺~

今日は前回の続きで、ムチウチの治療についてです。 私は通常の頚椎捻挫ではないと判断し、 そこからバレリュー症候群と見立てを変え治療しました。   バレリュー症候群と言っても原因はたくさんあります。 多い原因としては、

・椎骨動脈の狭窄 ・交通事故のエネルギーによる大後頭孔神経のストレス ・胸郭出口の狭窄によるもの 続きを読む »

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