緊張や不安をほぐし不眠症を解決する マイスリー

剤形:錠剤 薬価:5mg1錠 43.7円 有効成分:ゾルピデム ジェネリック:ゾルピデム酒石酸塩「AA」(あすか製薬)等

 

 ハルシオンやロヒプノールとは異なる非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠導入剤です。作用時間は超短時間型になります。寝つきの悪いタイプの不眠に用いられる薬で、比較的安全性が高く高齢者にも使用しやすいとされています。不安や緊張感をほぐして気分をリラックスさせて眠りに誘います。

 薬に対する慣れ(忍薬性)が低いので、安定した効き目を維持しやすいのも特徴となっています。    <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >  

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中途覚醒タイプの不眠に用いられるお薬   ロプヒノール

剤形:錠剤 薬価:1mg1錠 14.2円 有効成分:フル二トラゼパム ジェネリック:ビビットエース(辰巳化学) フルニトラゼバム{JG}(日本ジェネリック)等

   ハルシオンと同じベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤。超短時間型のハルシオンとは異なり、中間型の薬で、途中で目が覚める(中途覚醒)タイプの不眠症に多く処方されます。

 比較的安全性が強く、効き目もよいので選ばれることの多い薬です。この系統の睡眠剤は複数ありますが、違いは主に持続時間。この薬は中時間型で、24時間前後に効果がなくなります。寝つきが悪く、夜中に何度も目を覚ましてしまう人に向いています。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >  

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感情に関わる神経に作用して自然な眠りに導く   レンドルミン 剤形:錠剤 薬価:0.25mg1錠 26.4円 有効成分:ブロチゾラム ジェネリック:ブロチゾラム{JG}(日本ジェネリック)  

 感情に深い関りがある視床下部や大脳辺緑系にはたらいて神経をしずめて、不安やけいれんをおさえ、眠りへと導く作用がある薬です。速効性があり、翌朝への影響が比較的少ないといわれています。

 睡眠薬として広く使用されている系統で、比較的安全性が高く効き目も良いので不眠症の治療の際、まずこの系統が使われる事が多くあります。普通の錠剤タイプの他、水なしで飲める口腔内崩壊錠もあります。

 睡眠導入剤全般に共通する副作用ですが、翌朝に眠気やふらつき、倦怠感や脱力感などが残ることがあります。特に高齢の人は、力が入りにくくなる事から転倒にも注意して下さい。一般的に就寝前に服用し、30分以内に床に就くようにします。服用後にテレビを見たり本を読んだりすると、脳に刺激を与えてしまうことから効力が発現してもうまく眠りにつけない事があります。また、アルコールを飲んだ状態で服用すると、効果が強く出すぎてしまうのと同時に、副作用の発現を助長してしまうことがありますので避けましょう。

 <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >  

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 寝付きの悪さを改善し不眠を解消するお薬

ハルシオン 剤形:錠剤 薬価:0.25mg1錠 14.7円 有効成分:トリアゾラム ジェネリック:トリアゾラム{EMEC} (サンノーバ)等

   睡眠薬として、最も一般的に用いられるベンゾジアゼピン系睡眠導入剤には、① 超短時間型、② 短時間型、③ 中間型、④ 長時間型の4種類があります。どういった不眠なのかを医師がしっかりと判断して適切なものが処方されます。

 ハルシオンは、その中の超短時間型に分類される薬で寝つきの悪いときや一時的な不眠に適しています。翌朝の眠気や不快感がなく使いやすいのが特徴です。その反面、中止時に不眠になりやすい「反跳性不眠」が起こることもあります。

 使用上の注意として、寝るすぐ前に飲むようにしましょう。仮眠の前や、夜中に一時的に起きて仕事をする場合などの服用は勧められません。また、日常的なストレスによる一時的な不眠に対しても服用は勧められていませんが、そのような場合には、服用する量や方法など医師の指示を守るよう、より一層心がけて下さい。長期連用時、反動で眠れなくなる、イライラや強い不安感、ふるえを生じるなどの症状が出る事があるので、こういった場合は医師や薬剤師に相談しましょう。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >   堀越さんイラストsj 眠れない・・大変辛い症状です。交通事故外傷で治療中の患者さんにも、しばしばみられる兆候です。薬に頼らざるを得ない場合もあり、医師から処方されることになります。

 やはり、過剰に薬を服用しますと、倦怠感、痙攣、震え、記憶障害、というような副作用が確認されています。服用後は用事などせず、直ちにベッドに入り寝る体制を整えましょう。副作用も恐ろしいですが、第一に危険なのは、その薬に対する依存や執着です。軽い気持ちで服用してしまうと一瞬が一生の戦いになってしまいます。

 また、第二に危険なのはこうした軽度の薬の服用から、先程申し上げました通り、長期にわたって服用を続けますと、薬物中毒化し、違法ドラックへの入門のきっかけへとなり得るのが現状でございます。例に、イギリスでハルシオン服用中の旦那が自覚のないまま妻を銃殺してしまった事件が起き、現在はハルシオンの使用は中止されているそうです。この事件が引き金となり、一時的に違法薬物のきっかけとなったと耳にしました。

 現代の日本はストレス社会です。不眠症はご自身には全く関係ないと思っていても、いつ、何がきっかけで、誰にでも簡単に起こり得る症状の一つです。ただでさえ、現代の日本はストレス社会と言われていますが、薬に頼る前に、自然治癒を始めてみてはいかがでしょうか。半身浴や、お香、運動、食事、観葉植物などをお部屋に飾るなど生活の一部に何かを加えるだけで意識も向上してきますよ。

 今日から、眠剤の代表的な4種を堀越が解説します。  

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 慢性的な疼痛やがんの痛みをおさえる鎮痛剤

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剤形:錠剤、カプセル剤 薬価:00錠25mg1錠 38.6円 有効成分:トラマドール

   慢性的な痛みや治療困難ながんの痛みを抑える薬です。痛みをおさえる神経系統の働きを高める効果があり、軽度から中等度の強さの痛みに用いるオピオイド鎮痛薬(弱オピオイド系)に分類されます。

 オピオイドとは麻薬系という意味で、強オピオイド鎮痛薬の代表的なものがモルヒネです。

 同じ有効成分を使用したワントラムという薬もあります。こちらは、2015年に発売された新しい薬で、薬の構造を工夫し、1日1回飲むだけで効き目が続くようになっています。

 <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >   秋葉先生イラスト鳥無しsj続きを読む »

 やはり、交通事故外傷の仕事には最低限、薬の知識が必要です。初回申請はもちろん、異議申立てや裁判用資料の作成にも、まず、レセプトで治療内容と処方薬を確認します。レセプトを読み解く場合、医師がどの薬を処方したかによって、患者さんの症状の類型・軽重の予想がつくからです。秋葉事務所では、書類をただ右から左へ、提出代行だけの軽薄な仕事はしていません。地味ながら、薬の知識も必須なのです。    今日から不定期掲載、事務所全員持ち回りで薬の基礎知識を解説していきます。今までの「薬シリーズ」改め、「新・薬シリーズ」で代表的な薬を取り上げます。前シリーズでは、痛み止めを中心に、整形外科の処方薬を解説しました。

 出典は難しい医学書ではなく、「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生から抜粋させて頂きます。まずは、薬理・効能だけを把握します。より深い知識は、別の機会に譲りたいと思います。担当は以下の通りです。明日の1回目は前シリーズで残した痛み止め、トラマールを秋葉が取り上げます。    心のストレス    不眠      痴呆   山本さんイラストsj 続きを読む »

佐藤イラストsj久々の投稿です  先日、医療に従事している方に医療現場についてお話を伺う機会がありましたので、その一部をご紹介いたします。    総合病院の整形外科等だと分かりやすいのですが、整形外科には大きく分けて3つの分類があるそうです。① 脊椎、② 上肢、③ 下肢です。割合としては前述の順番で1:2:3だそうです。後期高齢化が進むご時世のため、年配の方がまず悪くするのは足腰なのだとか。運動や食事の量が減るため等原因は様々ですが、骨粗しょう症になり、ちょっとつまずいて転んでしまっただけで骨折して車椅子生活なんてことを耳にすることが増えてきました。そこで、これからの医療現場を考えて、国家主導で下肢専門の医師を多くしようとする活動が始まったため、上記のような割合になっているとの事でした。  kaigo4  一方、交通事故で(特にバイクの方)、ケガをされる方は上肢の骨折等が多いため、最近では上肢専門の医師を増加させる動きもあるようです。しかし、上肢は比較的保存療法が多いため、まだまだ数が増えていないのが現状だそうです。

 交通事故で最も多い傷病名はなんといっても「頚椎捻挫」「腰椎捻挫」です。まだ割と軽い症状の方は個人整形外科でいいかもしれませんが、神経症状が重篤な方は専門医に診ていただくのが安心です。しかし、専門医がなかなかいないのです。上記の割合でもわかるように脊椎の部門の先生が少ない中、さらにその中で名医を探さなくてはならない・・・被害者はやらなければならないことが多すぎます。交通事故で苦しむ方が少なくなるように、これからもサポートできる体制を保ち、頑張っていこうと改めて思った日でした。  

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最終更新:2019.12.19

ここ数年、交通事故業界で一種のブームと言えるのは、「画像鑑定」ではないでしょうか。

 

 

交通事故に遭われた被害者の皆さん。弁護士からこんなことを言われていませんか?

「画像鑑定に出しましょう。」「MRIを撮る病院を紹介します。」

でも、その画像鑑定など行う前に考えてほしいことがあります。

ある一定の事務所から、同じ読影医の鑑定書が毎月、毎月自賠責へ送られているんです。審査側はいったいどのように思うでしょうか?

 

交通事故で後遺症認定の為の画像鑑定の有効性は?

 

私の経験から言いますと、画像読影は医師の力量に大きな差があります。手術を行っている専門医なら、切る前に人体の中身をレントゲンやCT、MRIでわかっていないと困りますので、執刀医は力量ありと見ます。しかし、総合的な整形外科医や個人開業医は、読影力の差がすさまじく、レントゲン画像ならまだしも、CT、MRIはお手上げだと、正直に言われる先生がおりました。そこで、放射線科医という、読影の専門医が望まれるようになったのです。とくにアメリカでは、診断医は画像読影を放射線科医に丸投げするのが普通とまで言われています。アメリカは医療過誤に対してシビアなので、医師も読影判断の正誤に対して慎重なのだと思います。

日本でも遠隔読影、つまり、医師が遠隔地の放射線科医に読影を任すスタイルが広がりつつあります。今後、読影専門の医師の活躍は広がりそうです。その一環ではないですが、交通事故を扱う弁護士や行政書士が依頼者の障害立証のため、画像鑑定書を放射線科医に依頼する、新しいビジネスが一部で活気を帯びているのです。 20140508_6 弊事務所でも、以前から複数の医師に画像読影を依頼し意見を求める、場合によっては意見書や鑑定書を記載頂くなど、障害の立証に数多くの助力を頂いておりました。一部の被害者は画像所見が見出せず、訴える症状を認めてもらえない事態に陥ります。そこで、医師の鑑定は非常に有難いものとなります。しかし、やはり弊害が起こるものです。それは、特定の事務所から、同じ放射線科医の鑑定書が、毎月、何件も提出されてくることです。

自賠責保険の調査事務所は毎年、6万件前後もの後遺障害審査を行っています。その内、特に異議申立で、毎度毎度、同じ読影医の鑑定書が付されていると・・自賠責はどのように思うでしょうか?

これは画像鑑定書に限らず、後遺障害診断書にも言えます。特定の医師の書く診断書が急増すると・・誰かが裏で関与しているのでは?と自賠責・調査事務所は考えます。つまり、不自然に集中した同一医師の書く診断書は、疑いの目が向けられるのです。その医師に毎度、診断書や鑑定書を依頼している背後関係(特定の弁護士等)を調査事務所は直ちに把握します。保険会社にいた私は、普通にそう考えています。

鑑定費用を頂く医師にとって、依頼する弁護士等は御得意さんです。毎度、被害者寄りの、調子のよい所見が上がってきます。それを調査事務所は承知しているのです。これでは、フェアな鑑定にはならず、長い目で見れば、被害者救済は遠のくばかりです。本来、医師は中立的な見地から所見を診断すべきです。鑑定依頼者の顔色をうかがい、鑑定代金を念頭に仕事をしていないことを祈るばかりです。

 

 

後遺症が認定される信頼性の高い画像鑑定とは

 

その点、私達は医師に頼る前に、一次的に画像を観ます。そこで、素人ながら、ある程度の所見や疑問を掴んでから、読影医と打合せをします。この作業の過程で、どうしても所見の見出せないものは、はっきり「ダメ」と言います。当たり前ですが、所見がなければ「所見なし」と依頼者にはっきり診断を下すべきなのです。被害者さんの症状を十分に吟味せず、「弁護士費用特約があるから、ダメもとで鑑定しましょう」、そして「なんとなく(苦し紛れ?)所見ありと書かれた鑑定書が上がりました」・・この姿勢、プロセスには疑問を感じています。

私達は何より、医師の中立性について、常に気を使っています。つまり、特定の医師に偏った診断を仰ぐことを抑制しています。そこで、日々の勉強、読影の鍛錬が生きてくるのです。自信のある所見、そして、依頼者の症状の真偽を十分に検討した案件のみ、医師の意見を求めるようにしています。

軽々しく、頻繁に、診断書や鑑定書を医師に依頼しないことが、医師の診断の信憑性を担保するのです。

医師が「お金を貰って、弁護士の片棒を担ぐ」ようなことがあってはならないのです。また、そのような疑いの目を向けられては、画像所見が得られず苦しんでいる被害者は浮かばれません、

最近の相談会でも、参加される被害者さんから、他事務所の指揮で得た鑑定書を目にするようになりました。そこに毎度おなじみの鑑定医の名を見て、苦笑しています。交通事故業界の鑑定ブーム、困ったものです。

画像鑑定に出す前に決着を付け後遺症認定を受ける

 

秋葉事務所でも、画像鑑定に出すことはあります。

ただ先程も記述した通り、弊所では事前に画像を観て、所見のあると判断できるものしか持ち込みません。

安易に鑑定書を書かない完全に中立の立場に立つ信頼できる数少ない医師だからこそ、我々も安心して画像鑑定に出せますし、医師も快く画像鑑定して頂けます。

 

それも大切なのですが、画像鑑定に出す前に通院先の医師の診断書に所見を書いてもらう。

そうすることで画像鑑定も必要ない可能性もあります。

そのように所見がくまなくかかれた診断書等を完成させるために、弊所では被害者と共に病院へ付添い、医師に頭を下げ患者さんのかわりにお願いしています。

 

解決までの道筋を立て、忠実に正確に実行できるからこそ、高い等級を取りこぼしなく取得できるのです。

 

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佐藤イラストsj今回はあまり重要視されていない検査をご紹介します。    筋萎縮検査というものもあります。ほとんどの個人整形外科医では行われませんが、記載しておきます。神経症状が起こると、その腕をほとんど使わなくなり、筋力が低下するため、腕が以前に比べて細くなるといった現象が起こるのです。その計測の方法は肘の関節から直角に10センチ上を計測することを上腕周径、10センチ下を計測することを前腕周径といいます。患側と健側で1センチ以上差があるときは記載していただくのがいいでしょう。しかし、利き腕や、スポーツ歴等により元々1センチ以上の差がある方もいらっしゃるため、この検査結果は参考程度にしか見られていないかと考えております。

※ 上記の考えはあくまで、頸椎捻挫であり、頚髄損傷等の深刻な神経症状を起こしている場合は参考に留まらず、他覚的所見として判断されるかと思います。

 よく行われるテストで握力のテストがあります。普通に握力計測を行うため、特に解説は必要ないかと思いますので、割愛させていただきます。

 その他に10秒テストというものがあります。グーとパーを交互に行い、10秒間に何回できるかをみるものです。一般的には10秒間に20回を下回ると運動障害ありと判断されます。ただ、この検査も参考にされる程度で目立った所見ではないかと思われます。

 握力  事務所には一応、握力計、メジャーが備えてあります。

 このように頚椎捻挫の診察で行われているものの大半は自覚症状に基づいたものです。後遺障害診断書に有意な所見が記載されているとしても調査事務所はその部分のみで判断はせず、総合的に判断しているかと思います。どういう要件が揃えば認定を得ることができるのか・・・これからも追求の日々です。  

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佐藤イラストsj佐藤です

 心臓震盪という言葉をご存知でしょうか?    私も依頼者様から伺って初めて知った傷病名です。脳震盪はよく聞くのですが、心臓震盪…。

 心臓震盪とは、「胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態」だそうです。※1比較的弱い衝撃によって起こることが多いらしく、スポーツ中のお子様や若年層に多い症状ですが、一般的に広く知られてはいないようです。

※1:「比較的弱い衝撃とは、胸骨や肋骨が折れたり、心臓の筋肉が損傷するような強い衝撃ではなく、子どもが投げたボールが当たる程度の衝撃です。」

 心臓震盪は衝撃の力によって心臓が停止するのではなく、心臓の動きの中で、※2あるタイミングで衝撃が加わったときに、※3致死的不整脈が発生することが原因と考えられています。

※2:「あるタイミングとは、心臓の収縮のための筋肉の興奮が終わり始める時で、心電図上でT波の頂上から15-30msec(15-30/1000秒)前のタイミングです。」

※3「致死的不整脈とは、心室細動を起こしている状態です。」

hart  調べてみると、まだ1990年代から北米で研究が始まったばかりの傷病名です。ほとんどが前述したスポーツであり、18歳までに多く発症しています。確かに交通事故であればハンドルや転倒時に胸部を強打することもあるので、可能性はあります。しかし、頚椎捻挫や腰椎捻挫と同様に器質的損傷がなく、立証は難しいと思われます。やはり、初期から診断名又は症状を訴えているかどうかの一貫性が鍵になってくるかと思います。しかし、心臓震盪にリハビリが必要でしょうか?リハビリが必要ではないのであれば、どのようにして一貫性を主張すればよいのでしょうか?また、交通事故との因果関係が頚椎捻挫や腰椎捻挫以上に難しいのではないかと考えます。

 この分野はまだ歴史が浅く、整形外科ではなく、循環器内科かもしれません。交通事故はほとんどが整形外科での治療ですが、今後は循環器内科の医師に後遺障害診断書をお願いしに行くときがあるのでしょうか・・・。

 参考文献 心臓震盪から子供を救う会 http://narumi-ecl.co.jp/shinzou-shintou/index.html  

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佐藤イラストsj久々に投稿!

 リハビリってどんな整形外科に通院すればいいの?と迷ってしまう方も多いはずです。今回は弊所が気付いた、ちょっとしたことをお話いたします。     毎月たくさんの病院や整形外科等に伺うのですが、初めて同行する際にはまず、病院の受付の方に注目します。受付は患者さんが真っ先に向かうところです。その受付の方たちの対応でその病院や整形外科の雰囲気や先生の感じまで分かってしまうのです。もちろん数多くの病院へ同行している弊所だからこそわかる部分も多いのですが、被害者の方でも少し分かる部分があるかと思います。

 例えば、受付の方がいつも笑顔で、楽しそうに仕事をしていたり、患者さんとのコミュニケーションもしっかりしている、仕事もテキパキしている、初めての方への対応も丁寧で優しい等です。あとは受付や事務の方々の年齢層も私はよく見ます。  若い方々のみでも年配の方々のみでもなく、いろんな層の方々が一緒に働いているところはいい病院が多いと思います。

 ただ、やはりそのような病院や整形外科は大抵人気があるので、待ち時間が長いというデメリットもあります。皆様がどの点に重きを置くかはそれぞれのご判断でいいとは思いますが、後遺障害申請を狙うのであれば、病院や整形外科の雰囲気に着目してみてはいかかでしょうか。  f_u_42  

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佐藤イラストsj 本日は佐藤が担当します

 先日、病院同行にて主治医が患者さんにこのようなことを仰っていました。

 「あなたは標準体型よりも太っているから、その分頚部に負担がかかっている。まずは減量をしてみてはどうか?頚部の痛み等も軽減する可能性がありますよ。」

 このように仰ったあと、主治医は患者さんのBMIを計測し始めました。

 BMIとは、Body Mass Indexの略で「ボディマス指数」や「体格指数」とも呼ばれているそうです。肥満度を表す指標として用いられます。肥満の基準は国によって異なりますが、日本の基準では以下のようになっています。

 日本肥満学会の肥満度判定基準(出典:日本肥満学会) 

BMI 肥満度判定 18.5未満 低体重(やせ) 18.5~25未満 普通体重 25~30未満 続きを読む »

佐藤イラストsj本日は佐藤が担当します

 最近、依頼者との病院同行や相談会で静岡に行く事が多くなりました。依頼者様と一緒に整形外科を探すことがあったのですが、【交通事故】というワードを言っただけで断られてしまったり、「交通事故として通院しないのであれば診ます」というようなところが多いような気がします。東京と違い、地方では整形外科の数もそこまで多くないので選ぶことが難しいということもあり、毎回苦労しています。しかし、どこにでもたくさんあり、交通事故でも受け入れてくれるのが「接骨院や整骨院」です。被害者の皆様にとってはとても心強い存在でもあるのですが、一度通院してしまうと抜け出すのがさらに大変になってしますのです。

c_g_a_13 先日、静岡の病院同行で、整形外科の中にこんな張り紙がしてありました。

 「交通事故で通院される方へ 当院では、接骨院、整骨院との併用通院はご遠慮していただいております。併用されている場合には、交通事故としての書類等は記載いたしませんのでご了承ください。 また、事故から一定期間、接骨院や整骨院で治療された方は、交通事故との因果関係が不明瞭になってしまうため、当院での治療をお断りさせていただきます。」    確かに気持ちは分かりますが、少し大人気ないのでは?と思ってしまうのは私だけでしょうか。交通事故に遭い、一定期間の治療で完治するのであれば接骨院・整骨院はいいと思います。腕のいい先生もたくさんいらっしゃいますし、夜遅くまで営業しているため仕事終わりに通院出来ます。

 しかし、交通事故においては整形外科をお勧めします。機械でのリハビリが主ですが、中には柔道整復師や理学療法士が勤務していて、マッサージ等をしている整形外科も増えてきています。やはり、まずは医師の診断(判断)のもとで治療を受けていただく事が大事です。ご自身の治療ないしは、後遺症が残った場合の障害認定や賠償問題に、その治療実績が生きてくるのではないでしょうか。  

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山本さんイラストsj  山本です。現在、高次脳機能障害の依頼者様を担当しています。      交通事故で高次脳機能障害となる方の家族や本人から相談が来ることがあります。

 脳を損傷したり、血腫で脳を圧迫したりした場合、様々な症状が現れます。記憶力が低下してたり、事故前と事故後で人格が変化したりした、等多種多様です。

 高次脳機能障害を立証するにあたっては、その人の事故前と事故後の変化を分析し、病院にその症状の立証に必要な検査を依頼したり、検査ができない病院であれば検査先を紹介して頂いたりする必要があります。医師は被害者の事故前を基本的に知りません。よって、人格が変化したり、記憶力が低下してももともとそういう人だったとしか見ない場合があります。脳を損傷した場合には、医師に事故前と事故後との変化を伝える必要があります。

 高次脳機能障害は脳の損傷部位によって現れる症状が変化します。これは、脳の部位によって働きが異なるからです。

 一般的には以下のように考えますが、その部位を損傷したからといって必ずその症状が現れるとは限りません。これも個人差があります。また、その部位を明確に損傷したわけではないが、その部位を損傷した場合にあらわれる症状を発症することもあります。現状の考え方はまだ脳の構造が明確になっていないところがあるからです。

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(1)前頭葉

前頭葉(左右含む)→遂行機能障害(旅行の計画を立てたりできなくなる)

左前頭葉→非流暢性失語(話すとき突っかかってしまう・ブローカー失語)   (2)側頭葉

左側頭葉→流暢性失語(話し方は流暢であるが、中身が意味不明な会話になってしまう)・聴覚失認(会話を理解できない)

右側頭葉→地誌的障害(迷子になったり、自分がビルの何階にいるのかわからなくなったりする)

両側側頭葉の内側→記憶障害(見当識障害)(日時、場所、人の名前を憶えられない等)    (3)頭頂葉

頭頂葉→失行症(日常生活の動作がわからなくなる、道具の使い方がわからなくなる)

右頭頂葉→半側空間無視(視界に入る情報の半分が脳で認識できず、何かにぶつかっても気づかなかったり、並べられた食事を半分は全く手を付けずにいたりする)   (4)後頭葉

後頭葉→視覚失認・相貌失認(人の顔を覚えられない)     先月の某新聞に、脳の構造や働きに関して180の領域に分けたと米ワシントン大のチームが英科学雑誌ネイチャー(電子版)に発表したという記事が掲載されていた。脳の構造はいまだ謎なところが多くあり、前述したように、損傷部位と症状が合致しないこともあります。

 しかし、脳の構造が解明されていけば、医師が家族でしか知りえない症状についても、脳の損傷部位から推測でき、効率的に検査ができれば治療やリハビリ、今後の生活で起こりうる支障等について診察ができるようになる可能性もあります。  

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 骨折の後遺障害は画像審査に尽きます。

 関節が曲がらない、痛みが残った、骨が出っ張っている・・その根拠はすべて画像です。1.受傷時の折れ方、2.手術の固定後、3.癒合状態、この3段階を観れば、訴える症状が裏付けられます。 20140508_6  秋葉事務所では医師面談の際、出来るだけ医師と一緒に画像を観て、予想される後遺症の検討、もしくは、現実に訴えている症状との照らし合せを行っています。ここでの判断が審査側である自賠責・顧問医と同じ見解になれば、問題なく等級が決定します。

 したがって、骨折案件は申請前にほぼ等級の予断が可能です。あとは、間違いの無い等級に収めるべく、該当所見について医師に診断書への記載を求め、関連する必要資料を集積するだけです。

 等級申請とは、当てずっぽうにくじを引くような作業ではありません。自賠責の判断を正確な事実に導くために、審査側に問題点をわかりやすく示し、その審査を助ける材料を集めて預ける作業です。

 これが秋葉事務所が提唱している”被害者側の医療調査”です。  

12級13号:踵骨開放骨折(50代男性・東京都)

【事案】

バイクで交差点を横断中、対抗右折自動車と衝突。右股関節の寛骨臼、右足の踵骨を骨折した。 続きを読む »

佐藤イラストsj 佐藤です    「一般用医薬品」とは、医療用医薬品として扱われる医薬品以外の医薬品をいう。すなわち、一般の人が薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品であって、通常、安全性が確保できる成分の配合によるものが多い。一般用医薬品には「第1類から第3類」に分類されています。

 「第1類医薬品」とは、副作用等により日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうち、特に注意が必要なものや、新規の医薬品が該当します。また、薬剤師による書面を用いた情報提供が義務付けられているため、薬剤師常駐の薬局やドラッグストアでしか購入することが出来ず、薬剤師が不在のタイミングの場合も購入することが出来ません。要指導医薬品と同様にすぐには手の届かない場所に陳列することとされています。

 「第2類医薬品」は、第1類医薬品以外で、副作用等により日常生活に支障をきたすほどの健康被害が生じるおそれがある医薬品が該当します。「第2類医薬品」の中でも、特に注意を要するものは「指定第2類医薬品」とされており、薬剤師、登録販売者がいる情報提供場所から7m以内に陳列しなくてはなりません。

 「第3類医薬品」は、上記の「第1類医薬品」と「第2類医薬品」に該当しない、比較的安全性の高い医薬品です。

 例でいうと「指定第2類医薬品」に「ケトプロフェン」が含まれているのですが、処方される「モーラステープ」と同様です。ただ、商品名ではオムニードケトプロフェンパップ等で販売されています。「第1類医薬品」には交通事故や風邪等でも使用頻度が高い「ロキソニン」が含まれています。ロキソプロフェンと処方されている方も多いかと思います。

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 ちなみにですが、ロキソニンSは2011年1月から第一三共ヘルスケアから販売が開始されました。今ではすっかりおなじみとなりましたが、当時としては画期的だったようです。しかし現在でも、「ロキソニンって市販のものよりも、病院で処方されたものの方が効くよね。」という方が多いのです。実際に私もそう思っていました。しかし先日、薬剤師である友人にロキソニンの事を聞くと「実際には、ほとんど成分は同じだから違いはないよ。」とのこと。実際にはわかりませんが、本当に効果の違いがあるのか、はたまた服用される方の思い込みによって違いが出ているのか、薬剤師の中でも意見や議論が絶えないようです。  

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 患者さんが主治医に「他の病院で診てもらいたいのですが・・先生、○○病院への紹介状を書いていただけませんか?」と切り出しました。  ・・セカンドオピニオンのためです。

 すると、主治医の顔色が変わって、「俺の診断が気に入らないのか! 勝手にしろ! 他の病院へ行って、もう来なくて結構!」昔はこのように、気分を害して怒りだす先生がいたそうです。

 私もかつて、頑固なおじいちゃん先生で経験しています。最近はセカンドオピニオンがすっかり一般的となって、医師は医大で複数の医師の診断を仰ぐことの大事さを学んでいます。よい医師ほど、「他の医師の見解、治療方針を聞くことも治療の一助になる」と、まさに患者本位に考えます。

 医師は患者の傷病について、その治療実績があれば、症例についての見立て、治療方法を実践できます。しかし、患者を前に「う~ん」と考え込む医師とその病院は、つまり、症例がないのです。すると、「様子を見ましょう」と場当たり的にお薬をだすだけです。それならば、症例のある病院や医師に紹介状を書いて送り出して欲しいものです。 c_g_a_34

 重傷者はその人生がかかっています。医師に気兼ねすることなく、複数の治療方法を吟味するべきでしょう。これは患者の権利ではなく、自己責任ではないかと思います。    しかし、一つだけ注意点があります。セカンドオピニオン先の医師に、今までの治療経過や前医の見解を十分に伝えることが重要です。今まで診てきた医師との連携なく、突然、別の医師に切替えれば、新しい医師は今までの治療経過を参考にできません。その点、前医との円滑な連携が必要です。

 本日の病院同行ではそれを強く感じました。紹介状にできるだけ、治療経緯を記載頂き、何か不測の事態が起きた場合に対応できるよう、前医師と引き継ぎ医師の情報伝達をスムーズにしなければなりません。これも、私達メディカルコーディネ-ターの役割の一つと思います。  

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佐藤イラスト 今日は佐藤が担当します  要指導医薬品とは、次のアからエまでに掲げる医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされており、かつ、その適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものとして、厚生労働大臣が悪事・食費寧製審議会の意見を聴いて指定するものである。   ア その製造販売の承認の申請に際して、新法第14条第8項第1号に該当するとされた医薬品であって、当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないもの イ その製造販売の承認の申請に際してアに掲げる医薬品と有効成分、分量、用法、用量、効能、効果等が同一性を有すると認められた医薬品であって、当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないもの ウ 新法第44条第1項に規定する毒薬 エ 新法第44条第2項に規定する劇薬

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win  前回で子供が骨端線や骨端核を損傷しても、後遺障害等級が認められる可能性は極めて低いことを述べました。しかし、他方で、骨端線や骨端核を損傷しているだけではなく、同じ部位で骨折もしている場合があります。

 骨折しているかどうかはレントゲンで確認できる場合もありますが、関節等を骨折している場合がありますので、わかりやすいCT画像での確認も医師にお願いしてみてください。

 子供の場合は大人に比べて骨折後の骨の癒合するスピードが速く、回復が早いです。よって、子供の場合は、大人に比べて骨折でも等級を狙うのが難しくなります。

 ところが、稀に骨折後、骨片が残存する場合があります。痛みが続いており、かつ骨片が残存している箇所と一致している場合には、14級9号、12級13号が認められる可能性があります。

 先程述べたように、子供は大人よりも骨の癒合スピードが速く、回復が早いです。よって、等級を狙うのであれば、事故から半年が経過した場合、すぐに症状固定をする必要があります。

 この点、症状固定せずに、数カ月で完治できるのであれば、医師と相談して検討した方がいい場合があります。骨片の場合ですと、手術する必要性も検討しなければなりません。

 子供にその判断を求めるのは現実的ではありません。

 親や親戚の大人、主治医が、子供にとって何がいいのかを真剣に考える必要があります。

 子供のお怪我には、損傷部位だけではなく、症状固定時期にもご注意を。  

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win  子供の骨には大人と違い、骨端線、骨端核というものがあります。これらは、成長軟骨のことをいい、骨の隙間に線や分裂した骨を指します。 kottannsen  成長の過程で、骨端線や骨端核が徐々に消えていきます。大人の骨になると骨端線等は基本的に消えますが、稀に跡が残っている場合があります。この跡はレントゲンで薄く線が見えることがあります。

 骨端線は、主に長骨の端の部分にある骨幹と骨端の境目部分に見えます。例えば、腕や足の骨、指の骨の端にあります。骨端核は、主に踵や膝、肘に見えます。骨端核の場合、線状というより、骨の欠片のように見えます。  これら骨端線等は交通事故外傷により、損傷することがあります。骨端線損傷により骨端線が広がったり、骨の位置がずれてしまったりすることで痛みが生じます。治療方法としては、骨のズレを整復後、ギプス等で固定し、骨癒合を待ちます。

 子供の骨端線損傷の場合は、成長過程で骨の癒合するスピードが大人よりも早く、症状固定時期(およそ事故から半年後)にはきれいに骨が癒合する場合が多いです。

 その際に痛みが残存する場合がありますが、基本的に後遺障害の対象ではありません。何故なら、骨端線や骨端核の損傷による痛みは成長と共に消えていくため、将来にわたって残存する症状ではないからです。

 なお、骨端線等を損傷することで骨の成長に左右差(怪我していない方との比較)が出ることがありますが、基本的に左右のバランスが成長と共に取れてきますので、左右差が出ることは少ないです。また、仮に事故(怪我)から数年経過後、左右差が出たとしても、その事故(怪我)によって左右差が出たことの因果関係は不明と判断されることが多く、また、医師もその事故(怪我)が原因でなったと診断するのは非常に困難です。

 以上から、子供の骨端線等の損傷で後遺障害等級が認められる可能性は極めて低いといえます。  

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