今年の桜は早い! 八丁堀界隈で名所的な桜は見当たりませんが、すぐ隣の茅場町には東京駅八重洲口から続く「桜通り」があります。
ご覧の通り、通りは桜のトンネルと化します。 東京駅からの桜通りは、新大橋通りまで続きますが、昭和通りで一旦分断させます。おかげで車の通りは少なく、道行く人も穏やかに歩を進めることができます。 一昨年の事務所移転では、この通りに面したビルも候補でした(ちょっと惜しい)。 毎年、桜の季節が巡るたび、時の経つのは早いものだと感慨に耽ります。
本日の研修で、ある保険営業マンさんの報告から。 お客様で車両保険に入っていない方の事故。交差点、出会い頭衝突で相互に過失が生じます。修理費と過失割合を巡って、事故相手との交渉は折り合いがつきません。そこで、自らの車両修理費の請求を弁護士に依頼しました。本来、弁護士を使うほどの請求額ではなく、費用倒れ濃厚ですが、弁護士費用特約(弁特)がそれを容易にします。 結果、まぁ、それなりの回収は出来たと思います。しかし、本来は相互の保険会社の対物担当同士が話し合って示談が多いケースです。わざわざ、高い報酬を払って弁護士が動くほどの事故ではないと言えます。また、車両保険に入っていれば、自らの車両保険で自動車を修理して、その修理費の求償を過失交渉と一緒に対物担当に任せれば、”金持ちケンカせず”の解決が図れたはずです。 もちろん、保険の使用如何は契約者の権利です。これに文句は言えませんが、あえて不毛な特約使用例と断じます。せめて、このお客様が次年度、車両保険に加入してくれれば、代理店さんも救われます。しかし、年間数万円の掛け金がかかる車両保険を拒み、2千円ちょっとの弁護士費用だけ維持したそうです・・・こんな契約者様が増えれば、毎度、弁特の利用で紛争は増すばかり、(弁護士報酬となる)保険金支払増加に比して、(弁特の掛金は安いので)掛金収入は低下・・・保険制度の根幹を揺るがす事態に成りかねません。 「人身傷害保険と車両保険の両方に加入した人のみ、弁護士費用特約に加入できる」
このような加入条件が浮かんできます。 この一例に限らず、不毛・不当な保険金請求の結果、支払増から掛け金が上がり、約款が改悪されるか、最悪、保険特約自体が廃止になります。保険制度の維持には、契約者の倫理感も大いに影響するのです。良い保険は大事にしたいものです。
どーも、金澤です。
先日ムチウチの被害者さんの後遺障害診断の病院同行に行ってまいりました。
症状固定の日に、後遺障害診断書をお医者さんに書いてもらうんですが、
そこにかかれる内容でその被害者の後の貰える慰謝料の額をとても大きく左右します。
なので我々が被害者と一緒に診察室に入り、
書かなくてよい事は書かれないように見守り、記入してほしい検査結果があったりしたら、お医者さんに検査を依頼したりします。
つい先日、後遺症の診断で被害者と診察室に入っておりました。
自覚症状を被害者がお医者さんに伝えて、その内容を医者がカルテの隅にメモで書いていました。
そのメモを私はちらちら見ながら確認していましたら、
ん!
さっき言った自覚症状が一つ足りない!
しかも、結構重要な書いて欲しかった自覚症状です。
医者はメモをし忘れているのか?このままでは、足りない診断書になってしまう。と思い、何気なく書いて欲しい自覚症状の会話に戻し、無事診断書にメモ書きを追加している姿をみて一件落着でした。
まだ等級結果はでていないですが、認定か非該当のギリギリの案件なので、認定されることを祈りながら待つしか有りません。
まあとにかく。
事故で業者が入ると悪いイメージを持つ人もたくさんいるかもしれませんが、
医者も完璧じゃありません。医者と言うか人間完璧ではありません。
忘れる事も、うっかりすることも有るわけですが、
先程のようにたまたまうっかり一言記載が漏れただけで、数百万円が変わる事もあるのです。
なので、そんなことが起こらないように、道を外さないように見守るのが僕たちの仕事なので、悪いイメージはなくなってほしいなと思います。
だれにでもある、うっかりをカバーする仕事でもあります。
お互い仲良くいきましょう、お医者様。
欺瞞(ぎまん)
「名」(スル)あざむくこと。だますこと。「欺瞞に満ちた言動」「国民を欺瞞する」 <国語辞典> 難しい漢字ですが、わりとよく聞く言葉です。反対語はないようですが、近い意味では「誠実」があたるでしょうか。 思えば、世の中、欺瞞に満ちているかと。 ある例えですが、 公園でごみをポイ捨てした人に注意したところ、その人はこう言って自己弁護しました。 「皆がゴミを捨てなかったら、ごみを拾って生計を立てている人の仕事を無くしてしまう」 これ、一理ある意見でしょうか? いえ、これこそ欺瞞です。 この人は本当に、清掃業界の雇用問題を憂いているのでしょうか? いえ、ただ単にゴミ箱まで捨てに行くのが面倒なだけですよね。それを、都合よく他問題にすり替えただけです。この手の人は性根がズルいと思います。ひどいと、オレオレ詐欺犯が「俺たちは、停滞している老人の持つお金を市場に引き出して、経済を活性化している」と自己弁護するに至ります。 他の例、かつて聞いた話です・・暴力を振るう夫に対して、疲れて心神が麻痺した奥さんは、「子供の為に我慢しなければ」とすり替えます。本来は子供の為に夫だけではなく他者とも相談し、関係改善を図る、改善が無理なら離婚を検討する、これが正論です。子供を言い訳に逃避していることこそ、問題の本質から逸れています。これも、家族を理由とした「すり替え型」欺瞞の一種です。
さらに疲れ果てた奥さんは、「私にも悪いところがあるから(殴られるのは)仕方ない」と、とんでもない解釈に陥ってしまいます。これは、自らを騙す「自己欺瞞」の行き着く先、少し病気に近い心理状態です。
いずれにしても、家族の問題に関する欺瞞は悲しい欺瞞です。 また、ある会社が不正取引を処罰されたとして・・ルール違反の商売の理由を、「業界のルールが整備されていないから悪いのだ」と反論します。さらに、「業界の為にも処分は容認できない」などと、正当性を主張します。一見、世の中の為に戦っているように見えますが、これも、問題のすり替えです。この会社は業界の向上の為に、不正をしたわけでも、立ち上がったわけでもありません。本当の理由は、単に儲ける為にやったことです。不正を咎められたので、(動機を欺瞞して)声を上げたに過ぎません。まさに「すり替え型」欺瞞です。業界の為に立ち上がるのであれば、最初から別の方法があったはずです。
まぁ、この手の会社はすべて計算ずく、わかってやっている確信犯ですけど。言わば、周囲へのポーズとしての欺瞞構成でしょうか。 やはり、欺瞞を正当化してはいけないと思います。いずれ、周囲をごまかす事、自分に嘘をつく事に慣れてしまいます。とくに、自分に向けられた欺瞞ほど恐ろしいものはありません。だんだん、嘘が無自覚化していき、本当と思い込みます。自分を嘘にまみれた虚像化していくと・・惨めな結末しか待っていないと思います。
しかし、誰しも多少の嘘、欺瞞がなければ生きていけません。自分にも欺瞞はないか自問する次第です。誰に対しても、そして、自分に対しても正直で誠実を貫いているか?
本日は内省的な記事ですみません。
どーも、金澤です。
先日ニュースを見ていたら、眼を疑うような情報が飛び込んできて、
同時にヒヤッとしたので少し話そうと思います。
なんと40代の男性が、下半身に空気を注入されて死亡したのです。
事の経緯としては、工事現場や建設現場で、釘を空気の圧力で打ち込む機会です。
家の工事現場などに行くと、
スパンッ!!スパンッ!!
って聞こえるやつですね。
その、エアーコンプレッサーをあろうことか、40代男性の肛門に服の上からあてがい、空気を注入しました。
その後男性の体調は悪くなり、そのまま亡くなりました。
少し調べると、このエアーコンプレッサーでふざけて死亡してしまう事故は過去にもたくさんあり、定期的に死者を出しているみたいです。
だいたいがふざけて肛門から空気を注入し重症・若しくは死亡に至っています。
腸と言うのは非常にデリケートな臓器で、簡単に腸管は傷ついてしまいます。破けたり、損傷したりすると、血管の豊富な腸から大量の出血もしますし、
空気が大量に入る事で身体の内圧も変わり色々な臓器に負担をかけるのでしょう。
でもこういったニュースを見ていると、どこか怖くなり自分の行動を見直しますね。
よく、子供の頃ふざけて遊んでいた記憶がよみがえります。
一歩間違えてたら、運が悪ければ誰かの命や自分の命を落としていたり、大けがに繋がる事も有っただろうなと思います。
昔、公園に回旋塔という、遊具が学校のグラウンドにありました。
僕が小学生の時でしょうか。
今では危険遊具に指定されているので、もう見る事はなくなりました。
こちらの遊具です
懐かしい方もいるのではないでしょうか。
男子小学生ならだいたいの人がこれで遊び、ケガをした、もしくは怪我はせずとも危ない状況になったことがあるのでは・・・
普通にくるくる回って遊ぶ分には何も危なくない遊具なんですが、普通の遊びでは満足できないのが、悪ガキ小学生ですよね。
この回る部分に数人がぶら下がり、誰か1人がこの回旋塔を高速で回転させます。
物凄いスピードで回りはじめ、遠心力で指が離れると数メートルは吹っ飛ばされます。
一番残った人が、勝ちなのです。
僕が小学生のころ、何人もこれで怪我をして、結局この遊具は禁止になりました。
他にもやはり子供の頃は本当に危ない遊びばかりでした。
千年殺しと言う名の浣腸。思い切り浣腸をしますが、今思えば尾てい骨は簡単に折れます。直腸損傷の危険も十分にあります。
自転車レース。これだって今思えばいつ車とぶつかってもおかしくないし、歩行者をはねてもおかしくありません。一人が自転車レース中に転んで鎖骨を骨折し、遊ばなくなった記憶があります。
他にも色々ありますが、危険を考えずに面白い事を優先してしまうのが子供だと思うし、大人になっても、つい面白い事に目が行ってしまい、危険管理を怠ってしまうこともありますね。
最近ではテレビ番組も危険な事をやらなくなっては来ましたが、やっぱり未だに一歩間違えれば大けがにつながるのに気づいていない仕掛けの番組もありますし、1年に1回は芸人骨折したりしてますよね~
本当に、もし自分の子供が出来たら気を付けないといけない事ですね。
まあ気を付けるように言っても、やってしまうのが子供だから、けがをするかしないか、死ぬか死なぬかは運なのかもしれませんけどね。
なるべく、親としてできる事はしておきたいですよね。
本日は欠席者が多く、事前に2件の欠席の連絡が入りました。中止にしようか迷いましたが、一人でも来て下さるのであれば、応えない訳にいきません。
コロナの影響を業務上からもひしひしと感じるようになりました。いつまで続くか・・この世の中の自粛ムードで、イベント関係者だけでなはく、一般の飲食店も致命的なダメージを受けると思います。実際、周辺の居酒屋さんをみても、週末でも席が空いているようです。
株価の下落もあり、日本だけではなく世界同時不況に陥りそうです。その点からも、世界最大のイベントであるオリンピックが予定通り開催すると良いのですが・・。ただし、来日客、観客は相当減少することが予想されます。オリンピックを興行と考えれば、トランプさんの「延期希望」も理にかなっているように思えます。しかし、選手の気持ちはどうなのか?選手ファーストであるべきなので・・。
情報社会が高度に発展した現在でのパンデミック、これだけ世界規模の感染拡大は人類が初めて経験することかもしれません。関係者の皆様は難しい決断の連続だと思います。どのような決断をしても、批判が付いて回るでしょう。一市民としては、東京の桜開花が明日を予定(観測史上、最も早い)から、春暖の勢いで菌が死滅することを望んでいます。来年には薬も開発されるはずです。
明日は千葉県の銚子方面へ。月曜は成田でしたから、千葉県への病院同行が続きます。日々、病院同行の私達も十分に気をつけなければなりません。
昔も今も、交通事故証明書の取得についての質問を頂く事があります。
昔は交番で郵便振込みの用紙をもらって、郵便局窓口で振り込みました。窓口だけではなく、郵便局のATMでペイジーでも可能です。さらに、数年前からインターネットで簡単に申請ができます。便利なので、相談会では相談者さんにスマホ操作をガイド、わずかの手間で取得できます。
自賠責保険の申請等には、保険会社にコピーをもらえば足ります。しかし、労災の申請では原本が必要です。保険請求・手続きに何かと必要ですので、被害者さんも手元に1枚あると、後の手続きに便利でしょう。
詳しくは以下のアドレス、自動車安全運転センターに。
続けましょう。 いよいよライプニッツ係数の話です。その前にもう一つ、遅延利息の利率変更について。遅延利息が下がったから、ライプニッツ係数が上がったのです。 (2)高すぎる法定利息の引き下げがそもそもの原因
ご存知の通り、裁判で判決となった場合、不法行為による損害賠償金に、解決までの利息を上乗せして貰えることがあります。この法定利息は長らく5%でした。賠償金1,000万円が4年後に判決された場合、1,000万円×5%×4年=200万円も利息が付くわけです。ここ20年以上続く0金利時代に、破格の利息です。
この高すぎる利息、長らくの批判から今年の4月1日より3%に引き下げることが決定、また、2年毎に金利の見直しをすることになりました。すると、先の計算は、1,000万円×3%×4年=120万円の利息に下がることになります。 (3)ライプニッツ係数とは? ~ まとめて将来の利益をもらうのだから、利息は差し引いてね
さて、ようやく本題です。昨日説明しましたように、逸失利益とは将来得られるはずだった利益(収入)です。先の例のAさんは腰椎の骨折以来、腰の痛みでコルセットを着用しています。そのせいもあり、事故後、工場で重機を操作する作業ができなくなりました。作業範囲が限定・縮小されたことが作業手当てに影響し、給与が減ってしまいました。その減額は20%(年収500万円→400万円)ほどになっています。だからこそ、自身の損害として、その減額100万円を退職までの10年間、請求する権利があると主張するのです。
では、賠償交渉で100万円×10年=1,000万円を獲れるでしょうか? 結論から言うと困難です。なぜなら毎年100万円貰えるはずの給与を、たった今、全額収入するのですから、1,000万円を預金、あるいは運用すれば利息で儲けることが可能です。公平な損害賠償額の観点上、被害者が利得することになります。だからこそ、その中間利息分を差し引く必要があるのです。
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先月の研修・通信の内容が好評でした。今回の保険料の値上がりは全国の損保代理店様にとって喫緊の問題です。業務日誌にも掲載しましょう。 今年、自動車保険(任意保険)各社、値上げを発表しております。各社一斉の値上げは約5年ぶりで、大手4社、東京海上日動さん、損J日興さん、三井住友さん、あいおいニッセイ同和さんの発表によると、値上げ幅は0.9~2.5%とのこと。理由は昨年10月~消費税増税による経費の上昇と、本年のライプニッツ係数の上昇が挙げられています。
いずれにしても、交通事故件数の下降に伴い自賠責保険が値下がりする中、顧客様への説明に代理店様もさぞ窮していると思います。そこで、値上げの言い訳の一つでもある、ライプニッツ係数を日本一易しい解説に挑戦します。まずは、逸失利益の話からはじめなければなりません。 (1)逸失利益が最大の戦場?
逸失利益(Lost profit)とは? ・・・本来得られるべきであるにもかかわらず、 債務不履行や不法行為が生じたことによって得られなくなった利益を指します。得べかりし利益(うべかりしりえき)とも言われます。
この逸失利益は、後遺障害が認められる場合に発生します。もし、後遺症がなければ100%のパフォーマンスで働けたはずが、後遺症のおかげで労働力が○%下がった=収入が下がった分を失われた利益額とします。
損害項目の中で、相手損保との交渉幅がもっとも大きいものは逸失利益ではないでしょうか。賠償交渉の実際、慰謝料の増額交渉より激戦区と言えます。治療費は病院からの請求額で(過剰医療や不正受診でもない限り)ほぼ決まり、休業損害は証明書の数字から動かし難く、慰謝料は相場があり定額化しています。それらと違い、逸失利益は増減の幅が大きく、多くのケースで最も高額な賠償金となります。計算式は以下の通り。 事故前年の年収 × 喪失率 ...
ご存知、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉です。ニヒリズム(虚無主義)を表す言葉として広く引用されます。もちろん、「紙」ではなく「神」です。 どこのスーパー、ドラッグショップを覗いても、トイレットペーパー、ティッシュ、石鹸までも売り切れ・入荷待ちです。まさに、世間は神ではなく、紙の虚無を嘆いています。幸い事務所、家にはある程度の備蓄がありますが、ちょうどテッシュが切れて、山本が文房具店で見つけて買ってきました。1月もすれば在庫が行き渡り、落ち着くと思いますが・・・。
デマの威力はすさまじい。ここまで国民生活に影響を与えるのです。最近はSNSで「迷い犬を探しています。拡散希望!」などと、善意の呼びかけの連鎖に情報の好活用がみられます。しかし、昨年の「ガラケー女」を晒した人、さらにそれを拡散している人はどうでしょう・・・ネタ元の確証がないにもかかわらず、一般人がお尋ね者を作ってしまうのです。後に晒された人は間違い、別人だったそうです。本当に恐ろしい。これらは明らかに歪んだ正義感と思います。正義のつもりでしょうが、本当は吊るし上げを楽しむ人間の暗部、嫌な部分と気付くべきです。
太平洋戦争の時は、国が情報を管理していました。一般市民は、国にとって都合のよい情報のみ与えられていた時代です。全体主義の時代に比べ、民主主義の成熟とインターネットの普及から、情報が格段に手に入る時代になりました。しかし、令和の現在になっても、この程度のデマに人々は翻弄されるのです。情報は隠されるより、公開されるほうが方がいい。情報は制限されるより、無制限に公開されるべき。しかし、いつの時代もその情報を選別、読解、利用するのは人間です。
すると、大量に氾濫した情報を鵜呑みにするのではなく、情報を選別し、情報の本質と、裏の裏までをも読み解くリテラシーの向上が必要です。しかし、これを学校教育で教えるのは、なかなかに難しいと思います。学校教育を極論すれば、教科書に書いてる事をそのまま理解する訓練が多くを占めます。あえて曲解する思考力、反対意見や独自の理論を打ち立てる発想は、残念ながら学業成績の低下につながります。「世界に一つだけの花」で礼賛される個性は、時に邪魔になるものです。
実は、今回のデマに脆弱だった国民層は、おばか、リテラシーが低い層でなく、普通に頭のいい人達なのではないでしょうか。だって、デマを信じて奔走した層などごく一部で、多くはデマと知りつつも、”そのデマに翻弄されるおばかによって品薄になること”を予想してまとめ買いしているのです。さらに、そのような世の動きを予想して買いだめに拍車がかかる・・。
・・・「ガセネタの無限ループ状態」
「私達の民度は低い」ことなど、皆わかっているのです。ある意味、情報を分析・活用した結果が今回の騒ぎだと思います。
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本日はめずらしく、内臓系の病院同行でした。内臓系の障害を追う業務は多くありません。事務所の実績を見ても症例少なく、久々に新しい分野を開拓です。 本件被害者さまにとって、自らのケガ・後遺障害がそれ程珍しいものか、見当などつきようもありません。受傷以来、治療のことで精一杯、相手損保との賠償交渉まで対応が必要ですから、悪戦苦闘の連続だったと推測します。 「私のケガはそれ程、珍しいのですか?」 臓器腹部の後遺障害に対して、そのような質問を頂きました。一般的に程度にもよりますが、臓器の損傷は手術で回復します。また、肺、腎臓、睾丸、精巣・卵巣などペアになっている臓器は片方がやられても、やや低下はありますが、機能を保ちます。胃や肝臓も一部切除した、などよく聞きますね。
双子のじんぞうくん
そのせいか、後遺障害の等級も低めに感じます。例えば「1つの睾丸を摘出」で、13級相当です。去勢?≒片玉喪失で、むち打ち14級よりたった一つ上です。思わず悲鳴を上げたくなります。
逆に、代理店時代の重大事故例ですが、内臓破裂で2名命を落としました。大動脈損傷によって腹腔内に急激な大出血を起こすと、ショック症状で簡単に心臓が止まってしまうのです。内臓損傷は死亡か完治か大小の症状が極端で、中間の後遺障害が圧縮されている印象です。 本件も、いずれ実績にUPできるよう、しっかり対応を続けたいと思います。
人生で師匠と仰ぐ先生、目標とする先輩に出会えることは、とても幸せなことだと思います。それは、10年に1人の僥倖です。
それが、今日、お会いする事ができました。ご家族の交通事故の相談でしたが、その相談者様は別の士業で事務所と会社を経営しています。業務のジャンルは違えど、培ってきた専門分野への造詣、業務への姿勢はまことに私が目指すものそのものでした。まさに、目標とする先達に出会ったのです。霧が晴れて目指す実像が目前に現れたようです。 最近は、小さい事に心煩わせることが続き、大局を描くことを忘れていたようです。 今後、どのような業務関係に発展するか、10年ではない一生ものの先達と仰ぐことになるのか、それは私の創意と努力、そして、成長次第と胸襟を引き締める思いです。 今夜は久々に(実現させるべき)夢をみることになると思います。
どーも、金澤です。
日本の皆さんはお元気でしょうか?
最近は新型コロナウイルスのニュース一択で、メディアでは色々な情報が飛び交う毎日。
そんな毎日に皆様もお疲れではないでしょうか?
私は疲れました。
色々な情報が飛び交い、色々な情報を整理するのも
ティッシュ無くなったりするのも。
無駄に「レトルトの備蓄しないと」
に思ってしまうのも、もう疲れました(笑)
なので最近は、もう感染した時はその時と。
遅かれ早かれ感染するだろうと割り切り、
熱が出た時に外に食料買いに行かなくても良いようにだけ備蓄して、
もう私はウイルスを受け入れる準備を始める事にしました。
もちろん仕事上、人とも会うことがありますし、予防は徹底しております。
手洗いうがい、効果は不明ですが一応マスク。アルコール。
常に万全の状態で人とあっております。
つい昨日、弟と電話をしました。
もうそろそろホワイトデーなので母に何をあげようかとの電話でした、話はすこし長くなり、
「地元の先輩の結婚式が3月にあるけど、コロナも流行っているから先輩は式を延期しようとしたら不可能だった」
との内容でした。
なにーーー!!!?!?
これだけ国を挙げて非常事態勧告のようなものが出ていて、
今は発熱で休んだ社員に給料を支給したら、休んだ日分助成金が国からでるところまで来ています。
それなのに何故!?
結婚式場は鬼だ!!
と思って色々調べていたら、結婚式の保険と言うのもあるんですね~
保険って本当になんでもあるんですね。
感心しました。
まてよ。その結婚式を挙げる新郎新婦は保険をかけていなかったのか・・・?
ちゃんと、保険は必ずかけるべきですね^^;
ある日突然交通事故にあい、首を痛めてしまう。
頚部痛、手のシビレ、めまいや吐き気、頭痛。など様々な症状が出てしまう。
事故で首を痛めても、数日したら治る患者もいれば、日を増すごとにどんどん症状が悪化する患者もいる。
症状が悪化する原因としては、その殆どが筋肉の過緊張により自律神経を乱してしまうことだ。
筋肉の過緊張が起こってしまうと、緊張をほぐさない限りどんどん症状が悪化してしまう。
でも、患者にとっては症状が悪化する原因が筋肉の緊張によるものだと分からない患者が殆どだ。
もし分かったとしても、どのように治療すればよいかは分からないし、
もし分かったとしても良い治療先にあたるのは稀である。
どんどん症状が悪化すると、かかっている医者への不満もふつふつと溜まってくる。
症状を訴えて、訴えて、薬をたくさん出されて、飲んでいくうちに薬により体調不良も相まって
精神的にも参ってしまう。
そこでまた症状を訴えていくと、とうとう医者も痺れを切らし、心療内科を進める。
こうなってしまうと、治らない怪我になり、きちんとした賠償を受ける事も期待はできない。
過緊張を取り、椎骨動脈の血流改善や、自律神経を正常に保つようにする治療は、整形外科ではあまり行われません。
何故かと言うと、整形外科の先生にとってムチウチと言うのは「たかが打撲捻挫」
いちいちそんな患者の治療に一生懸命になる医者はそう多くはありません。
勿論事故の辛さを理解して非常に良い治療をしてくれるお医者様もいます。
ですが、やはり少ないように感じます。
そこで頼りになるのが整骨院だと思っています。
整骨院では、過緊張を取り自律神経の乱れを抑制する施術をしてくれることが多いです。
ただ、その治療も簡単ではないです。
キチンとした治療を提供できる整骨院は、私の意見ですが、全整骨院の半数も無いかと思います。
整骨院は事故の患者が来ると儲かります。
自分たちの利益を最優先に治療してしまい、結果、保険会社から悪い目で見られ、
そのしわ寄せは被害者にくるのです。
3ヶ月程で早々に「治療費はもう払えません」という言葉が保険会社から出てきます。
そうなると、もし症状がまだ残っていても後遺症として認められることはありません。
良い整骨院に100%かかれるのであれば、ムチウチ症の治療先は整骨院でも良いと思います。
でも、そんなことは難しいのが現実。
我々が考えるムチウチ症の解決は、
症状が辛いならば金銭的な補償をしっかりと受け取る事だと思っています。
交通事故で首を痛めた患者の声にきちんと寄り添いながら、今の症状ならば今後どのようにしていくと良いかをキチンと明確に伝え、
道しるべをつくります。
整形外科にきちんと半年通い、それでも後遺症が残るようなら後遺障害の申請を行います。
その際は患者の訴える症状の内から、抜粋して医者の診断書に記載してもらいます。
虚偽の訴えをするのではなく、沢山の訴えの中から抜粋していくのです。
訴える症状が多ければ多いほど、自賠責の審査は疑いの目で見てくるからです。
なので、きちんと審査員に信頼してもらい、審査をしてもらう形を作るために我々は被害者と一緒に病院に行き、医者に会い、症状を伝えます。
本当に何も分からない被害者は過緊張でどんどん悪くなるのです。
可哀想なんです。
だれかが教えてあげて、手を引いてあげないとどんどん悲惨な目にあってしまいます。
もし、事故にあったら、すぐに相談してほしいです。
事故直後に相談してもらうのと、
事故から2ヵ月3ヶ月経って相談を受けるのでは、解決に大きな差が出ます。
症状を訴えつくして、いろんな治療をして、沢山の診断名がかかれた診断書が上がってしまうともう手遅れになる場合もあります。
何度も言いますが、事故にあったらひとりで悩まずにすぐに相談してほしいです。
秋葉事務所ではムチウチの患者を何百件と扱ってきました、その実績を少しだけ載せて終わります。
今年に入って、最もどうでもいいニュースは、 「にゃんこスターの二人、破局」 がダントツではないでしょうか。 ご存知、2017年ブレイクのお笑いコンビ「にゃんこスター」、その二人、スーパー3助さんとアンゴラ村長さんは仕事上に加え、プライベートでもお付き合いをしていると公知されていました。これ自体もどうでもいい話ですが、わざわざ破局を発表する・・取り上げたマスコミも相当ネタがなかったのでしょうか。どうでもいいが、それなりに有名人であるところ、なんとなく記事になったと思います。 日常とは、意外とこのようなどうでもいい事の積み重ねかもしれません。 私にとってのニュースは、事務所のビルの隣にある小諸そばをよく朝食で利用するのですが、いつもの調理人が今年から替わってしまい、そのせいかそばのゆで時間が微妙に長くなった?、ややそばの腰がなくなりました。周囲からはどうでもいい事ですが、気にはなります。そもそも、私は富士そば派なので、いっそ富士そばに替わらないかと思っています。
ほら、皆さんにとってはどうでもいいですよね。
あと、八丁堀にはマック、ロッテリア、モスもバーガーキングもありません。ビジネス街なので、需要はあると思いますが・・。私はそれほどハンバーガー好きではありませんが、マックの細くてカリカリしたポテトフライがたまに食べたくなります。
昨年、長らく観たかった映画がテレビで放送、録画しながら鑑賞中の出来事でした。
緊急ニュース速報が非常を伝える音と共に画面に表示! どこかで地震か?と思ったら、 「嵐の二宮 和也さん、一般人と結婚」 あれ、老眼がまた進行したのかな・・日本のどこかで嵐(ハリケーン)が起きて・・・二宮って地名あったけ?・・・和也さんって一般人に被害?・・・えっ、最後の文字は結婚だよな・・・。 しばらく、目をしばたかせていました。
ファンにとって、それはそれは驚天動地の大事件、ニノロスで明日会社を休むこと必至で、9.11東北大震災級のニュースだと理解はします。多くの国民にとって、緊急ニュースに値するもでしょう。しかし、興味のない人にとって、これは大変な迷惑行為、いえ、嫌がらせに近い。おかげで録画は台無し。
正直、有名人・芸能人に限らず、この手のニュースにまったく興味ありません。別に友人や知人が結婚したわけでもなく、たとえ有名人であっても、別れたのくっついたの、不倫だの・・噂好きは人の本性なので否定はしませんが。それでも、芸能ニュースは私だけではなく、少なからず「どうでもいいニュース」の範疇ではないでしょうか。それとも、ジャニーズタレントの私生活を含めた動向は、天災クラスのニュースなのでしょうか。もし、私が少数派の天邪鬼だとしたら、ごめんなさい。
このような煩悶を抱える国民のために、緊急ニュースとしてテロップ挿入するレベルなのか、マスコミ側にガイドラインを作ってほしいところです。例えば、ニノ結婚は、「関東南部で震度5の地震、強い揺れに注意して下さい」、「改元、新年号は令和に決定」に同じくレベル1で緊急ニュース扱い。「猫 ひろし カンボジア国籍を取得、同国マラソン代表に」はレベル3だから緊急ニュース外、とか。 (ここで、何故か猫さん引用。私的には猫の、いえ、日本人の快挙と思いますが)
街に人が少ないように感じます。テレワーク推奨、小中高学校の臨時休校、スポーツ・音楽イベントの中止・・・日本全国、パンデミック寸前の様相です。事務所員によると、朝の通勤電車も心なしか空いているそうです。飲食店や商店も影響があるはずです。暖かくなるにつれ、収束すると良いのですが、このままでは景気への影響必至です。
ただし、家に篭る事によって、宅配業者が盛況、有料放送やゲームのダウンロードが急上昇しそうです。Youtuberも活躍のチャンスです。とくに、学校が休みとなった子供さんたちは歓喜の声を上げていることでしょう。これから長い1ヶ月の春休みはゲーム三昧! いいなぁ。
それでも、私達は毎日、どこかの病院に同行です。マスクと消毒液を常備です。なにより、コロナやインフルに負けない免疫力を向上させたいです。コロナは熱に弱いそうですので、今夜はいつもより熱燗の温度を上げてアルコール消毒です!!!
実は、熱・温度はあまり関係なく、まめな水分補給が効果的です。口腔内の菌を胃に流し込み、胃液でたいていの菌は殺菌できるそうです。 皆様も、うがい手洗いの衛生管理もちろん、健康管理を怠らず(疲労蓄積はご法度、十分な睡眠が免疫力を高めるそうです)、乗り切りましょう!
毎日のように医師とお会いしていますが、整形外科は交通事故賠償に絡むので、保険会社や弁護士との軋轢が生じやすいと言えます。病院同行の際にも、私共に向けられる警戒感を感じます。治療以外のことにご迷惑をお掛けするのですから、礼儀はもちろん、明瞭簡潔で筋の通った申し出でなければなりません。
この10年間、私共の医療調査に対して、大概のドクターからご理解頂き、後の解決に繋がりました。感謝する次第です。しかし、100人のドクターの内2~3人は、まったくご協力頂けないレベルを超えて、面談拒否や取り付く島もない対応でした。もちろん、それすらも医師の専権ですから仕方のないことです。ただし、患者さんは苦境に陥ります。そのような患者さんの事情など気にせず、冷酷で非常識で人間的にどうかと疑いたくなる先生も稀に存在しました。
その中でもトップの先生は、無免許ひき逃げの先生でした。当時、後遺障害診断を来月に控えた依頼者様からの電話、「秋葉さん、○○先生が捕まってしまいました! 今、テレビにでています」と。早速、テレビをつけると、みの もんたさんが「最低の医者だねぇ」とキレていました。
ひき逃げは今回で2度目だそうです。前回の事故で免許が取消していたそうですから、今度は無免許も重なります。病院の事務の方も、”いつものこと”と呆れていたのを思い出します。その後、○○先生は弁護士を伴い、刑事事件の減刑のため、警察と被害者への対処したようです。
それから半年後、別件で病院に行きました。まさかと思いましたが、○○先生は白衣をなびかせ診察を続けていました。2件とも軽傷ではありましたが、2度のひき逃げをしても医師免許は飛ばないのだな、と妙に感心したものです。
それから数年後の2019年、久しぶりに○○先生のニュースを見ました。今度は院内の薬を中国に横流しして逮捕されたそうです。さすがに、今度は刑事罰がついたと思います。それでも、やっぱり医師は続けているのだろうと思います(追跡していないので不明です)。
医師や弁護士に限らず先生と呼ばれる方々も、他の職業に同じく全員が高潔・道徳的とは限りません。どのような職業であっても、人間的に問題のある人、犯罪志向の人がいるようです。これ程の医師は低確率ですが、問題のある先生にぶつかったら、直ちに逃げなければなりません。私共が常に地域の病院情報を集積している理由です。
本日は久々に普通のセミナーを新宿で開催。近いと移動が楽です。ただし、レジュメ作成や準備は毎度ハードな作業となります。 テーマは人身傷害、令和2年1月の改定を反映させた補償内容の比較を行いました。今回は、国内・通販・共済の19社の約款を確認、もはや、約款のパトロールです。めまぐるしく改定されますので、年に1~2回はこのような地道な作業が必要となります。 今年の改定では、各社、大きな変化はみられませんでした。傾向として、1~2年前の約款と比較して、特約の廃止・統合を行った会社が散見されました。他社との違いをアピールすべく色々な特約を作りますが、それが膨らんでくると、販売する代理店さんは混乱し、支払い担当者さんも複雑でわからなくなってしまって・・・結果、無駄な掛金の支出に留まらず、未払い保険金が発生してしまいます。こうして、特約の複雑化を反省、廃止あるいは本契約や他特約に統合します。これは自動車保険の”あるある”なのです。 ・ソニーさんの重度後遺障害時生活支援金補償特約は無くなったようです。 ・JAさんは、傷害定額給付金を廃止したようです。 ・三井住友さんは、「重度後遺障害時追加特約」、「ケアサポート費用特約」、「差額ベット費用特約」などの付帯特約を「入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約」にまとめたようです。 ・あいおいニッセイ同和さんも同様に、「人身傷害自立支援費用特約」、「人身傷害子ども育英費用特約」、「人身傷害サポート費用特約」などの付帯特約を「入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約」にまとめたようです。 ・大同火災さんは、「生活支援費用補償特約」(介護費用的な特別給付)を廃止、「入院時サポート費用補償特約」を新設しました。 続きを読む »
数えてみると、この10年、およそ970人の交通事故被害者さんと面談による相談を受けてまいりました。メールや電話ではなく、実際にお会いすると、見えてくるものが多く、より有意義な回答になります。その経験から気付いたことをお話しします。とくに、自らの症状の訴えについて。
まず、重傷者は自らの運命に達観していると言うか、わずかでも症状が改善したことを誇らしげに語ります。肩関節の脱臼骨折後、上腕神経麻痺の被害者さん、「事故後、まったく動かなかった腕がここまで動きました!」と。それは肩関節の角度で言うとわずか15度ほどでした。それでも日々のリハビリの成果です。
また、脊髄損傷で四肢の完全麻痺の被害者さんの例、首から下がピクリとも動かず、全介助の車イス生活です。それでも、症状固定を延ばして1年間懸命にリハビリに取り組みました。その成果、肘関節が5cmほど動くようになりました。本人・ご家族にとって「たった5cm」ではなく、「5cmも!」なのです。それだけでも奇跡、涙を流して喜んでいます。このように、重傷者ほど、交通事故被害による苛酷な運命を前向きに捉える傾向があります。
それに反して、捻挫・打撲の被害者さんの訴えは、途轍もなく深刻に聞こえます。もちろん、交通事故被害・受傷から日常が壊されるのですから、気持ちは分かります。しかし、会社を何ヶ月も休み、ほんとんど廃人のような訴えの方は、口にすることは常にお先真っ暗闇、重傷者と間逆の傾向なのです。
しかしながら、その治療費や休業損害を支払う加害者側保険会社の厳しい目も意識する必要があります。むち打ちの診断名、頚椎捻挫で「あっちが痛いこっちも痛い、肩が挙がらない、腕・指がしびれる、頭痛・めまいがする、不眠、生理不順、尿が出ずらい、ノイローゼ気味・・・」、それはそれは大層な訴えです。延々と症状を並べても、その診断名に比べて大げさに思われます。
確かに頚部神経症状から、広範な神経症状に悩まされる被害者さんもおります。ただし、「痛い痛い」と言いながらも、復職せざるをえません。打撲・捻挫の診断名で長期休暇など、普通は会社が許さないでしょう。保険会社の支払も3ヶ月までなら寛容ですが、とっとと治療費を打ち切りたいのです。本人の苦痛など他所に、周囲の目は厳しいものです。
もし、訴える症状がそれ程深刻なら、仕事はもちろん、正常な日常生活など確かに無理です。しかし、その被害者さんの日常生活をみるに、飲み会に行き、長時間ドライブもしています、旅行にも行きます、ゴルフもします、たまにパチンコもやっているようです。やはり、訴える症状は大げさと捉えられてしまうことでしょう。
だいたい、人生において打撲・捻挫程度の診断名で、毎日、半年間も通院したことなどあるのでしょうか。胃がんで胃を全摘出した方でも、3~6ヶ月程度で職場復帰することがあります。同程度のケガ、例えば自分で転んでケガをした場合はそんなに通うはずありません。保険会社は「被害者意識」による賠償病と揶揄しています。
被害者さんは、このような保険会社の認識を十分に理解すべきです。周囲が想定する以上に神経症状がひどい一部のむち打ち患者さんはやはり例外的、ほんの一部でしかありません。医師もそれなりの注意を払い、MRI検査や脊椎外来への紹介などに進めます。保険会社の医療調査も、その経過をみて、治療費の長期化を止む無しと判断することになります。
しかし、大多数のむち打ち被害者さんは、他覚的所見が乏しく、医学的にも説明がつかないほどの重い症状を訴えます。だからこそ、自らの訴えが「医学的に、一般的に、非常識なのか?」を客観的にみるべきと思います。その上で、検査を重ねる、専門医の受診をする、などの立証作業に向き合うべきです。交通事故被害者とは、とくに打撲捻挫の診断名の方は、保険会社との賠償交渉上、大変に不利な立場であること自覚するべきです。
孫子曰く、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」の通り、保険会社の思惑を知り、症状の信憑性が薄くみられる自らの立場を知り、賠償交渉と言う戦いの準備をすべきと思います。ここに思い至った被害者さんだけが、実利ある解決、勝利をつかむと思います。保険会社を恨み、担当者を怒鳴りつけ、医師にも食ってかかり、弁護士に自らの悲劇を訴えて回る暇などないのです。