駅のホームから。 ライトアップされた姫路城、まるで夜闇に浮かんでいるようです。

    往復6時間余り、医師面談はわずか10分。今回のミッションは、これでも行かざるを得ませんでした。    無事にミッションを達成しましたが、これで等級が固まったわけではありません。事務所経営にとってある種のギャンブルですが、立証作業とはそのようなものです。     恐らく、姫路市民なら誰でも知っている駅前の横丁 ↓ ここで、新幹線の時間調整を兼ねて夕食でした。

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(4)後遺障害のポイント

 外傷性網膜剥離の予後は、オペを受けたときでも、芳しくありません。特に、剥離が大きく、中心におよんでいるときは、オペが成功しても、高い確率で、視力の低下、視野欠損、飛蚊症や光視症、モノが歪んで見える変視症を残すことが予想されます。   Ⅰ.視力の低下  (眼の後遺障害の立証、その視力低下の基本の流れ)

 眼の直接の外傷による視力障害は、前眼部・中間透光体・眼底部の検査で立証します。

 前眼部と中間透光体の異常は、細隙灯顕微鏡検査で調べます。眼底部の異常は、眼底カメラで検査します。

 視力検査は先ず、オートレフで裸眼の正確な状態を検査します。例えば、水晶体に外傷性の異常があれば、エラーで表示されるのです。

 その後、万国式試視力検査で裸眼視力と矯正視力を計測します。前眼部・中間透光体・眼底部に器質的損傷が認められるとき、つまり、眼の直接の外傷は、先の検査結果を添付すれば後遺障害診断は完了します。   Ⅱ.視野の欠損、変視

 眼で見た情報は、網膜から大脳の視中枢に伝達されるのですが、右目で捉えた実像と、左眼で捉えた実像は、左右の視神経は、実は、途中で半交差しています。

 これにより、左右の目で感知された情報を脳内で合体させ、モノを立体的に見ることができるのです。この視覚伝達路に損傷を受けると、視力や視野に異常が出現することになります。

 受傷後、見ようとする部分が見えにくい、目前や周りが見え難い自覚症状から、気付くことが多いのですが、視野とは、眼前の1点を見つめているときに、同時に見ることのできる外界の広さのことで、半盲症、視野狭窄、視野変状について後遺障害等級の認定が行われています。

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 外傷性網膜剥離(がいしょうせいもうまくはくり)

 

  

(1)病態

 網膜は、モノを見るための重要な役割を担っています。網膜は、眼の奥にある厚さ約0.1~0.4mmの薄い膜で、モノを見る重要な部分で、10層に分かれており、内側の9層は神経網膜といい、外側の1層は網膜色素上皮細胞といいます。

 神経網膜には光を感じる細胞が並んでいます。網膜の中で一番重要な部分は、中央にある黄斑部で、黄斑部には、視力や色の識別に関係している細胞があり、網膜はカメラでいうフィルムの役割を果たしています。

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 相手方保険会社の等級認定前に、労災や傷害保険などで先に後遺障害等級を得て、それらを添えて申請をかける・・事前審査方式は秋葉事務所の得意技です。

 自賠責保険・後遺障害の認定は、調査事務所による調査・審査になります。よって、専門機関による信用性、信頼性があります。対して、個人賠償責任保険や傷害保険、共済は保険会社の担当者が審査するのですから、少し心配です。もちろん、難しい案件は自賠責・調査事務所に諮問することになります。それでも、保険金を支払う側が審査するのですから、心配は尽きないのです。

 この場合、弊所ではその他の補償制度や保険での等級認定を先に得てから提出します。丸々他の結果を踏襲することはないと思いますが、意識する、あるいは参考にすると思います。このやり方で、数々の成果をあげてきたつもりです。他の審査結果を付すことは、被害者有利への意図だけではなく、審査側にとっても助けになっているはずです。

 ウーバーイーツの傷害保険と都民共済で等級認定を得ておきました。  

個人賠償 12級14号:醜状痕(30代男性・埼玉県)

【事案】

自転車にて直進中、自転車と正面衝突し、負傷。転倒によって顔面を強打、顔面に痣が残った。

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   今年も山梨からシャインマスカットが届きました。U社長、毎年ありがとうございます。        先週は旧社員の金澤より、花咲ガニが北海道から届きました。   続きを読む »

 現在、画像専門のクリニックでのMRIは3.0テスラが主流です。総合病院では1.5テスラも多く残っております。オープン型のMRIはまず1.5テスラです。古い病院では0.5テスラも目にしたことがあります。このテスラと言う単位、どうやらMRIの解像度に影響を与えるようです。少し調べてみました。     テスラとは、電磁気の国際単位で,単位面積当たりの磁束密度(磁力線の束)のことです。テスラ(記号T)は,発明家のニコラ・テスラにちなんだ命名で、MRI(磁気共鳴コンピューター断層撮影装置)でお馴染みです。診療報酬点数表でも、このテスラで点数が変わります。高磁場の1.5テスラ以上で医療点数は高く、医療費が上がります。   ニコラス・テスラ <Wikipedia他より引用>

 1856年7月10日生まれ 1943年1月7日没。19世紀中期から20世紀中期の電気技師で発明家。交流電気方式、無線操縦、蛍光灯などといった現在も使われている技術も多く発明した。また「世界システム」なる全地球的送電システムなどの壮大な構想も提唱したが、これは実用化にならなかったそうです。電気や電磁波を用いるテクノロジーの歴史を語る上で重要な人物であり、磁束密度の単位「テスラ」にもその名を残しており、LIFE誌が1999年に選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に選ばれている。テスラが遺した技術開発にまつわる資料類はユネスコの記憶遺産にも登録されている。

 彼は8つの言語に堪能(セルビア・クロアチア語、チェコ語、英語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、ラテン語)で、詩作、音楽、哲学にも精通した万能の才、当時のダヴィンチです。電流戦争ではテスラ側の陣営とエジソン側の陣営はライバル関係となり、結局、テスラ側が勝利しました。エジソン程の知名はないが、科学の世界での評価は変わらないそうです。  

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  続発性緑内障(ぞくはつせいりょくないしょう)  

(1)病態

 緑内障は、眼圧が高くなることで、視神経の入口部、つなぎ目の視神経乳頭陥凹が潰される、圧力で視神経が萎縮することで、視野欠損を生じ、重症例では、失明する可能性のある目の病気です。本来、視神経の病気ですから、事故との因果関係は認められません。ところが、交通事故の外傷をきっかけとして緑内障を発症することがあり、これは、続発性緑内障といい、事故との因果関係を否定することができません。   続きを読む »

   前房出血(ぜんぼうしゅっけつ)     (1)病態

 前房出血とは、外傷により角膜裏面と虹彩の根元が傷つき、出血するものです。角膜と虹彩の間の液体が充満している空間を前房と言いますが、そこに流出した血液が溜まります。程度によりますが、症状が長引くと視力障害をきたすことがあります。

 交通事故では、眼に対する鈍的な打撲で、眼球が陥没し、虹彩や毛様体が傷ついて出血します。眼球破裂となったときも、虹彩や毛様体が傷ついて前房出血が起こります。   (2)症状

 鈍的外傷の直後から、程度の軽いものでは、まぶしさ、重症のものでは視力の低下が認められます。治療により改善しますが、受傷後2~7日後、再出血を起こすことがあります。

 前房出血の症状は、外傷の直後、虹彩から出血した血液が前房全体に散らばり、しばらくすると下部の方へ溜まります。前房出血がおこると、光が当たると眩しさや痛みを感じます。出血が少ないときは、見た目では分からないこともありますが、出血が多いときは、前房全体が血液で満たされる状態になります。   (3)治療

 眼球破裂、異物の有無をCTや超音波検査で確認、視力・眼圧・細隙灯顕微鏡検査にて眼底検査を行います。出血の吸収、再出血の予防のため、ベッドを30~45°に傾けて安静加療とします。虹彩炎の強いときには、散瞳薬=アトロピン点眼薬の投与、ステロイド薬の点眼、止血薬の内服などが実施され、高眼圧に対しては点眼、内服治療を行います。 高眼圧が続くと、緑内障などの視力障害を引き起こすからです。

 大量の前房出血、コントロールできない高眼圧、角膜血染に対しては、前房内を洗浄します。再出血して血液が吸収されないままの状態が長く続くと、視力低下を残します。通常、溜まった血液は1週間ほどで吸収され消失します。  

(4)後遺障害のポイント

  Ⅰ. 

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   角膜穿孔外傷(かくまくせんこうがいしょう)     (1)病態

 交通事故では、バイクの運転者が転倒した際に、眼に対する強い打撲や、ガラスやプラスティック片、金属片などが、目に突き刺さることで発症しています。自動車事故であっても、横転、崖下落下などでは、フロントガラスや眼鏡の破損により、発生するようです。交通事故ではまだ未経験ですが、草刈り作業中の石・鉄片飛来での事故例を聞いています。

 飛来異物、裂傷などにより、眼球に穿孔創=孔が開いた外傷を角膜穿孔外傷といいます。眼球に穿孔を生じると水晶体や硝子体、網膜、脈絡膜などの眼内組織が損傷し、重い合併症を生じることがあります。   (2)症状

 受傷直後から、眼の疼痛、角膜損傷、前房・硝子体出血、硝子体混濁、低眼圧などを原因とした急激な視力障害の症状が現れます。   (3)治療

 穿孔外傷では、全て、神経眼科の専門医による治療が必要となります。点眼麻酔後に、静かに開眼させると、角膜あるいは強膜に穿孔創が認められます。周囲には出血が認められ、大裂傷では虹彩や硝子体などの眼内組織が創にはみ出しています。虹彩や脈絡膜が眼外に飛び出したときは、黒褐色の組織が創口に付着しているのが見られます。先端が鋭いモノが、眼に突き刺さる、また金属の破片が欠けて眼の中に飛び込むと、角膜を突き抜けて眼の奥に深く突き刺さることもあります。

 解説していても、眼が痛くなる悲惨な例ですが、交通事故は不可逆的損傷であり、あり得るのです。眼内異物が疑われたときは、異物を発見する必要から、超音波検査、XP、CTなどの画像診断が実施されています。また眼内組織の損傷レベルを知るために、細隙灯顕微鏡検査(※)、眼底検査などの一般的な眼科検査以外に、超音波検査、ERG検査なども行われています。   ※ 細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)👉 眼球破裂 ...

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 銀座接待に備え、スタッフの井上さんからおしゃれな中華を教わりました。さすが、都心住まいの女子は良い店をおさえています。食レポを久々にUPしたいところですが、店内の様子から料理や室内の写真は遠慮しました。    場所はヒューリックスクエア東京にある、ジョーズ・シャンハイ・ニューヨーク銀座店。テーブルに配膳されたプレートは、中華クラゲなどの前菜盛り、小籠包、フカヒレスープ、北京ダック、牛しゃぶ、ビャンビャン麺など・・これらを重めの赤ワインに合わせました。定番の中華を西洋風レストランで楽しむコンセプト、写真をお見せできなくて残念です。    このお店の本店は、ニューヨークのチャイナタウンの中華レストランで、アメリカで初めて小籠包を紹介したそうです。 思い出した! 実は28年前、研修でニューヨークに滞在中、このお店(元祖?系列店?)に行っていたのでした。

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👈 正常   👈 外傷性白内症

 

(1)病態

 白内障といえば、老人性のイメージですが、交通事故外傷でも白内障は発症しています。バイクや自転車の運転者に多いのですが、交通事故の衝撃を眼に受ける、なにかが突き刺さることで、水晶体を損傷し、外傷性白内障を発症することがあります。

 交差点における出合い頭衝突で、バイクが田んぼに転落、刈り取りが終わった稲藁で目を突いた被害者で、相談記録があります。交通事故以外では、ゴルフコンペで、眼に打球を受けた、卓球のスマッシュでピンポン球が眼に当たった、喧嘩で目を殴られたことなど、交通事故110番にて相談を受けています。  

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眼球が破裂し、中身が漏出した分、眼圧が低くなっています。

 

(1)病態

 眼球破裂とは、交通事故により、強い外力が眼球に加わり、角膜や強膜が破裂し、中の硝子体やブドウ膜が、傷口から脱出している状態をいいます。   (2)症状

 受傷直後から、視力の低下、目の充血、浮腫、眼痛などの症状が出現します。片目の眼球破裂では、健側の眼球にも同様の症状が現れることがあります。

 異物の混入、細菌による感染など、眼球に付着する異物を早急に除去しないと失明する可能性が高く、非常に危険な状態です。適切な治療が行われても、ほとんどで、視力の低下を残します。   (3)治療

 細隙灯顕微鏡検査(※)、超音波検査、CT検査などで眼球破裂の部位、異物混入の有無、合併症の有無がチェックされ、その後、オペに入ります。  

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【3】適応

 一般的には末期腎不全や急性腎障害により、腎機能が高度に低下した場合に透析を開始します。腎機能は血清クレアチニンと呼ばれる検査値で評価し、健康な人の10%を透析開始の目安とします。ただし腎機能の程度がこれより高い場合でも、症状や治療の経過によっては透析を開始した方がよいこともあり、症状や腎機能のほか、日常生活への影響や年齢、原因疾患などから総合的に判断します。

 血液透析と腹膜透析の基本的な導入基準は同じですが、どちらを選択するかは両方の治療のメリットとデメリットを踏まえながら決定します。   【4】治療の経過

① 透析開始までの流れ

 透析を開始する場合は、体の急激な変化に対応するため入院が必要です。また、入院時に内服薬の調整や食事の指導を行い、腹膜透析の場合はバック交換の手技や緊急時の対応を練習します。

 透析開始前に血液透析ではシャント作成、腹膜透析ではカテーテル留置が必要になります。シャントやカテーテルが使えるようになるまでには一定期間を開ける必要がありますので、時間に余裕があるうちに準備する段階的導入を行うことがその後の合併症予防や体調維持につながります。

 透析開始時の入院期間は、シャントやカテーテルの準備が済んでいる人で、1~2週間程度です。シャントまたはカテーテルの設置と透析開始を同時に行った場合、さらに1~2週間入院します。   ② 透析開始後の流れ

 透析導入入院から退院した後は、血液透析では週3回透析施設に通い、4~5時間の透析治療を受けます。腹膜透析では自分でバックの交換を行い、月1~2回程度通院します。

 透析治療中は合併症に注意しながら、食事や水分量に注意する必要があります。血液透析か腹膜透析かによって食事や管理について、注意すべきポイントが異なるため、透析導入時に十分な指導を受けます。    【5】費用の目安

 治療を受ける病院や治療内容によっても異なりますが、血液透析では導入時の入院で20万円程度、腹膜透析では35~40万円程度かかります。ただし、透析を受ける患者さんは長期高額疾病の高額療養費制度を受けることができるため、自己負担はこれよりも少なくなります。

 導入完了後の自己負担は、上記の制度を利用することで1か月あたり1~2万円程度になります。    腎不全の患者さんは少なくありません。透析で毎週3回通うのは本当に大変ですね。   <メディカルノートさまより引用>      

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 ご依頼者の持病で、少なからず腎不全を持つ方がおります。重度の患者さんは、腎臓機能を保つために透析が必要です。基本知識だけでも少し勉強したいと思います。お馴染みメディカルノート様から参照、引用しました。  

【1】腎臓の働きと透析

 透析とは、“透析療法”のことで、腎臓の機能が低下した場合に、その機能を人工的に置き換える治療のことです。血液透析と腹膜透析の2つの治療法があります。

 腎臓は体内の水分やナトリウム、カリウムなどのミネラルの量を調節して体液の量や濃度を一定に保つはたらきや、老廃物を体の外に排泄するはたらきを持っています。腎機能が低下した状態を腎不全と呼びますが、腎不全が進行すると尿毒症と呼ばれる状態を引き起こし、放置すると命に関わる事態となります。現代の医学では、腎移植を行わない限り一度失われた腎機能を回復させることはできません。透析は低下した腎機能を代替する療法で、腎不全患者さんにとってなくてはならない治療であるといえます。

 2019年の調査では、日本の透析患者数は約34万人であり、366人に1人が透析を受けているといわれています。

 透析の目的は、腎臓の機能のほとんどが消失した末期腎不全や急性腎障害などの腎疾患に対して、腎臓の機能を代替することを目的とした治療です。腎臓の機能を回復させるための治療ではないため、病気の治癒を期待するものではありません。    【2】透析の種類

 透析には血液透析と腹膜透析の2種類があります。   ① 血液透析

 血液を体外に循環させ、ダイアライザーと呼ばれる透析膜を介して余分な水や老廃物を除去する方法です。ダイアライザーには透析液と、水分と小さな物質のみを通す膜(半透膜)が設置されており、余分な水や老廃物を除去して、必要な電解質などを補充することができます。通常、透析が受けられる医療機関に週3回通院し、1回4~5時間の治療を受けます。また、通院治療のほかに自宅に透析装置を設置する在宅血液透析もあります。

 腎臓の機能を代行する腎代替療法の中ではもっとも普及した治療法で、日本では透析患者の96.5%が血液透析を受けているともいわれています(2015年末時点)。    ② 腹膜透析

 自分の体の腹膜を透析の装置として用いる方法です。腹膜は胃や腸などを覆う膜状の組織で、お腹の中に透析液を入れておくことで腹膜を通して過剰な水分や不要な老廃物などを透析液に移動させることができます。透析液が入ったバックを1日に3~4回交換する方法(CAPD:continuous ambulatory peritoneal dialysis:持続携行式腹膜透析)と寝ている間に機械を使って自動的に腹膜透析を行う方法(APD:automated peritoneal dialysis:自動腹膜透析)があります。基本的には自宅で治療を続け、月1、2回程度通院します。

 腹膜透析を長く続けることで被嚢性腹膜硬化症と呼ばれる合併症のリスクが高くなるため、一般的には腹膜透析を始めてから8年程度で血液透析や腎移植を検討します。しかし、血液透析に比べて通院が少なくて済むことや、腎臓の機能を長く残すことができるメリットがあり、若年で透析治療が必要になったときには、学業や就労などへの影響が少ない治療法です。

 また、週3回の通院が困難であったり、心血管系合併症のため血液透析が選択しづらかったりする患者さんは、自宅で緩徐に行う腹膜透析が合っている場合があります。高齢で食事量が少ない患者さんは、腹膜から吸収されるブドウ糖がカロリー補充というメリットになることもあります。

 そのほか、血液透析の長期化や加齢に伴う血管系の合併症やシャントの血管不足などで血液透析での透析が困難になったり、週3回の通院が困難になったりするなど、血液透析療法を続けることが患者さんや家族の生活の質(QOL)の低下につながることがあります。透析医療の人生の最終段階における医療(終末期医療)*の1つの手段として、柔軟性が高く身体的負担の少ない腹膜透析を選択する場合もあります。

*平成27年3月に厚生労働省 検討会において終末期医療から名称変更

 つづく  

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健康保険税が高いんです!    令和4年4月1日に実施された22年度の診療報酬改定によって、「大病院への紹介状なしでの受診」に関する特別料金の増額が決定し、令和4年10月1日から変更となることとなりました。そもそも、「なぜ、紹介状なしで大病院を受診してはいけないのか」ということですが、大病院では高度な医療が必要な患者が多いため、専門的な医療や対応を大病院が担い、日常的な病気やケガについては個人病院やクリニックが担うという分業体制になっているのです。まずは町の医師に診てもらい、大病院での検査や診察が必要と判断された場合に、紹介状を作成し、受診するという流れになるわけですね。また、大病院側としても、紹介状があるということは、一定の担保がある(町の医師が検査等を必要としている、背景事情等に不可解なことがない)ため、安心して診ることができるのです。    さて、この特別料金ですが、現在の金額と改定された金額を比べてみましょう。      ここで勘違いをしないでいただきたいこととしては、この改定によって病院側が儲かるといった仕組みではないということです。患者負担になった金額というのは、元々保険適用となっていた項目が適用外になっただけなので、病院に支払われる金額に変わりはありませんが、健康保険が負担する金額が圧縮されるということです。あえて紹介状をもらわずに大病院を受診する患者に対して、健康保険がそこまで手厚いサポートをする必要があるのか?ということだと思います。現在は高齢化社会が進み、健康保険の負担が国と若年層に重くのしかかっています。(現に私は1年間に1回も病院に行かないにもかかわらず、高額な健康保険料を毎月収めていますので・・・。)

 そもそも、ほとんどの方は払ったことがないと思いますし、今後も払うことがないと思いますので、そこまで心配する必要はありません。しかし、私たちの知らないところで、日々色んなことが変化しているということは知っていても損はないと思います。  

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 お盆休み明けは、裁判、再申請、セミナーのレジュメなど書類作成がかさみ、ようやく業務日誌に取り掛かっています。今日の日付けは8月31日。宿題は夏休み最終日に、小学生からまったく進歩の無い秋葉です。    まずは、夏休みの思い出として絵日記で埋めたいと思います。    今年、病院同行で数度訪れております伊豆ですが、伊豆長岡温泉に逗留しました。そこの宿がユニークで、吹き抜けのメゾネットになっており、今までにない変わった温泉宿として記憶に残りました。お料理も沼津港の海鮮がたっぷりの高レベルでしたが、如何せんお湯が循環+塩素で、ただでさえ微感覚のアルカリ単純泉をスーパー銭湯のお湯に引き下げており、もったいない気がしました。普段はひなびた湯治宿ばかりですが、お湯を捨て、お部屋とお料理で選ぶ高級宿も一興と思いました。部屋付露天風呂・・プチ贅沢です。     続きを読む »

 高次脳機能障害における記憶障害のほとんどは「短期記憶障害」です。短期記憶障害とは、今日の日付がわからない、同じ質問を繰り返すなど、直前のことが覚えられない記憶障害です。昔のことを忘れる長期記憶障害とは違います。「私は誰?ここはどこ?」、いわゆる記憶喪失は長期記憶障害の範疇になります。   ○ 長期記憶障害・・・一般的に知られていること(信号は赤で止まる)、当たり前のこと(日曜日は休み)を忘れる。また、自分が通った学校の名前や自分の職業、新婚旅行は何処に行ったかなど、名称や出来事を忘れてしまい、最終的には家族の名前や顔も忘れていくなどの症状がみられます。   ● 短期記憶障害・・・記憶を貯蔵する時間が数十秒から1分程度と短い期間のみ残る記憶を忘れること。さらに、新しいことを覚えにくく、具体的には、今日の日付が分からない、どこに物を置いたか忘れる(いつも探し物をしている)、何度も同じことを聞くなどの症状が見られます。    新しいことが覚えられない、これは正確に言うと記銘力の低下です。記銘力の低下は前向性健忘と重なります。この記銘力障害を短期記憶障害の一つとするか、区別するのか、多くの専門医との面談から、医師によって見解に多少のズレを感じています。高次脳機能障害の立証上、記憶障害の種類・傾向について、被害者を前にしっかり見定める必要があります。   ○ 逆向性健忘・・・障害を受けた時点より、以前の記憶が失われる。よく物語にでてくる記憶喪失の類です。ひどいと、自らの名前、家族も忘れてしまいます。脳外傷による、脳実質への器質的損傷の他、精神的ショックなどでも発症します。この場合は一過性の症状であることも多いようです。   ● 前向性健忘・・・障害を受けた時点より、以後の記憶が失われる。または、障害を受けた以降、数日・数分前の記憶が保てない。これは記銘力障害になります。これらは短期記憶障害の範疇になります。    さて、笑点でおなじみの円楽師匠、先日、脳梗塞から復帰しました。自らの記憶障害を説明しています。師匠の説明から、短期記憶障害、とくに記銘力の低下が読み取れます。

 以下、オリコンニュース様の記事より引用します。これからも円楽師匠のご活躍を祈っています。  

三遊亭円楽、高次脳機能障害を告白 短期記憶に障害も「昔覚えた落語は忘れてない」

 脳梗塞によりリハビリを続けている落語家の三遊亭円楽(72)が11日、東京・永田町の国立演芸場で行われた『8月中席』で高座復帰した。

 出番を終えた円楽が取材も受けた。現在の体調を問われると円楽は「体調はまぁまぁだけど、高次脳機能障害っていうのが。難しいのはよくわからないけど」と短期記憶障害があることを告白した。しかし、落語家として現役であり続ける。「ありがてぇなとおもったのは長期記憶で昔覚えた落語は忘れてないんだよ。それはスゴいなと思った。しゃべっていると、なんとかストーリーで出てくる」と感謝しながら「これなら、まだまだ。みっともない形でもやれる。スタッフも『みっともなくても構わないからやりましょう』と言ってくれる。しがみついてでも」と力強く語っていた。

 板付きで高座に上がった円楽の目には涙が。手ぬぐいで涙をぬぐいながら「みっともなくてもいいから死ぬまでやります」と話す。また「ICUから3度目の帰還」と冗談めかして語ると「みんな歌丸が悪い」と笑わせていた。

 先月19日に所属事務所の公式サイトで高座復帰を報告。「今後は、笑点へのVTR出演、ラジオ出演、紙媒体への出演等から始め、ゆくゆくは遠方への移動や本格的な高座復帰を目指してまいりたいと考えております」と説明し、「高座復帰の第一弾は、8月11日から始まります、国立演芸場の8月中席公演です。復帰と申しましても、満を持しての長講一席とはならず、短時間のよもやま話やごく短い落語から、少しずつ慣らして参ります。お客様におかれましては、どうか『リハビリを見てるんじゃねえ』とお怒りになりませんよう、何卒ご容赦を賜りたく存じます」と伝えていた。

 1月25日に脳梗塞のため入院した円楽は、5月20日に退院していたが、7月放送の日本テレビ系『笑点』(毎週日曜 後5:30)にVTR出演。同月には、五代目圓楽一門のイベント『三遊まつり』にも登場し、元気な姿を見せていた。 円楽は、11日のほか、14日、15日、20日も出演を予定している。  

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(4)MTBIのまとめ    脳外傷の画像所見がなくても、脳損傷はあり得るのか?    意識障害がなくても、脳損傷はあり得るのか?    これら2つの問題は、今もなお、明解な結論が出ていません。

 少なくとも自賠責保険の現状では、画像所見・意識障害がなければ、「脳損傷はない」と判断しています。先の高裁判決も、極めて限定的に、被害者救済の見地から判示したもので、今後、同様の裁判が積み上げられるとしても、「裁判上での認定が増加する」、とは思いません。したがって、「認定基準を変更する」など、しばらくは無いと思います。

 また、一時期のブーム(?)が去って、MTBIの被害者さんが激減しました。MTBIの診断を下す医師は、何故か数人の医師に集中しています。そのお一人が一線から退いたことも影響しているように思います。

 MTBIと診断された被害者さんの相談はそれこそ30人を越えますが、中でも、強烈な印象を受けた2例を紹介しておきます。   ◆ 某被害者団体のAさん

 道路を横断しようとしたとき、前を通り過ぎるタクシーと大腿部がかするように接触し、よろけて転倒、それに気づかないタクシーを怒鳴りながら、走って追いかけ、停車させたとのことです。このような事故発生状況ですが、数日を経過すると、めまい、頭痛、内臓疾患などの不定愁訴が出現し、やはり毎度お馴染みの医師からMTBIと診断されていました。

 明らかに元気そうです。なんでも被害者団体の役員も務めているそうで、自分の障害立証はさて置き、秋葉も団体に参与するよう熱心に勧めてきました。

 

◆ 無料相談会に参加されたBさん

 信号待ち停止中に追突にあった被害者さん、単なるむち打ちのはずが・・・事故受傷から2年を経過して、やはり特定の医師からMTBIと診断されています。医師の指示で受けた拡散テンソル画像で、脳の器質的損傷を立証できたとのことで、鼻息も荒かったのですが、私に言わせれば、その器質的損傷が本件事故に起因したものか、この肝心なポイントは立証できていないのです。

 保険会社にのみならず、方々の医師や弁護士にMTBI被害者と訴えかけますが、相手にされていませんでした。どの医師からも、心療内科の診察を受けるよう指示を受けたそうです。

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