今日は江ノ電に乗って某病院へ。

 目的は腰椎の骨折の病態を聞くために主治医に面談です。

 CR画像(レントゲンをコンピューターで画像処理したもの)を診ながら説明をいただきました。骨折の状態は圧迫骨折でした。

 腰椎の圧迫骨折は上下の衝撃により椎体がつぶれる骨折です。自賠責の評価では一定の変形が残存すれば11級7号の評価となります。後遺障害の立証と治療の両面から、以下いくつかの条件を吟味する必要があります。

1、受傷機転から推察できる骨折か?

2、陳旧性(古い骨折)で事故での骨折ではない?

3、高齢者の場合、骨粗しょう症の進行では?

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 札幌からナイトフライト、漆黒の仙台空港に降り立ちました。移動日なしの強行軍です。

 広瀬川流れる岸辺、杜(もり)の都 ♪ 銀杏の落ち葉踏みしめ、初冬の冷たい風をほほに受け・・・今年も数回、仙台には被害者の対応で訪れています。仙台は相変わらず優しい街です。

 交通事故被害者はある日交通事故に遭遇し、痛みと治療だけではなく、精神的にも大変な苦痛を強いられています。理不尽な境遇に心が折れてしまうこともあります。今回も解決に向けて舵を切れない、袋小路の中にある被害者さんも数名いらっしゃいました。

このような方たちは転院を繰り返す病院デパート状態や、傷病名がコロコロ変わる原因不明の重症者になりがちです。そして保険会社と泥沼の交渉のあげく、相手側に弁護士がついて治療費打切へ一直線です。

 むち打ちでこのようにめちゃめちゃになるなんて馬鹿げています。厳しい境遇ながら前向きに進んで行ってもらいたいのです。場合によってはカウンセラーのように被害者を励ますこと、かなりきつい物言いもしなければなりません。    今回のような出張相談会は相談者さんと一期一会になります。交通事故に負けず、しっかり立ち向かい一日も早く社会復帰を果たしてもらいたいと思います。

 札幌のイケメン弁護士T先生、仙台の可愛いぃ弁護士O先生(写真は御手だけで残念)、それぞれスタッフの皆様、当地では大変お世話になりました。ありがとうございました。

 随行の六本木チームの皆様、引き続き名古屋~関西~九州、頑張って下さい!

札幌→仙台はプロペラ機!で移動でした。滑走路を歩くとき、心の中で”Gメン75”のテーマが!

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 札幌を皮切りに全国縦断相談会がスタートしました。

 現地は思ったより寒くなく、空気もキリリとした透明感があります。ここ北の大地でも相談の内容はそう変わりません。しかし気になったのは、「脳脊髄液減少症」を訴える方が散見されたことです。

 脳脊髄液減少症とは、交通事故の外傷で脳内の髄液が漏れることにより、めまい、頭痛、不眠、耳鳴り等あらゆる不定愁訴(なんだか調子悪い)がおきる現象として報告されています。しかし、髄液漏れでそれらの症状が起こるのか否かについては医師の見解も分かれ、確固たる傷病としては非常に不安定なものです。健康保険対応になったり外れたり、傷病名もその都度変わりました。どうも政治的な匂いもしてきます。この傷病名で自賠責後遺障害認定はありません。あくまで一過性の症状とされ非該当となるか、外傷性頚部症候群の範囲で14級9号が認定されるにとどまります。何故ならこの症状を訴える患者の多くが非器質性損傷、簡単に言うと、目立った外傷がないのです。骨折もなく、脳挫傷もなく、単なるむち打ちで発症する方が多いのです。

 この症状、最近首都圏では減ってきました。保険会社がその傷病名での治療費支払いを拒絶すること、自賠が認定しないこと、ふたたび健保対応が可能になったこと・・・様々な要因からちょっと下火になったようです。変わってMTBIが台頭してきましたが・・・脳脊髄減少症の患者がMTBIに転向した? なんか釈然としませんね。

 この脳脊髄液減少症を訴える、もしくは診断された被害者さんが札幌、仙台でちらほら・・・首都圏と地方で時間差?のように感じました。

 行政から障害として認定されていない、医師の見解が定まらない、確固たる傷病として認められていない・・・これらは医学的な研究を待たねばなりません。医学に限らず解明されていないことは多いのです。このような立証作業はUFOやお化けの存在を追うようなものです。

 「北の大地に(交通事故外傷の)亡霊を見た」 気分です。

 明日に続く

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 本日午後から羽田を発ち、飛行機で札幌へ。初の「全国縦断・交通事故相談会」、私は北を担当します。札幌、仙台ではおよそ10名の被害者が待っています。

 この数日、東京・埼玉での業務が休止しますが、戻り次第仕上げますので首都圏の皆さん、少しお待ち下さい。  

        早速、北海道入りの準備をしました。

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【質問】  MRI検査をすべきとのご教示ありがとうございます。主治医に相談したところ、「閉所恐怖症はないですか?」と聞かれました。私は閉所恐怖症なので、検査できるか不安になりました。どうしたらよいでしょうか?

【回答】

 MRIは筒状のトンネルに入り、30分もじっとていますので、確かに苦痛です。しかし最近国産メーカーで解放感のあるマシンが開発、普及が進んでいます。日立メディコの製品で開放型と呼ばれています。ちなみに大手フィリップス社も開発・発売しています(2億円らしい)。  難しい説明を避けますが、MRIは磁気を体に通し、体の成分が磁気に反応する様子を写します。したがってトンネル型は大きい円形の磁石の中に入り、磁気の中に体を通すイメージです。対してオープン型は、より強い磁気を体の一部に放射して写しこみます。

 医師に開放型(オープン型)を導入している病院の紹介を受けるとよいです。もし探せなければ私からも紹介可能です。

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 昨日は六本木相談会で、10名の相談者を担当させていただきました。弁護士、メディカルコーディネーター、行政書士、保険調査員、各分野のプロフェッショナルが総力をあげて対応しました。

 今回珍しい事例がありました。それは舟状骨骨折とTFCC損傷が右手首に同時に受傷、そして左手首にTFCC。手首の受傷では小指側を痛めるTFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷:さんかくせんいなんこつふくごうたいそんしょう)、親指側を痛める舟状骨骨折のどちらかのケースになりますが、両方が併発しているケースは初めてです。また舟状骨は破裂骨折をしており、2か所の亀裂を確認しています。この場合、癒合状態が後遺障害の程度の大きなポイントになります。

      

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 今日は山梨県都留市の病院へ。診断書の修正と画像の請求ですが、医師・病院の協力で即日完了しました。埼玉から高速で往復5時間ですが、病院滞在時間はわずか45分、周囲の山にはちらほらと紅葉が・・・このまま帰るのはもったいない!ということで依頼者さんから教わった日帰り温泉に強行入浴を果たしてまいりました。久々の温泉シリーズUPです。

芭蕉 月待ちの湯

 アルカリ性単純泉です。PH9.91の強いアルカリ性の泉質ですが、数字ほどのヌルヌル感はなく、浴感はさらっとしています。香りはやや粘土臭。浴槽は温度別に42°、40°、35°、一番熱くても42°、そして35°は源泉槽です。長時間浸かることができます。  身体・精神共にリラックスをもたらす湯でした。

●泉温  35.4度

●泉質  アルカリ性単純温泉

●効能  神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復

   およそ1時間の入浴後、すっかり陽の落ちた山梨を後にしました。

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 ロキソニン、リリカにつづきトラムセットについて。トラムセットも痛みをおさえるお薬です。慢性疼痛や抜歯後の痛みに用います。私はこの3薬を勝手に「痛み止め御三家」と呼んでいます。

【適用】

 一般的な鎮痛薬では十分な効果が望めない痛み、たとえば しつこい腰痛症や変形性関節症関節リウマチ、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害性疼痛、線維筋痛症、あるいは骨削除を必要とするような難治な抜歯後などです。  交通事故外傷では最初から服用されることは少なく、ロキソニンやリリカで効き目がない、副作用がある場合などに、交代して登場します。しかし医師によってはその副作用から、やや敬遠される薬でもあります。

【薬理】

 2種類の有効成分からできている鎮痛薬です。第一の成分はトラマドール(トラマール)。オピオイドと呼ばれる特殊な鎮痛薬で、ふつうの鎮痛薬が効きにくい神経痛などによい効果を示すのが特徴です。麻薬系オピオイドの代表はモルヒネです。モルヒネに比べれば作用がおだやかで副作用も少ないと言われています。  もう一つの配合成分は、昔からあるアニリン系解熱鎮痛薬のアセトアミノフェン。こちらは、痛みの神経に働きかけ、痛みに対する感受性を低下させて痛みをしずめます。必ずしも強力とはいえませんが、安全性が高く、各種の痛みに汎用される良薬です。処方薬としてはもちろん、一般薬の多くにも採用されています。  これら2成分がいっしょに作用することで、鎮痛効果の早期発現、効果増強、作用時間の持続がはかれます。

【副作用】

 通常、1日4回、1回1錠です。服用間隔は4時間以上空ける必要があります。アスピリン喘息(鎮痛薬や解熱薬で喘息発作を誘発)のある人は使用できません。てんかん、胃潰瘍、血液の病気、肝臓病、腎臓病、心臓病、喘息など、その病状により使用できない場合があります。市販のカゼ薬や解熱鎮痛薬の多くにアセトアミノフェンが配合されています。この薬と重複することになりますので、これらとの併用は危険です。  また、抗うつ薬と飲み合わせると、セロトニン症候群やけいれんを起こしやすくなる可能性があります。当然ですが飲酒は控えます。多量のアルコールにより、めまいや眠気、肝障害、呼吸抑制などの副作用がでやすくなります。重い副作用として、けいれんと意識消失が報告されています。めったにないと思いますが、もともと てんかんや脳に病気のある人はより注意が必要です。  また、長期服用中に急に中止すると、イライラ、興奮、不安、不眠、震え、吐き気や嘔吐など反発的な症状が現れることがあります。モルヒネのような依存性も指摘されています。したがってトラムセットを「麻薬系?」と呼ぶことがあります。もっとも鎮痛剤の多くは麻薬と成分が同じなのですが。

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 一般的には神経痛をやわらげる薬として知られています。交通事故外傷では末梢性神経障害性疼痛に用い、むち打ち、外傷性頚部症候群で上肢~手指、腰痛打撲で下肢に、それぞれ痛みやしびれが生じる神経症状の緩和のために服用されます。打撲や打ち身の痛みにではなく、神経性の痛み、しびれ等に処方されるところが単なる痛み止めとの違いです。

【適用】  神経障害性疼痛は、神経の損傷から起こる痛みです。このうち脳や脊髄以外の末梢性のものを”末梢性神経障害性疼痛”といいます。代表的なのが、帯状疱疹のあとに残る”帯状疱疹後神経痛”、糖尿病にともなう”糖尿病性神経障害”、”三叉神経痛”などです。  また、慢性腰痛においても、神経障害が複合要因のひとつとしてあげられます。痛みの感じ方はまちまちですが、ピリピリと焼け付くような痛みは ときに激烈で耐え難いです。  今までリリカ(プレガバリン)は帯状疱疹後の神経痛にのみ使用可能でしたが、平成22年10月に末梢性神経障害性疼痛の適応を取得したため幅広く使用できるようになったのです。

【薬理】  ちょっと難しい話になります。過剰に興奮した興奮した神経系統において、電位依存性カルシウムチャネルの機能に対し補助的な役割をになうα2δ(アルファ2デルタ)サブユニットと強く結合します。すると、神経シナプスにおけるカルシウム流入が低下し、グルタミン酸等の興奮性神経伝達物質の放出が抑制されます。その結果、神経障害性疼痛がやわらぎます。

【副作用】  以下の初期症状等に注意が必要です。 心不全…息苦しい、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、体重増加。意識消失。意識がなくなる 横紋筋融解症…手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。 腎不全…だるい、吐き気、むくみ、尿の濁り、血尿、尿が少ない・出ない。 血管浮腫。顔や唇、舌、喉がひどく腫れる、飲み込みにくい、息がしにくい、手足が腫れる。 低血糖…力の抜けた感じ、ふるえ、さむけ、動悸、冷や汗、強い空腹感、頭痛、不安感、吐き気、目のちらつき、イライラ、眠気、ぼんやり。さらに重くなると、異常な言動、けいれん、昏睡(意識がなくなる)。

 リリカの代表的な副作用は、眠気を催したり、めまいやふらつきです。とくに高齢の人は、それらの症状から転倒や転落につながるおそれがあります。当然、飲酒は控えるべきで、アルコールとの飲み合わせで、より眠気やめまい、ふらつきなどを起こしやすくなります。

【さらにMC向け注意】  リリカは、カプセル25mg、リリカカプセル75mg、リリカカプセル150mgと含有量別に調節されています。濃度は医師の指示を守って服用します。ふつう、少量から開始し、効果や副作用をチェックしながら1週間以上かけて増量していきます。そしてめまいなどの副作用が強いときは濃度・回数を下げます。  以前75mgを1か月飲み続けて「(むち打ちから3か月経っているのに)めまいがひどくなった・・・」被害者さんがいましたが、これはリリカが強すぎたことが原因と思いました。早速、医師にこれを訴えて、25mgに変更、服用の回数を減らしてもらいました。  バレリュー症候群のような不定愁訴はリリカのせい?もありえるのです。痛み、しびれを強く訴え続けると医師も処方濃度・回数を減らす指示をしない(忘れる?)ことがあります。

 この辺に気を配るのもMCの仕事と思います。

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 高層ビル内の病院です。都心にもいたるところに病院があります。森ビル内の病院も待合室から東京タワーの眺望ありです。本日も首都圏のど真ん中、疾走中です。

 週末は久々にお休みをいただきます。リフレッシュして月曜を迎えようと思います。

 ビル前のスパイダー君?

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 たまに取り上げる超簡単解説「薬」シリーズ。やはり痛み止めと言ったらこれ!当然に交通事故外傷でも処方されることが多い薬です。

ロキソニン

 解熱鎮痛消炎剤。第一三共や後発医薬品として各社から発売されています。かつては劇薬で医師の処方箋を要したが、現在は劇薬指定を解除され、処方箋がなくとも後述のようにドラッグストアなどでも入手できるようになりました。一般用医薬品としてはロキソニンS錠が第一類医薬品として発売されています。  正式名はロキソプロフェンナトリウムというナトリウム塩の一種。効能は炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状を抑制・解熱する。ただし、対症療法薬なので、熱や痛みの原因そのものを治すことはできません。 しかし効き目は周知の通り、痛み止めの定番薬です。

■ 適用

 変形性関節症、慢性関節リウマチ、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、筋肉痛、腰痛、急性上気道炎、歯痛、手術後の鎮痛など、ほぼ万能鎮痛薬です。

■ 薬理

 簡単に説明しきれませんが・・炎症や発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制し、プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することにより効果を発揮する。

■ 副作用

 発疹、かゆみ、皮膚障害、胃部不快感、腹痛、まれに間質性肺炎やアナフィラキシー様症状、肝障害や腎障害などが報告されている。 消化管出血、穿孔などを起こすこともあり、注意が必要。 やはり胃への負担が大きく、痛みが我慢できずついつい朝昼晩と服用が多くなり、胃炎になった人が多いように思います。  他の薬との飲み合わせに注意が必要。特に、メトトレキサート(抗リウマチ薬)、キノロン系抗菌薬、ワルファリン(抗凝血薬)、チアジド系利尿薬、糖尿病薬。その他、アルコールは肝臓、胃などへの副作用を増幅する。

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 今月は休みなしによく働きました。それでも事務が滞ってしまい、一部の依頼者さんにはご迷惑おかけしております。なんとか取り戻しますね。

 今月は土日4日間の研修と3回の相談会、26件の病院同行、弁護士打合・面談6件、被害者面談3件・・・かなりのボリュームでした。皆様のご協力あってこそ、無事に業務が遂行できます。改めて感謝です。

 11月は全国出張相談会に参加しますが、できるだけ休暇もとるようにします。斬新なアイデアを加えた立証業務にはリフレッシュした頭が欠かせません。

  紅葉観たし

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 弁護士、行政書士、様々な士業がホームページで全国対応を謳っています。弁護士事務所で各地に支店を置いている大規模法人なら看板に偽りなしです。個人経営の事務所は割と地域に根差した経営範囲です。しかしどうも代書業がメインとなる故か、行政書士事務所は全国対応を可能とするようです。

 弁護士の委任契約は面談を必須としています。クレサラ業務の場合、一時、電話だけで打ち合わせし、委任契約を結んでいく手法が問題視され、改正指導されたのは記憶に新しいことです。やはり面談契約は契約上、倫理面の担保として必要な仕事です。これは交通事故業務でも強く感じるところです。

 被害者の中には詐病を装う者、ケガというよりは心因性に疑いのある者、または独特の思想に凝り固まった者など、問題のある依頼者も少なくありません。肩入れしてはいけない被害者もいるのです。それらの被害者に一地域の交通事故を扱う事務所が、「全国対応します」と言葉通り対応してしまうのは心配です。最近の相談者でも色々と問題のある方でありながら、ある事務所が面談もせず、文章対応で業務を行っていたことを知りました。資格を持つものとしての倫理観が問われます。

 では全国対応はどうすれば可能なのか? 

 私たちはそれを、士業の垣根を超えた全国ネットワークと全国規模の相談会にて挑戦中です。

 私達メディカルコーディネーターは全国に11人、まだまだ少ないですが主要都市のカバーは進んでいます。そしてなにより連携・協力弁護士事務所が全国規模で続々と参集してきています。どの地域の相談者・被害者でも最寄りの事務所に紹介が可能です。  そしてついに、今月より北は北海道から南は九州まで「全国縦断出張相談会」を実施します。

 先日の研修会でも九州の弁護士先生からご質問を頂いたり、関西の弁護士先生と情報交換したりと、全国規模の被害者救済ネットワークが構築され、仲間意識のレベルで熟成が進んでいます。これが研修会のもっとも大きな成果とさえ思っています。

 この調子でいきます!  研修や相談会で培った協力体制をより前進させ、来年には一歩進んだ形を打ち立てたいと思います。 

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 レポート遅くなりました。先の土日、交通事故・後遺障害研修の3日目、4日目が行われました。

 上肢のケガ、下肢のケガを2日間にわたって集中講習です。骨折や神経麻痺の立証、そして関節可動域については実演・実測を経験していただく実践的な内容です。4日目は関節の手術で全国的に有名な専門医の講義が目玉となりました。

           今回も全国からMCの仲間が集まりました。  細田先生より、股関節の障害について発表。

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 明日明後日と弁護士研修会3~4日目です。前回に続き交通事故・後遺障害に特化した内容ですが、上肢と下肢をテーマとします。

 断片的に実績解説、事例のレポートがあります。これから病院同行、弁護士事務所と打ち合わせ後、準備を詰めます。

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 最近、弁護士事務所からの問い合わせが増えました。多くの弁護士は交通事故事件に取り組みながら、後遺障害認定にまつわること、医証の獲得、異議申立、相談者への初期対応などの課題に悩まれているようです。

 なかなか法律論では解決できないことが多く、また医療知識はあまりにも専門的な分野です。しかしその対応こそが私たちメディカルコーディネーターへのニーズです。

 例えば、自身のケガなので、数か月にもわたりネットや本で調べた被害者が相談にやってきます。

 「先生、橈骨尺骨の骨幹部骨折後、橈尺骨の離解を主治医から懸念されています。後遺障害はどうなるのでしょうか?」

 これにすらすら答えなければ信頼は得られません。実際に某弁護士事務所で「それってどこの骨?」って聞き返されて失望した被害者さんもいました。やはり弁護士先生とはいえ、医療全般に精通しているわけではありません。数か月勉強してきたた被害者さんの知識が上回ってしまうのです。

 ここで専門性を身に着け交通事故に特化するか?それともあまりにも専門的な対応が必要であれば、外部に連携するか?このように判断が分かれます。あるいは、某事務所は基本知識の習熟を進めながらも、上記2方針を併用し、事案ごとに使い分けて相談者の信頼をキープしています。このように柔軟かつ、徹底した専門家対応によって、被害者は安心・納得をもって解決への道を進みます。    つまり連携の最大の受益者は被害者に他なりません。

 週末は弁護士研修会です。よい出会いを期待しています。

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先日の記事「橈骨神経浅枝麻痺」から質問を頂きました。

「メチコバールってよく聞くけど何?」 

お答えします。(それほど難しい薬ではありません)

 メチコバールは4種類あるビタミンB12の一種で、神経修復作用を持ち、活性型ビタミンB12と呼ばれています。ビタミンB12の中でも、体内で利用されやすく、末梢神経に直接作用します。末梢神経とは体の隅々に張り巡らされた神経で、文字通り指先など末端に伸びている神経です。感覚を伝える神経ですので、この神経が損傷すれば、当然痛みやしびれも伝えることになります。ビタミンB12は末梢神経に作用し、傷ついた部分を修復し、外傷後の神経症状のみならず、肩こりや腰痛のつらい痛みやしびれ感を緩和する効果があります。ビタミンB12は末梢神経の構成成分であるタンパク質やリン脂質を体内で生成する働きをするからです。 

 ちなみにメコバラミンとも呼び、製薬会社により表記名を違えています。現在どちらの名前でもジェネリック製品が出ており安価になっていますが、ただのビタミン剤の割には高価な薬です。交通事故の場合、有無を言わせず正規製品となります。しかし病気で受診の場合は「ジェネリック薬品で」と医師に伝えて下さい。

 メチコバールは末梢神経のしびれ、痛み、麻痺などに使用される薬剤で、たとえば、顔面神経麻痺、坐骨神経痛、大腿神経痛、上肢、下肢のしびれ痛み、などによく処方されます。しかし交通事故のむち打ちで手指がしびれる場合、骨折後の神経症状に対し、劇的に効いた話は聞きません。もちろん服用自体は良いと思いますが、しびれや麻痺の程度がひどい場合、手術(神経縫合術、神経移植術、神経剥離術・・・文字通り切れた神経をつないだり、他から移植してつないだり、周辺を切って広げたりする手術)の対象です。

 手術には踏み切れないが、事故後しびれや異常感覚が続く方はほとんどが保存療法と併せて処方されることが多いです。ビタミン剤なので副作用も少ないのかと思います。

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 先日は弁護士K先生と病院同行でした。普段から弁護士先生と共同戦線をはっていますが、一緒に病院同行は珍しいことです。仰々しくならないように主治医に手短に要件を伝達し、ささっと進めていきます。  弁護士が医師に診断書など書類を依頼する際は、ほとんど書面・手紙で行います。しかし直に話をつけた方が確実で手っ取り早いもの、これがメディカルコーディネーターの仕事です。

 その後は打合わせを兼ねて昼食です。ちょっとしたランチデート?楽しいひと時となりました。  K先生ご足労いただきありがとうございました。

秋らしく松茸スープ、そして上海風焼きそば

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