手指の後遺障害はそれほど数は多くありません。いくつか経験したもの、よくあるものを5つ選び明日からシリーズで解説します。(参照・抜粋 『図解 整形外科 』 金芳堂)

 その前にまず手の骨と関節の名称を確認しましょう。

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【母指(親指):第1指】

中手骨と基節骨の関節をMP関節 基節骨と末節骨の関節をIP関節

 

【その他の指:第2指(示指)第3指(中指)第4指(環指)第5指(小指)】

中手骨と基節骨の関節をMP関節 基節骨と中節骨の関節をPIP関節

中節骨と末節骨の関節をDIP関節

 

 このように親指以外は中節骨が存在します。欧米の医学界では親指を特に「サム」と呼び人差し指から第1指~4指とし、区別しています。  

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 僅かな肩腱板損傷は見逃されやすい傷病名です。肩の痛み、拳上不能(肩が挙がらない)などの訴えからMRIを撮って不全断裂、部分断裂は発見されるものです。 肩腱板損傷 中にはそれほどの痛み、可動域制限も伴わない損傷がMRIで損傷が発見されることがあります。特に高齢者では事故による直接の損傷ではなく、元々不全断裂している方がおります。それは陳旧性の断裂として診断されるはずです。私たちの障害立証の仕事では、常に事故との因果関係を検討します。したがって陳旧性(古傷)の損傷や元々の器質的損傷とを見分ける目を養わなければなりません。    毎度おなじみ、骨格模型のトワテックさんからのメディカルレポート:北村先生の肩腱板損傷の解説から引用します。    

【肩腱板損傷に伴う症状について】 整形外科医 北村 大也 先生

 今回は肩腱板損傷(断裂)について少し考察してみます。日常診療でよく遭遇する肩関節の代表的疾患の一つですが、 意外にきちんと診断されていません。その多くの理由は痛みや可動域制限といった 所見にとらわれがちだからです。ちょっと考えてみればすぐ分かりますが、 この2つの症状は腱板損傷に特徴的な症状でも何でもなく 多くの肩関節疾患に共通して出現します。

 腱板は肩関節の回旋に関わる4つの筋肉の腱の集合体です。それが、板のようになっているため腱板と呼ばれています。4つの筋肉とは棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋をいい、 肩を回旋させる機能があります。

 また肩関節運動時の動的安定性 (上腕骨頭に安定した支点を与える)に ...

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20140405083346 土曜は甲府、日曜は松本で相談会でした。弁護士2名と一緒に、あたかも巡業です。それぞれ11数名の相談者がいらっしゃいました。今回はむち打ち被害が多かったようです。もっとも交通事故外傷の60%はむち打ちです。今回は7割位がむち打ちだったので多く感じたまでです。

(写真は桜と信玄公)この日は信玄祭りでした  

 今回印象に残ったのは傷病名についてではありません。すでに受任している法律家さんの対応です。のんびりしているでは済まされない、倫理的に問題のある話が目立ちました。

 特に問題だったのは受任後ただちに被害者請求を行ったものの、その後賠償交渉を進めず、そのまま放置されている被害者さんです。障害等級は3級です。つまり依頼された法律家は自賠責保険から2219万円を委任請求にて受領しているはずです。しかし依頼者の「お金はいつ入るのでしょうか?」という質問に対し、「最後に精算します。現在異議申し立てを検討しています。待って下さい」と昨年12月に返答したのみ、そして不自然なことに2219万円には一切触れていません。依頼者は重度の障害で事故以来3年半復職できません。現在、生活は窮乏しています。しかし自賠責保険金の支払いはおろか、保険金の存在すら説明されていません。これはつまり・・・。

 この相談者さんには依頼した法律家に対しすみやかに自賠責保険の支払いを求めるようアドバイスしました。しかしどのような顛末になるかとても心配です。倫理観が乏しい仕事をしている法律家・・実は水面下にたくさんいるのではないでしょうか。交通事故被害者の2次被害と思える話によく出くわすのです。これは都会、地方関係ないように思います。  

 2日間、地方都市の色濃い相談者さん達でした。笑い話として、帰りがけ受付に「本物の弁護士さんでしょうか?」と心配して気をもんでいた方もいらしたようです。 そんなに怪しかったかなぁ?  

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 本日、電話相談で上腕骨小結節骨折の相談がありました。あいにく小結節だけの骨折例はありません。通常、骨頭部、顆上部の骨折とともに生じるので珍しいケースと思います。そして多くは大結節骨折です。  昨年の大結節骨折の例を投稿します。     【事案】

 原付バイクで直進中、対向自動車が駐車場に入るため急に右折して衝突。肩から転倒して左上腕骨の大結節、肩甲骨、左第6、7、10肋骨を骨折。

【問題点】

 癒合状態は良好なものの、肩関節の可動域制限が改善しない。職業もフリーターでなかなか復職しない被害者に対し、相手保険会社は治療費を打切る。その後健保でだらだら接骨院でのリハビリが続き、症状固定しないまま1年が過ぎた。病院も半年以上ご無沙汰になってしまい、診断書の記載に難儀して連携弁護士に相談に訪れた。

【立証ポイント】

 症状固定しなければ話が進まない。まずは病院への通院を再開し、なぜ肩が挙がらないのか精査する必要がある。弁護士から案件を預かり、主治医に面談してMRI検査を追加依頼する。靭帯の損傷を検証し、骨折箇所の確認と可動域制限の理由を診断書に落とし込み、可動域の計測に立ち合って外転90度を計測していただく。

 大結節の骨折状態と癒合状態が可動域制限に直接影響があるのかがポイント。しかしわずかながら肩甲骨骨折もあり、それら複合的な原因があったものとして10級を確保する。

 さらに逸失利益の確保のため、復職を急がせるなど生活再建に厳しい指導を行う。ケガから早く社会復帰させることも私たちの使命と思っています。     c_h_15 昨年の失業率は4%。残念ながら30代で無職、ニートはもちろんフリーターまでも保険会社から良い目では見られません。  働いていなければ休業損害は0です。事故前年の収入がなければ逸失利益も0を提示されます。このように「働かなければ負け」なのです。      

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 こればかりはひな形を適当に改造する、などといった作業をしたくないのです。ある程度交通事故外傷はパターンがあり、同じような申立、典型的なパターンが存在します。しかしそれぞれ個別に経過、窮状、事情が異なります。なによりひな形に頼ると魂が籠らないのです。したがって10時間以上、書類、専門書、画像と向き合います。

pb290918 ⇐ 現在、没頭中です

 昨日の日誌、実績の投稿の反響か、今日は鎖骨骨折の相談の電話、メールが数件入ってきます。そのたび作業が中断してしまいますので・・・今日も家に帰れそうにありません。(;´Д`) うぅっ。。

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 大阪研修会でも「鎖骨骨折」にしっかり時間を割きました。交通事故外傷ではむち打ち、腰椎捻挫の次に障害認定が多いのではないかと思います。

c_g_a_6 講義では主に変形の12級5号、遠位端骨折であれば肩関節・可動域制限の12級6号、10級10号の説明に終始しましたが、ある弁護士先生から・・

「先日、鎖骨骨折の相談があったのですが、よく治って変形も可動域制限もなく、後遺障害はあきらめました。この場合は仕方ないですよね?」 

 この質問には「実績」から回答しましょう。  

併合14級:鎖骨骨折(10代女性・群馬県)

  【事案】

 自転車交差点を通過のところ自動車と出合頭衝突。意識を失うも幸い脳には受傷なく、鎖骨骨折に留まり、骨幹部にプレート固定を施す。  

【問題点】

 鎖骨は幸い外見上の変形はなく、2cm程度の手術痕を残すのみ。その後経過も良く、後遺障害の認定基準である12級5号の鎖骨変形は無理。また外貌醜条痕14級4号も鎖骨部分では顔や手足と違い該当しない部位であり、大きさも障害の基準外。  そして完全な回復を願う両親は相手保険会社の示談の提示について応じず、そのまま2年間放置状態に。   

【立証ポイント】

 こうなったら、努力賞・お土産とも言うべき14級9号を目指すのが我々の仕事。

 まず無駄と分かっていながら、事故当初の意識障害に注目し「頭部外傷後の意識障害の所見について」の記載を主治医に依頼する。これは事故の深刻度を理解いただくことはもちろん、脳障害の残存を心配し、長い治療期間を必要とした根拠とする。

 そして無駄と分かっていながら、外貌写真を添付。なんといっても18歳の女子です。1mmの傷でも許せないのです。

 さらに無駄と分かっていながら腰痛の訴えを含めた父親による切々とした気持ち、一連の経過を書面にして添付する。

 申請後、なぜか自賠責から腰部のXPの提出依頼がきたので取り寄せて提出する。

 そして結果として鎖骨部の疼痛で14級9号、腰痛で14級9号のダブル認定で併合14級に。こちらの主張を好意的に受け止めてくれたよう。

 自賠責も人の子、娘を思う親の気持ちに応えてくれたのかな?    

 とにかく私は骨折した方には全件等級をつけて解決しています。骨折までしてお土産(後遺障害慰謝料110万+逸失利益)なしで解決なんて納得できないでしょう?

 

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大阪の朝です。早起きしています。3月29~30日、年度末の土日は大阪で弁護士向けの研修会でした。

 

今回の研修会は弁護士だけではなく、珍しく行政書士の先生の参加もありました。内容は東京に同じく、画像読影ソフトを使用して画像所見を抽出するトレーニングです。続きを読む »

 ムコスタではなく、逆流性胃炎に最適なネキシウムを処方されました。 しかし毎日行っている整形外科と違い、胃腸科の女医さんは優しいなぁ。

nex_cp10_p2_1_1108  【効果】  胃酸は本来、胃腸に侵入してくる“ばい菌”を殺菌する大切な役目をしています。しかし胃壁が弱っていると、胃粘膜を傷つけ胃潰瘍の原因にもなりかねません。また、胃酸が逆流すると、食道を荒らし ひどい胸焼けを起こしたりします。ネキシウムは酸分泌の抑制薬です。胃酸の分泌を強力におさえ、胃酸の悪い影響をなくします。結果的に、胃潰瘍や逆流性食道炎の治りがよくなり、胃痛や胸焼けもやわらぎます。鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)が原因の胃潰瘍にも有効です。

 そのほか、胃炎や胃潰瘍をはじめとする さまざまな胃病変の原因菌“ヘリコバクター・ピロリ”の除菌にも用います。この場合、他の2種類の抗生物質と併用します。この薬で胃酸を少なくすると、胃内での抗生物質の効き目がよくなり、除菌成功率が高まります。    そういえば去年検査したピロリ菌はどうなったっけ?(検査結果を聞きに言ってない)  

【薬理】  胃酸を分泌する最終段階である「プロトンポンプ」という機能をじゃまして、胃酸の分泌をおさえます。胃酸による胃粘膜への刺激が弱くなるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治癒につながります。

   では薬持ってこれから大阪へ向かいます!

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 今日は久々に一日事務所です。ここ数日胃の調子が良くありません。明日から「法律家のための実務講座」で大阪入りなので、やはり体調に不安を残さないためにも本日胃腸科へ行きます。毎日病院へ行っているのに自分が行くのは億劫で気が引けます・・

 すみません、記事はお休みさせて下さい。

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 今朝から胃がムカムカ、ちょっぴりシクシク痛みます。でも大したことはないので心配しないで下さい。ムコスタ(胃薬)をもらいたいところですが、今日の病院同行はあいにく耳鼻科です。花粉症の患者さんが多いかな。    今同行は難聴・耳鳴りの被害者さんで、まずオージオメーターの検査結果の確認が目標です。数回の検査データを確認できました。さらに耳鳴りのピッチマッチ検査、ラウドネスバランス検査の追加をお願いし、即、主治医は快く応じて下さいました。そしてそのまま診断書の依頼まで進みました。このように順調にいくことは珍しいものです。  おかげで次のアポに間に合わすため、病院からタクシー⇒大宮駅から新幹線⇒上野駅からダッシュで目的地、この間わずか35分で移動しました。移動時間の新記録です。アスリートかっ!   

耳鳴りの検査

 耳鳴りとは、どこからも音が聞こえないのに、耳あるいは頭蓋内に音を感じる状況です。 被害者の多くは、昼間は何ともないが、夜、布団に入るとジンジン、ザワザワとして眠れないと訴えます。また嘘難聴ですっかり有名になったS氏も記者会見で、音が(雑音交じりで)ざわざわ・ガサガサ不明瞭に聞こえると言っていました。これも難聴を伴う耳鳴りの一種と言えます。  難聴の発症・原因ですが、聴覚伝達路やその周辺に何らかの異常があって発症すると考えられていますが、医学的には未だ十分に解明されていない状況です。  

ピッチ・マッチ検査ラウドネス・バランス検査で立証します。

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30dB 以上の難聴を伴い、著しい耳鳴りを常時残すことが他覚的検査により立証可能なものは 12 級相当となります。

 30dB 以上の難聴を伴い、常時耳鳴りを残すものは 14 級相当と認定されます。

   注意が必要なのは30db以上の難聴が伴わねば、耳鳴りは認定されないことです。耳鼻科の医師も「通常、難聴のない耳鳴りはない」と認識しています。

 

 毎日被害者の同行で病院に行ってはいますが、自分自身が診て頂く暇がありません。昨年4月胃カメラ検査して早一年、今年も胃腸科に行かねばなりません。4月に入ったらまとまった休みを取ることが目標です。  

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 厚木から戻り、昨日は仙台の高次脳機能障害の被害者の症状固定でした。

 事故から間もなくの受任でしたので、1年が経ったわけです。だいぶ回復したとはいえ、少なからず障害が残存しています。今後は仕事への復帰と補償問題に取り組んでいくことになります。等級申請が最初の勝負どころです。完璧な診断書のために医師との折衝が続くと思います。

 さて本日は大宮相談会です。平日開催で参加者は少な目ですが、しっかり対応していきたいと思います。少々バテ気味、有用な記事はお休みさせて下さい。月末までに「排尿障害」、「味覚障害」、「TFCC損傷」、「骨端線損傷」の異議申し立てを仕上げなければなりません。事務所は画像CDと医学書が山のように積み重なっています。むち打ちなら他の業者に任せてしまっても良いのですが、マニアック部門は私たちがやらねばなりません!お待たせしている依頼者の皆さん、もうしばしのご猶予をお願いします。

 今日は東京の開花予想日です。事務所は戦争状態の年度末、なんとか乗り切ります!

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 昨日は本厚木で一日相談会でした。前日に厚木市内の病院に同行が一件ありましたので、土曜から泊まり込みです。事務仕事を持参しながら移動先でも早起きして仕事をしています。12Fの窓から厚木の夜明けに付き合いました。  夜明け前の群青色と朝日のフレアがあまりにも鮮烈でした

よあけ続きを読む »

 本日良い知らせが届きました。私が担当した高次脳機能障害7級の被害者さんの裁判が1年かけて収束しそうです。連携弁護士は判決による解決を信条に戦う常勝の先生ですので、審議の過程で裁判官も勝負ありとみたのでしょう。ほぼ勝訴の内容です。妥協的な和解とは180度違うものです。和解のデメリットとして弁護士費用や遅延利息がないことですが、現在、調整金の名目である程度まで確保できます。やはり良い和解と悪い和解があるように思います。

 私の仕事は後遺障害の立証ですが、やはり賠償金の獲得は弁護士の緻密な立証と交渉力が決め手です。物損事故や軽いケガであれば、弁護士を介さない解決でもそれなりの決着がつけられると思います。しかし被害者本人とご家族の一生がかかっているようなケガ、重い後遺障害が残った場合の解決は弁護士の力が必要です。しかし弁護士も色々で、当然ながら能力、経験の差があります。ある脊髄損傷1級の被害者さんのケースですが、被害者さんの知り合いのA弁護士先生に相談したところ、「自賠責保険の限度4000万しか取れない。これで諦めるべき」と言われたそうです。私はそんなことないと思い、連携弁護士B先生を紹介、念のため相談するよう勧めたところ・・・B先生「介護費用を含めれば8000万、あと4000万取ってあげる」と回答、当然、被害者さんはA先生に見切りをつけてB先生に依頼しました。

 このように弁護士ほど能力の差がでる仕事はないのではないか?と思うようなことがしばしばあります。とはいえ、初めての事故で弁護士の良し悪し、選択は難しいものです。私の弁護士連携先は首都圏だけでも8事務所、全国では20事務所を超えています。迷ったら、困ったら、ご相談下さればと思います。

girlball 試合を決めるシュートはストライカーである弁護士、そのお膳立てをするのが立証作業の私です。良いパスを出しますよ!

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 最近、実績ページのUPが進んでいませんでした。全国の仲間たちも超多忙で投稿に手が回らない状況かと思います。

 交通事故外傷による後遺障害の60%以上が14級です。そのほとんどがむち打ちによる頚椎捻挫です。全国のむち打ちすべてをUPしていたらすごい量になってしまいます。今後はむち打ちに関しては卓抜した仕事、特筆すべきものに限定しようと思います。  実績ページは多くの同業者(弁護士、行政書士)の先生方が参考にしていると聞いています。何より大勢の被害者の皆様が検索して下さる交通事故外傷、参考になる珍しい外傷をしっかりUPしていこうと思います。   

 昨年の実績から高次脳機能障害を4件集中UPしました!

 https://www.jiko110-akb.com/%e5%ae%9f%e7%b8%be%e4%b8%80%e8%a6%a7/

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最終更新:2020.1.23

秋葉事務所では頚椎の骨折による後遺症も極めて高い確率で立証します。何故なら効率が悪くても現場に向かい汗水ながし、被害者と共に病院へ同行し、医師に頭を下げる。時には怒られる。それでも頭を下げ続ける。そしてやっと医師に必要な検査をやってもらい、診断書に記入してもらう。簡単なようでとても難しいことだと思います。交通事故関連のHPはたくさんあります。実績ページも華やかに作りこまれています。でも、本当に現場一つ一つで汗水たらして経験した実績ページは、見たらわかりますし、比べたらもっとわかります。一度比べてみてほしいものです。

 

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頚椎骨折、つまり首の骨の骨折とは大変なケガのように聞こえます。

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 今月に入ってから事務仕事に没頭する毎日です。税金の申告も重なって、食事・睡眠時間以外はほとんど時間を確保できません。相変わらず要領の悪さを反省しています。体を壊さないよう、ほどほどに頑張っています。

 明日は終日、有楽町相談会、そして日曜は地元越谷市の弁護士事務所で被害者面談が一件です。ようやく2週間ぶりに帰宅がかないます。最近は月に2、3日しか帰宅できません。それより、なによりお待たせしている依頼者の皆様へご迷惑をかけないよう、春からは事務所陣容の充実を急がねばなりません。

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 本日は可動域制限の追加計測の立会いです。お忙しいDr.に再び計測の労を取らせてしまい恐縮ですので、短時間でささっとお願いします。

 さて、手首から前腕部や肘の受傷で、手首や肘に可動域制限が起きた場合、それぞれ対応する後遺障害は下表の通りです。さらに前腕部には回内・回外という計測項目があります。多くの場合、手首もしくは肘の可動域制限と比べて高い方の等級が認定されます。まず骨折の部位と様態が手首と前腕、両方の可動域に影響を及ぼすかを検証します。そしてよほどひどい骨折で癒合状態も最悪、または前腕部全体に及ぶひどい神経麻痺でなければほとんどの場合、回内・回外の等級とは併合しません。ここでも関節可動域の基本「癒合状態」が判断の前提となります。

 経験ではTFCC損傷の被害者さんは回外がきついようです。TFCC損傷でも軽度の損傷、もしくは手術で修復が進んだ場合、掌屈・背屈はかなり改善します。実際、尺屈(参考数値)のみに制限を残し、掌屈・背屈は正常値になってしまった被害者さんがおりました。このままですと14級9号止まりです。この被害者さんは医師からも「治って良かったんだよ」と言われ、諦めていたところで相談にいらっしゃいました。その後、私が病院同行して回外の計測を追加依頼し、12級6号を確保しました。普通、医師はこのような考えまで及びません。後遺障害は医師にとって別分野なのかもしれません。

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部位

主要運動

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 どもる、滑舌が悪い、発音がおかしい、言葉が詰まってしまう・・・流暢に話すことができない運動性の失語(ブローカ型)、そして意味のない空疎な発言ばかり、質問に対して関係のない回答をする、言葉が出てこなく考え込む・・・感覚性の失語(ウェルニッケ型)、これら2つに大別される失語ですが両方が障害されるケースもあります。  両方が障害され、その程度も重篤であれば「全失語」となります。「あの・・」「ええと・・」「だから・・」等の言葉が多く、ようやく単語を単発的に発言するのが精いっぱいで、連続した文章として話すことができません。

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混合性失語:言語表出も聴理解も障害される失語群

  (5)全失語

・病巣:ブローカ野とウェルニッケ野を含む広範な病巣

・基本概念:非流暢な発話、復唱障害、重篤な理解障害

・頻発症状:発語失行、残語、再帰性発話  

(6)混合型超皮質性失語

・病巣:ブローカ野とウェルニッケ野を孤立させるような病巣

・基本概念:非流暢な発話、良好な復唱、重篤な聴理解障害

・頻発症状:反響言語、補完現象    

その他

  (7)伝導失語

・病巣:ブローカ野とウェルニッケ野の連絡を断つような病巣(弓状束など)

・基本概念:流暢な発話、顕著な復唱障害、良好な聴理解

・頻発症状:音韻性錯語、自己修正による接近行為、音韻性錯読、錯書  

(8)失名詞失語(健忘失語)

・病巣:多様だがブローカ野単独の病巣で起こることもある

・基本概念:流暢な発話、良好な復唱、良好な聴理解

・頻発症状:迂言

 

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20140311082718 本日の病院同行は長野県です。3月ですが昨夜の積雪で銀世界です。    病院では言語聴覚士の先生に言語のリハビリの同席許可を頂き、依頼者の失語について詳しく聞きました。そしてデータとしてSLTA検査の結果を持ち帰りました。

 さて、失語と一言で言っても奥が深いもので、学術的な分類と臨床上の分類で微妙に違いがあるようです。過去、高次脳機能障害で数例経験していますが、ブローカ型(運動性質後)とウェルニッケ型(感覚性失語)のどちらかに2分できました。しかし本件はブローカ、ウェルニケ双方が併存する混合型で、初めて遭遇するタイプです。再度、失語症の分類について整理してみたいと思います。

 熊本県言語聴覚士会の資料が大変わかりやすく、本文の参考にさせて頂きました。  

運動性失語:聴理解より言語表出が障害される失語群

  (1)ブローカ失語

・1861年にポール・ブローカがムッシュー・タンの脳を剖検して発見。

・病巣:ブローカ野+中心前回下部

・基本概念:非流暢な発話、復唱障害、自発話に比べ良好な聴理解

・頻発症状:発語失行、失文法  

(2)超皮質性運動性失語

・病巣:ブローカ野を孤立させるような病巣

・基本概念:非流暢な発話、良好な復唱、自発話に比べ良好な聴理解

・頻発症状:無言症、発話開始の遅れ、保続、声量低下    

感覚性失語:言語表出より聴理解が障害される失語群

  (3)ウェルニッケ失語

・1874年にカール・ウェルニッケが発見。

・病巣:ウェルニッケ野を含む病巣

・基本概念:流暢な発話、復唱障害、聴理解障害

・頻発症状:音韻性錯語、語性錯語、ジャーゴン、錯文法     (4)超皮質性感覚性失語

・病巣:ウェルニッケ野を孤立させるような病巣

・基本概念:流暢な発話、良好な復唱、聴理解障害

・頻発症状:語性錯語、空虚な会話、読解障害、書字障害

     まずは基本の2種を4分類で整理しました。(明日に続く)

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