こんにちは、金澤です。

軽微な事故でもムチウチになり、手足の痺れや頭痛、めまいに悩まされている方が多くいます。

『そんな軽微な追突事故で大げさな!!』と言う方もいると思います。

 

実際、賠償金の為に詐病を使う詐欺師も多くいます。

そんな詐欺師は徹底的に排除する必要がありますが、中には事故から2週間後に症状が出始め、立てなくなるほどになる人もいます。

 

それはいったいなぜでしょう?

 

【目次】

ムチウチで遅れて痛みが来る原因

  脳内麻薬と過緊張

過緊張が身体にもたらす症状

  うつ

  頭痛・めまい

  手足のしびれ

ムチウチを絶対に治すなら

 


 

ムチウチ、遅れて発生する痛みの原因

 

多くは身体(筋肉)の過緊張脳内麻薬の影響です

 

交通事故に遭うと強い衝撃が車、そして身体に伝わります。

私も患者さんの治療をしていた時、事故当時の話を聞くと、

 

「突然シートを通してドンと鈍い衝撃があった」

「事故に遭った認識すらなかったし痛みもなかった」

 

と、よく聞いていました。

しかしその後に痛みが出てくるのです。

 

交通事故治療のパイオニアとも言える事故治療の経験を持つ整形外科医が著している内容を一部借りながら

追突事故による痛みが発生していく仕組みを簡単に説明します。

 

身体の数十倍もの物体が衝突した時の衝撃は身体の深層部に達します。同時に身体は、骨や神経・内臓に対する危機を感じ、臓器を守ろうと反射的に体中の筋肉を固くする反応が起きます。

 

いわゆる筋肉の強縮です。

脳内麻薬があふれ出る

 

この時点ではもう既に危機は去っていて、過剰かつ無用な反応なのです。ですが生命の危機を感じるとアドレナリンエンドルフィンが大量に放出されます。

このエンドルフィンは最強の痛み止め麻薬であるモルヒネの6倍の鎮痛作用があると言われています。

 

エンドルフィンが大量に放出されますので、当然痛みは感じません。

 

そのエンドルフィンが切れてきたころに痛みはやってくるのです。

これが、遅れて痛みがやってくるメカニズムです。

 

 

身体の過緊張も侮れません。

 

事故の瞬間背骨は通常発生する事も、予測も出来ない外力と方向へのストレスがかかります。

いわゆるムチウチです。

無防備な状態からドンっと衝撃を受け、背骨がムチを打つように衝撃が伝わります。

 

背骨には多くの筋肉・靭帯が付着しますから、当然にこれらの筋肉は損傷します。

 

 

膝蓋腱反射って聞いたことありますでしょうか?

 

あれは筋肉の反射で、筋肉は急激に伸ばされると反射で収縮するのです。

 

ムチウチで背骨に着く筋肉・靭帯は伸ばされると、反射のように収縮します。

 

同時に生命・内臓を守ろうと体中の筋肉が収縮し固くなります。

 

この二つが相交わり、強縮状態になり厄介な症状になるのです。


 

過緊張が引き起こす身体の症状

 

事故で強縮した筋肉はゆっくりと過緊張状態になっていきます。

過緊張状態になると、ゆっくりと牙をむきだします。

身体の筋肉が過緊張状態になると、毛細血管は収縮されますから、血流不足となり手足の冷えや痺れに繋がっていきます。

1.精神的障害

 

 

 

 

 

 

 

交通事故の後、鬱までいかなくとも極度の不安にかられ、精神的不安定になる方は多いです。

事故のトラウマもそうですが、保険会社や加害者との間で発生するストレス

 

解剖学的にも、背骨には交感神経幹と言う自律神経で一番太い神経が走っています

むちうちによって背骨のアライメントが崩れると、治さない限り一生その交感神経幹はストレスを受け続け身体は常に交感神経優位になります

 

交感神経優位とは?

 

身体が常に交感神経活発と言う事です。

交感神経は背骨から心臓や胃、膀胱、血管と、身体を取り巻きます。

 

交感神経が活発になると、血管は収縮します。

だから血圧も上がりますよね?

血管が収縮すると身体は冷えます。

筋肉も固くなり、過緊張になっていきます。

 

疲れもとれません、どんどん疲労がたまります。

寝つきが悪く身体を回復させることが困難となり、どんどん身体が弱っていきます。

2.頭痛・めまい

 

首や肩まわりの筋肉が過緊張になると、頚椎のアライメントは崩れます

 

 

 

 

 

 

首の骨の両脇に細い穴がありますよね?

そこを血管が通っていますよね?

事故の衝撃で一瞬で骨がずれたら直後から頭痛眩暈がおこりますが、

ゆっくりと筋肉の過緊張が進み、骨を引っ張り、少しずれるだけでこの小さな穴を通る血管は圧迫されます

 

圧迫された血管は椎骨動脈と言い、脳や目に血液を送る血管です。

なので血流が不足すると眩暈や頭痛が起きるのです。

3.神経症状(手足のしびれ)

 

例えば首や肩回りの過緊張が続くと、骨と骨の間は狭くなります。

骨と骨の隙間から出る神経は、当然圧迫されます。

 

他にも、筋肉が過緊張状態になると、基本的に神経や血管は筋肉の隙間や骨の隙間を通るので、どこかで圧迫を受けるのです。

どこかで神経や血管を圧迫している所があると、痺れるのです。

 



 

このように、軽微なムチウチでも上の3つの内1つでも身体に発生してしまい、適切な治療を受けなかったらずっと治らない可能性があります。

 

【むちうちを絶対に治すなら総合的な施術が必須】

 

 

 

 

 

 

 

まず、なにはともあれ過緊張を取るためにマッサージでほぐします。

充分に首から肩、背中まで表面側の筋肉をほぐした後は、

施術者の腕にかかります。

 

1.特に背骨を引っ張っているトリガーポイントを見つける

2.神経や血管を圧迫しているトリガーポイントを見つける

 

この二つを確実に失くしていきます。失くす方法は施術者によります。

 

ハイボルテージ、RCM、などの機械を使うのか?

針灸を使って治療するのか?

指でトリガーポイントを失くすのか。

 

 

これがきちんとできたら、施術が終わるころには非常に体が楽になっているはずです。

 

その後は症状に合わせた治療です。

 

首や腰の骨の間隔が狭くなっているなら、牽引をするべきです。

牽引のように、一定の時間ゆっくり伸ばすことで、首周りの筋肉や靭帯も緊張が解け、頚椎の間隔も広がり非常に効果的です。

 

もちろん、牽引だけでは意味がありません。

複合的に行うから意味があります。

 

首や腰や骨盤のアライメントが崩れているなら、カイロやオステの技術を使い整えるべきです。

 

後はその患者さんの悩みや、不安を眼を見て話しを聞き、安心させてあげることです。

 

 

医者は軽微なムチウチ(しかも画像所見もない)程度の患者は基本相手にしません。

なので最初にうけた対応が粗末だと、もしかしたら予後は悪くなるのかもしれません。

 

決して心因性から予後不良になるのではなく、

過緊張が引き起こす心因性予後不良です。

 

事故も軽微で、そこまで症状もひどくないなら、医者に診てもらった後すぐに整骨院に行くのもいいかもしれません。

そして最初2~3週位はじっくり通い、~3ヶ月位までちょこちょこ通い、治して卒業したらいいのでは?と思います。

 

※ただし、この記事を今見ている事故にあった後の貴方。

後遺障害の等級の可能性は0ではない事もありますし、一回秋葉事務所に連絡ください(笑)

症状や事故状況を聞いたうえで、こんな治療にした方がいいですよとアドバイスだけしますから

整骨院もいいやつもいれば悪い奴もいるんです。

 

 

貴方の主治医やリハビリの先生?接骨院の先生?

はどーですか?

十分満足していますか?

 

おっと言い忘れた、整骨院で切磋琢磨している柔整師よ、

軽微な事故で3ヶ月以上引っ張るのは、ポンコツな治療しかできませんって胸はってるようなもんだぜぇ

 

終わりです