変形性膝関節症になる原因と理由
こんにちは、金澤です。
今日は半月板損傷について最後にまとめていきます。
半月板を損傷すると、高い確率で変形膝関節症になるのですが、まずは半月板の知識について。
前回の記事
半月板と膝の軟骨は別物!
まず基礎知識として、半月板と膝軟骨の違いです。
同じ軟骨であることに変わりはないのですが、種類が違います。
①半月板
半月板は繊維軟骨と言う軟骨で、
繊維性に富んでいて強い衝撃に対しその繊維がクッションの役割をします。
②硝子軟骨
膝軟骨。いわゆる皆さんが「すり減るすり減る」と連想されるであろう軟骨
これは硝子軟骨と言われ、衝撃を吸収をする軟骨ではなく、
良く滑りなめらかな動きをするための軟骨です。
膝はこの2種類の軟骨で滑らかな動き+強い不可にも耐えられるのです。
ちなみに繊維軟骨と硝子軟骨の二段構造になっているのは、
膝関節や股関節、顎関節など、特に強い力がかかる関節にしかありません。
つまり、繊維軟骨である半月板がやられると、硝子軟骨同士がこすれ合い、
滑らかな動きをする為の硝子軟骨が削れ、動きが悪くなるのです。
半月板が痛むことはあり得ない!
次に、膝の痛みのメカニズムです。
良く、半月板を損傷したら半月板(軟骨)そのものが痛んでいると感じる方が多いです。
ですが、軟骨には神経が通っていません。
つまり軟骨は痛みは感じないのです。
では、何故膝が痛いのでしょうか…?
①炎症期の痛み
炎症期は周りの筋肉や靭帯が硬直しますし。
膝に水がたまり、関節の中の圧力も上がり痛みが強いです。
②痛みが消失
ですがそれも安静にしてほおっておくと2週間位で痛みは消えていきます。
ここからリハビリをして、2~3ヶ月経つと慣れてきます。
③本当に怖いのはここから
最初に説明した通り、
半月板(繊維軟骨)はクッションの役割をしているので、そのクッションが壊れると、
クッションの役割を筋肉が全て担うことになります。
そうです、筋肉が体重や外力に耐える事ができずに、ズキズキと痛むのです。
つまり、不可に十分耐える事のできる筋肉を作れば…
①膝の痛みは消えます。
②半月板が無くても膝の軟骨を守ることが出来るのです。
逆に、筋肉を付けないと…
変形性膝関節症になります。
膝への関節の負荷を筋肉が担っているわけです。
耐えれるほどの筋肉量でない限り、すぐに悲鳴を上げます。
するとやがて筋肉が骨を引っ張ります。
その間も軟骨は着々とすり減ります。
歩くと徐々に痛みが出てくるのです。
かばって歩きますよね?
変な歩き方になり関節の動きもより悪くなり、
軟骨の掘削工事スピードは上がります。
骨自体も変形してきます。
筋肉は更に硬くなり、変な歩き方で変な位置になった関節を筋肉が癒着して固めていくのです。
では、半月板が壊れて10年、20年後も普通に生活するにはどうしたらいいか。
まずは医師の指示通り、リハビリを前向きに取り組む
これが非常に大切です。
医師の指導の下、理学療法士又は柔道整復師の作るリハビリメニューをしっかりと通院し、もしくは自宅で行いましょう。
時間が無く、リハビリに通院できない場合でも、病院に行ける時は必ず出向き、
リハビリが自己流になっていないかなどチェックしてもらうと良いです。
少しでも減量をする
膝関節は体重の3倍~5倍の不可がかかっています。
体重を少しでも軽くするだけで膝への負担は少なくなります。
体重が60キロの人と50キロの人では、
膝のストレス値が50も違うのです。
痛みが消えてきても、必ず運動を続ける
何度も言いますが。
痛みが消えてくると、だんだん人は辛かった時の記憶が薄れていきます。
虫歯の治療をして、
「必ず歯磨きをいつもより丁寧にしていく」
「また半年後の定期健診は必ず行こう」
歯医者の統計を聞くと非常に少ないみたいですね。
ですが関節も同じです。
こうなってしまうと本当に寿命を短くするだけではなく、
非常に辛い人生になってしまいます。
トレーニングの方法は、図を見ながら行うに限ります。
理学療法士の先生などが丁寧なHPを作っております。
そのHPを参考にして頂けると良いかと思います。
秋葉事務所に来て下されば私金澤がお昼休みにでもトレーニングメニューを作って差し上げます。(笑)
減量と、運動で必ず健康な膝は取り戻せます!
ですがそれは軟骨がすり減る前にやらなくてはなりません!
時間がありません!
どうか健康寿命の大切さ、今一度考えて下さい。
では、今回はこの辺で。有難うございました。