ビーチボーイズの名作アルバム「Pet sounds」からのヒット曲
http://www.youtube.com/watch?v=AOMyS78o5YI
本日の病院同行をこの曲に引っ掛けて。
被害者Aさん、腕は橈骨と尺骨、足は腓骨、さらに肋骨骨折、頚椎も圧迫骨折、鼻骨も骨折、、、これだけの骨折があれば何かと変調があります。
「他に気づいたことは、何かおかしいことはないですか?」、被害者にあれこれ質問します。これは非常に大事な作業で、質問から障害が顕在化することがあります。
質問を続けます。「匂いや味で変化はないですか?」
Aさんの奥さんによると・・・「そういえばある匂いがしないかも?」
ここで耳鼻科の先生に診てもらったところ神経性の嗅覚異常が判明しました。
しかし医師は「脳に損傷や頭蓋底骨折がないので原因がわかりません。事故との因果関係はないかと・・・」
事故から嗅覚に異常が生じたことは、気づくのが遅かっただけで間違いないのです。しかしどれだけ検査をしても原因が特定できないことがあります。 医師が精査してもわからないことがあるのです。
そう、まさに「Good only knows (神のみぞ知る)」
しかしそうであっても因果関係を突き止める努力はやめません。色々な検査を行い、合理的な説明を加え、結果として審査する側である自賠責調査事務所の推定を引き出すことがメディカルコーディネーターの使命です。
「因果関係は明確ではなくとも、できるだけの検査や原因を追究する努力をさせて下さい。先生にはご迷惑をおかけしません」と医師の協力を取り付け、検査先の病院への紹介状を書いていただきました。
このような立証努力が実り、調査事務所の推定が及んだ結果、等級が認定されたことが少なからずあります。
♪ You never need to doubt it (信じて欲しい)
自然科学的な証拠(検査数値、画像)が絶対である立証作業も、留まるところ「信じてもらう」ことが目標です。