最近の卵の品薄と値上がり、もはや物価の優等生ではなく、登校拒否に校内暴力の不良と化しています。
 
 さて、卵ネタをきっかけに検証します。頭部や顔面の瘢痕(主にあざ)について、醜状痕として等級認定する基準の一つに「鶏卵大」があります
 
👉 醜状痕の認定基準と実績
 
 ・顔面部に鶏卵大のあざが残れば7級12号です。
 
👉 7級12号:顔面醜状痕(10代女性・山梨県)
  
 ・頭部に鶏卵大のあざや頭がい骨の陥没があれば、14級14号です。
 
 鶏卵と言うからには、うずらやダチョウの卵ではありません。しかし、鶏卵もサイズが違います。おおむね、以下の基準になっています(日本卵協会さまより)。
 
 サイズ  ラベルの色  重さ
 LL     赤色   70g以上 76g未満
 L       橙色   64g以上 70g未満
 M      緑色   58g以上 64g未満
 MS      青色   52g以上 58g未満
 S       紫色   46g以上 52g未満
 
 では、自賠責保険はどのサイズを基準にしているのでしょうか?
 
 卵の平均的な正面の面積として15c㎡程度との記載をよく目にします。これは卵の平均的な大きさ(縦5㎝×横3cm)からきているようです。実際のところ、自賠責保険・調査事務所の職員によると、鶏卵大とはあくまで目安で、目立つか否か、薄さや形状、あざの位置なども含めて審査しているとのことです。確かに、瘢痕が真四角で測りやすいことなどないと思います。醜状痕の面接に何度か立ち会いましたが、正確な面積を割り出そうとしている様子はありません。
 
 そのような実情を踏まえた上での結論ですが、面積だけで言うならば、Sサイズでも合致しそうです。
 
 余談ですが、ひと昔前は卵の黄身はコレステロール値を上げるので、控えるようにと健康指導がされていました。ところが、近年の研究と実験の結果、過度に摂取しなければ、コレステロール値に影響がないことがわかりました。不良と決めつけていたことへの評価が変わることがあります。人間もそうありたいと思います。