委員会における確認事項から。 「脳機能の客観的把握」・・・つまり神経心理学検査について。

 高次脳機能障害の提出書類の中で、

日常生活報告書・・・・ご家族の観察を報告します。つまり患者側の申告と評価です。

神経心理学検査・・・・医師による客観的な判断のもとになる数値。

 この位置づけを理解して下さい。患者側の訴える日常生活での変化、困窮点が客観的な検査と一致してはじめてその障害が顕在化されたといえます。

 私が把握しいている検査を一覧表にしました。今委員会のレポートで触れられた検査名を赤字にしています。

検査名

結果

①スケール(HDS-R)

  長谷川式簡易知能評価       

各30点

HDS-R 20以下  

MMSE 23以下 

それぞれ認知症の疑い

② ミニ・メンタルステーツ

(MMSE)

① ウェクスラー成人知能検査

  (WAIS-Ⅲ)

      

100点(IQ)

・トータルIQ 

・言語性IQ   

・動作性IQ  

① WISC-Ⅲ

 幼児用検査

② K-ABC

③ 新版K式発達検査

① 三宅式記銘力検査

          

有関数対語 

無関数対語

② ウェクスラー成人記憶検査

        (WMS-R)

          

言語性記憶  

視覚性記憶  

一般的記憶  

注意/集中力 

遅延再生   

③ 日本版リバーミード行動記憶検査(RBMT)

標準プロフィール得点
スクリーニング得点

④ ベントン視覚記銘検査

① 標準失語検査(SLTA)

※ SLTA、WABとは表記されていませんが、「語の流暢性」とありました。私も以前から注目していた検査です。

② WAB失語症検査

① T&Tオルファクトメーター

※ 臭覚、味覚の検査は神経心理学検査とは違ったカテゴリーですが、あえて併記しました。

② アリナミンPテスト

① ろ紙ディスク法

② 電気味覚検査法

D-CAT 視覚注意機能テスト

      

・作業量偏差値      

・ミス率偏差値  

・作業変化率偏差値  

PASAT 聴覚注意・遂行機能テスト

ウィスコンシン・カードソーティングテスト慶応版(KWCST)

・達成カテゴリー数   

・ネルソン型保続数   

・セットの維持困難   

トレイルメイキングテスト(TMT)            

テストA 
テストB 

BADS

総プロフィール得点 

標準化された得点  
年齢補正した標準化得点 

Kohs

総得点 /135
kohs   IQ

     

Barthel Index

老研式活動能力指標

私が作成し、常時使用している神経心理学検査表から抜粋・転載しました。
(変換に時間をかけられず、見づらくなってしまいました)
いずれ新装版として整理する予定です。また各検査の詳細を逐次解説していきます。