先日、病院同行にて主治医が患者さんにこのようなことを仰っていました。
「あなたは標準体型よりも太っているから、その分頚部に負担がかかっている。まずは減量をしてみてはどうか?頚部の痛み等も軽減する可能性がありますよ。」
このように仰ったあと、主治医は患者さんのBMIを計測し始めました。
BMIとは、Body Mass Indexの略で「ボディマス指数」や「体格指数」とも呼ばれているそうです。肥満度を表す指標として用いられます。肥満の基準は国によって異なりますが、日本の基準では以下のようになっています。
日本肥満学会の肥満度判定基準(出典:日本肥満学会)
BMI | 肥満度判定 |
18.5未満 | 低体重(やせ) |
18.5~25未満 | 普通体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
計算方法は体重(kg)÷身長(m)2です。
例としては身長170cmで体重が65kgの場合、65÷(1.7)2=22.49134948となります。つまり、上の表に照らし合わせると18.5~25未満の普通体重となります。
一般的に頭部の重さは全体の8%~13%と言われています。体重草増加に比例して頭部も重くなるのかは分かりませんが、腕等も重くなるため、肩に負担がかかり頚部痛に伴う肩から肩甲骨にかけての痛みにも影響してくるそうです。
交通事故の被害者さんは痛みから運動を避け、医師にも安静と理学療法を勧められるため運動不足により、または保険会社や事故のストレスにより体重が増えてしまったというお話をよく伺いますが、治療効果や健康の為にも体重管理は必須であることをある病院の医師に教えて頂いた貴重な病院同行となりました。