昨年から今年にかけて鎖骨の障害で未投稿がいくつかありましたので、総ざらいしようと思います。その前に鎖骨の障害で想定される等級を整理しましょう。
鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼の診断名からは以下、表の通り。表のすべての認定経験がありますので、画像と診断書をご持参して相談会に参加されたら、認定等級をほぼ予断できます。
この表、例外的なケースを除きますが、かなり参考になると思います。
等級 |
症状・条件 |
画像所見 |
外見 |
14級9号 | 疼痛の残存 症状の一貫性、信用性が決め手 |
× |
× |
12級13号 | 器質的な変化が残った疼痛 可動域制限がない、もしくは認定基準以下 |
〇 |
× |
12級5号 | 偽関節、外見でわかる変形 もしくは ピアノキーサイン(鎖骨の出張り) |
〇 |
〇 |
12級6号 | 肩関節 4分の3以下の可動域制限 癒合状態に異常、変形、転位あり |
〇 |
× |
併合11級 | 肩関節 4分の3以下の可動域制限 + 偽関節、外見でわかる変形、ピアノキーサインのいずれか |
〇 |
〇 |
10級10号 | 肩関節 2分の1以下の可動域制限 癒合状態に相当の異常、変形、転位あり 又は 肩部の骨折、周辺靭帯等の複合的な損傷 |
〇 |
× |
併合9級 | 肩関節 2分の1以下の可動域制限 癒合状態に相当の異常、変形、転位あり 又は 肩部の骨折、周辺靭帯等の複合的な損傷 + 偽関節、外見でわかる変形、ピアノキーサイン |
〇
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〇
|
○:必須条件 ×:条件とならない
明日から参考になる実績をいくつか投稿します。