昨日は審査会の概要、歴史について勉強しました。それでは、実際の利用数について、同じく「2016年度 自賠責保険の概況 (損害保険料算出機構 出版)」から確認してみましょう。
図9、審査会での後遺障害判定が注目です。自賠責の後遺障害のおよそ65%は、むち打ち14級9号ですから、審査会は一部の重傷者や異議申立のための機関と言えます。
自賠責保険(共済)審査会」で審査を行った件数
図8 有無責等の専門部会<2015年度> (単位:件)
死傷別 |
審 査 結 果 |
|
||||
減額なし |
重大な過失
|
無 責 |
再調査 |
その他 |
||
死亡 |
92 (74) |
264 (274) |
358 (374) |
68 |
562 |
2,682 |
傷害 |
205 (155) |
545 (571) |
588 (654) |
|||
合計 |
297 (229) |
809 (845) |
946(1,028) |
※1 ( )内は2014年度の件数です。
※2 「その他」は、対象可否・因果関係・時効等が問題となった件数です。
図9 後遺障害の専門部会<2015年度> (単位:件)
|
地区本部
|
本部審査件数 |
審査件数 |
高次脳機能障害 |
4,332 (4,190) |
721 (718) |
5,053 (4,908) |
|
540 (499) |
618 (618) |
1,158 (1,117) |
高次脳機能障害非器質性精神障害を除く後遺障害 |
5,515 (1,918) |
7,837 (10,275) |
13,352 (12,193) |
※1 ( )内は2014年度の件数です。
※2 地区本部・本部での審査件数の変動は、審査会の体制を見直したことによります。