昨日の表を見て何が言えるでしょうか?

 例外もありますが、あくまで一般的なケースに限定した内容をまとめました。まるで三つ巴の利害の上に成り立つバランス状態ですね。以下簡単に要約します。

自由診療の場合を要約すると・・・

患者:しっかりとした治療を受けられるが、内容によっては保険会社の支払い拒否、また長期の治療には打ち切りの危険もはらんでいる。

病院:儲かる。

保険会社:自賠責限度の120万までなら腹は痛まない。しかし超えると自社持ち出しに・・・打ち切り攻勢、支払い削減モードに!

健康保険使用の場合を要約すると・・・

患者:治療費の精算の面倒がある場合が多い。第三者傷害届の記載・提出が必要。特殊なケガでは治療内容にやや心配。検査についても病院側の協力が得られるか心配。

病院:利益薄く、それなりの対応となる可能性あり。患者の言いなりにはならない。もちろん区別しない病院も大多数ですが。

保険会社:治療費の軽減に成功!代わりに被害者になんらかの見返りは、「しない」。あえて言えば厳しい打切り攻勢は弱く、ソフトな対応に。
                                       
                      

結論

 患者にとって健保なら保険会社を喜ばせ自由診療なら病院を喜ばせます。それならば自由診療がベターなのですが、自由診療は何かと保険会社との軋轢が生じます

 被害者は以上のメリット、デメリットを自分のケースにあてはめ、また病院の姿勢や保険会社の対応も考慮して、最適な治療環境を手に入れることです。しかしこれがなかなか難しい・・・。多くの相談者はこの判断につまずいてしまい、ふらふらになって相談会へやってきます。
 
 つくづく被害者は厳しい環境にあると思います。

 このシリーズは終了。治療費をめぐる問題はまた取り上げようと思います。