家の祖母は悪口だけよく聞こえるようです
日常生活において「この人は、自分に都合のいい部分だけ切り取って話を聞いているな。」と思ったことはありませんか?これは、その方の性格によるところもありますが、実は「脳」が関係しているかもしれません。
例えば、人が大勢集まる場所で、「自分自身の話をしているグループの会話が聞こえる」、「気になる人の話だけはしっかり聞こえる」なんてことはありませんか?これは、心理学でいう「カクテルパーティー効果」と言われるものです。このカクテルパーティー効果とは、1953年にイギリスの認知心理学者 エドワード・コリン・チェリーが提唱し、音声の選択的聴取や選択的注意とも呼ばれています。コリン・チェリーは以下の実験にて、このカクテルパーティー効果を発見したようです。
<実験方法>
まず、被験者に左右の耳でそれぞれ異なる音声を同時に聴いてもらいます。
1つ目の実験では、被験者に一方の耳に聞こえる音声に注意を向けるよう伝えます。そうすると、被験者は、注意を向けなかった方の耳の音声が聞き取れませんでした。
2つ目の実験では、1つ目の実験で注意を向けていない耳の方から被験者の名前を流します。すると、被験者の意識する方の耳が変わり、自身の名前を聞き取れていました。
この2つの実験から、自分に関係のある音声情報を無意識的に選択して聞き取り、注意の向かない音声情報は聞き流していることが分かりました。
脳は与えられた情報を全て取り込み、その全てを同時に理解しようとすると処理が追い付かず、パンクしてしまいます。もちろん、このようなことができてしまう天才も中にはいるかもしれませんが…。そのため、脳が「必要な情報のみを取り込み、他の情報は遮断している」のです。
交通事故解決で路頭に迷う方の典型的な例としては、医師からは何も言われていないにも関わらず、自身の症状を調べた上で、「○○に違いない。」とセカンドオピニオン、サードオピニオンを重ね、自身が納得する傷病名を言われる病院にたどり着くまでドクターショッピングをするといった流れですね。ここまでくると、弊所でもサポートすることは難しく、健闘と幸運を祈るだけとなります。
後遺障害申請に関しても毎度、高度な取捨選択が求められます。「二兎を追う者は一兎をも得ず」とよく言いますが、秋葉事務所は「二兎を得る」ために最善を尽くします。