少し前の事故だが、神奈川県の小学校で6年生の男の子が体育の授業で左目を失明した事故があった。

 

なんともお粗末な事故なんですが、内容がこう。

走り高跳びの練習をしていたらしいのですが、その高跳びに使われたバーが教諭の手作りのものだったのだ。

 

ふつうは安全等考慮され、作られたものを学校側が購入している筈だし、私が学生時代はそのような器具を使っていた。

 

だけど今回の高跳びの器具は教諭の手作りで、園芸用の細長い棒があるじゃないですか?長さ1.5メートルくらいの棒2本にゴムひもを結び付けて作った簡易的な器具。

 

 

これを両端で自動に持たせて、どんどん飛ばせていたらしい。

こんな…見るからに危ないってわかるよな…

 

なんでそんな危機感の無い奴が先生やってんだよ…

 

ふつうはバーに当たったらバーが落ちる仕組みになってんのにゴム紐って、ゴム紐に当たったら棒は引っ張られてそりゃ事故になるだろーよ。

 

本当にバカすぎて呆れてしまいますよ。

 

しかも事故当時先生は他の教諭と話していて気付かなかったって、1~2回飛んでる姿見てたら危険と判断できたはずだけど、本当に頭空っぽだったんでしょうね…

 

この子は左目を失明してしまいました。

自賠の後遺症で言うと8級1号

819万で労働能力喪失率は100分の45

12歳だとして賠償額は合計4000万を少し越す程でしょうか。

 

平均賃金549万×0.45×13.558で遺失利益を計算し慰謝料1000万足しても

4500万に到達しません。

あとは弁護士次第なところはありますが…

 

これを国に求めて賠償していくことになります。

 

仮に無いと思いますが5000万だとしても、片目を失うと思うとあまりにも苦しいな…

 

それにしても、自賠責の後遺障害等級にはややビックリする。

 

8級1号の例で言うとですよ。

 

1眼が失明し、または1眼の視力が0.02以下になったもの

 

つまり、1眼失明と視力0.02以下が同じ基準なんだ。

 

じゃあ、死神が出てきてどちらか選べと言われたら、絶対0.02以下を選びますよね?

 

私は視力が元々悪く右目は0.02以下ですが、普段コンタクトや眼鏡をしていて長年そのスタイルなので特に不自由していません。

 

メガネをかけないと、今あなたが見ている距離のパソコンやスマホの文字が全く読めません。

そりゃ裸眼でなんでも見えるに越したことはないですが、別に慣れてしまっています。

 

でも失明してしまったら、メガネかけても意味ないじゃないです。

慣れるのかもしれませんが、視野は狭くなり、距離感もつかめず、非常に苦しいですよ。

 

時々、なんだか基準が可愛そうだな…と思うときもあります。

まあ、基準に助けられてる人もたくさんいるので、それ以上は言えませんが、なんだか6年生の子供がバカな教諭のせいでこんな目にあってしまって、いたたまれない気持ちになりました。

 

 

こんなこと言うと不謹慎なのかもしれませんあ、

怪我をした男の子のご家族さん、困っていないですか?

ちゃんと良い弁護士がついてくれるといいんですが、後遺症等級から遺失利益の計算等、しっかりしてくれる弁護士はついているのでしょうか…

そんなことを考えてしまいます。

 

では終わりです。