今週、眼医者さんで眼底検査の予定です。健康診断の高血糖の結果から、医師の勧めがありました。恐ろしいのは糖尿病による網膜症で、自戒の為にも説明をUPしました。

 一度も経験のない眼底検査、この際何でも経験してみたいと思います。
 

【1】眼底検査とは  <日本予防医学学会様HPより引用>
 
 眼底検査とは、瞳孔の奥にある眼底を眼底カメラで撮影し、眼底の血管、網膜、視神経等を調べる検査です。眼底とは眼球の後内壁面を覆う網膜のことで、瞳孔を通して観察し写真撮影することができます。私たちは網膜の働きでものを見ますので、その出血や変性などは重大な所見です。また、糖尿病性網膜症(※)や緑内障などの失明に至る恐れのある病気を早期に発見できます。さらに、眼底にある動脈を観察して、高血圧性変化や動脈硬化の程度を調べます。


 
※ 糖尿病網膜症(糖尿病性網膜症)とは <メディカルノートさまHPより引用>

 糖尿病の合併症として発症する疾患です。腎症や神経障害とともに糖尿病の三大合併症のひとつとして知られています。糖尿病では血管障害が引き起こされますが、これに関連した網膜病変です。最近の厚生労働省の調査では、国内の糖尿病が強く疑われる方は1000万人を越えていると推定されます。糖尿病の患者さんのうちのおよそ3分の1、約300万人が糖尿病網膜症に罹患していると推計されており 、非常にありふれた合併症であるともいえます。糖尿病網膜症は無症状で進行することも多く、最悪の場合には失明にも至ることがあります。患者さんのうち、およそ100万人に実際に視力低下や失明が起きていると考えられます。つまり、糖尿病患者さんの約10人に1人に、糖尿病網膜症による視力障害が出ているということになります。糖尿病自体の治療や糖尿病網膜症に対しての手術療法等の治療はそれぞれ存在しますが、何よりも早期発見・早期治療が大切です。こうした観点から、定期的な眼科受診が重要な疾患であるといえます。
 
 交通事故を含む外傷で、直接に眼底検査が必要となったケースは未経験です。外傷性の網膜剥離など、眼底部の網膜・血管に破壊があった場合、眼底検査はその治療に必須で、後の後遺障害の立証に有効と思います。

 
【2】交通事故外傷で、瞳孔にまつわる障害の立証 ~ 外傷性瞳孔散瞳と涙小管断裂による流涙?
 
 瞳孔は通常は光に反応して収縮します。支配しているのは自律神経ですが、目に入る光量が低下すると最大 6 ㎜の大きさに散大します。猫の眼はこの機能を分かりやすく説明してくれます。


 
 外傷によって瞳孔が開いたままとなり、光に対する反応が消失又は減弱したものを外傷性散瞳と説明します。瞳孔の対光反射が著しく障害され、著明な羞明を訴え労働に支障を来すものは、単眼で 12 級相当、両眼で 11 級相当が認定されます。

 ちなみに眼底検査の前に差す目薬ですが、瞳孔越しに眼底部をカメラ撮影するので、撮りやすくする為に薬で瞳孔を開かせます。20~30分後、薬が効いてくると、やたら眩しくなります。
 
 瞳孔の対光反射は認められるが不十分であり、羞名を訴え労働に支障を来すものは、単眼で 14 級相当、両眼で 12 級相当が認定されます。 対光反射検査で立証します。

 涙小管断裂により、常に流涙が認められるものは 14 級相当が認められます。