<ベストカーwebさま より>

 

 1億円を越える例はさすがに稀だとしても、もっと身近なモノを事故で壊してしまった場合も、意外に高額な請求が来るので要注意。

 例えば、街中でよく見かける飲み物の自動販売機。標準タイプでも80万円すると言われ、大型のものだと200万円級も珍しくない。カーブミラーだとモノ自体は2~4万円と安価だが、設置費用などを加えると20万円は必要。ガードレールは1メートルあたり5000円~1万円が相場だが、工賃や人件費などを考えると30万円ぐらい請求されることも。ETCのゲートのバーは、1本6万5000円ほど。通常、左右一対になっているので、2本折ってしまうと13万円!

 よくニュースになっている、ブレーキとアクセルの踏み間違いで、コンビニの店舗に突っ込んでしまった場合はどうか。これはもちろん程度にもよるが、修理のために店舗が営業できなくなったとすると、店舗休業損害が10日間でおよそ60万円。その他修理費が実費で200万円ぐらいかかったりする。

 電柱は15mタイプで1本約15万円。これに折れた電柱の抜き替え作業が加わると、30~70万円ぐらいは覚悟した方がいい。馬鹿馬鹿しいのは道路標識で、オーソドックスなモノでも40~50万円もかかるらしい。特定企業(天下り系)が受注を独占しているため、強気な価格設定になっているともいわれている!? 信号機は制御装置まで壊すと200万円以上はする。
 

 

○ 大型ダンプの新車価格は1500万円

 商業車なども意外に高い。大型ダンプは新車で買うと1500万円ぐらいするし、観光バスだと5000万円クラスにも。あとは商業車なども意外に高い。大型ダンプは新車で買うと1500万円ぐらいするし、観光バスだと5000万円クラスにもなる。

 乗用車でも部品価格の高騰で、自己の修理費用は年々かさんできており、自動車保険の支払い一件当たりの修理費は、300万円近くになってきた。そう考えれば、わずかな掛け金の違いを惜しまずに、対人・対物保険は無制限で加入しておくことを強くおすすめしておきたい。

 普段ハンドルを握る機会が少ない人もペーパードライバー保険に加入するか、コンビニなどの1DAY保険を利用すること。任意保険に未加入でクルマを運転するなんて、あまりにもリスキーで論外だ。

 余談だが、国土交通省の調べでは、車検が切れたままのクルマ=無車検車が0.27%、全国でおよそ400万台も公道を走っているとのこと。車検が切れているクルマの大半は、任意保険の未加入車どころか、加入が義務づけられている強制保険=自賠責も切れているので事故を起こすと…。(自賠責は、車検の有効期限プラス一ヶ月分で加入するのが一般的)

 もしもに備えて、十分な補償内容を持った保険に加入するのは、ドライバーの責務だと考えよう。