昭和の繁栄から没落している各地の大型温泉地ですが、その中で変わらぬ隆盛が続く熱海です。一時期は客足が減ったようですが、寂れなどまったく感じさせない復活状況です。確かに朝から晩まで温泉街の人通りは列をなし、インバウンドだけではなく、若者率が高い。がやがやと喧騒が寝床まで聞こえてきます。久々の賑やかな温泉街に逗留、翌日の病院同行の前のりとしました。
 

 宿ですが、鉄筋コンクリートのビジネスホテルはできるだけ避けたいところ、ネット情報から、明治創建の竜宮閣さんへ。高層のホテルが海岸沿いに並ぶ熱海ですが、まだこのような木造建築わずかが残っています。このような宿は果たしていつまで残るのでしょうか。急ぎ泊っておかなければ後悔することでしょう。
 

 病院へは熱海の温泉街をゆるりと下って2キロ弱、余裕をもって宿をでました。言わば観光気分でそぞろ歩きです。伊豆半島の寒桜も仰ぐことができました。写真は坂町の寺桜と呼ぶそうです。

 熱海は海岸沿いの傾斜地にびっしり家屋が並んでいます。したがって、道路のほとんどが坂道です。これは長崎に似ており、自転車をほとんど見かけません。傾斜地の街は移動が不便ですが、美しい夜景と引き換えのようです。

 温泉地の病院同行は毎回、充実の旅になります。難点は、一大観光地であるが故、ご飯はじめ物価が高いことです。観光客向けの飲食店の高い事・・地元の人は、ご飯も買い物も隣町まで行くそうです。次回は、地元情報を仕入れておきたいと思いました。日帰り楽勝の熱海ですが、年内に再訪があると思います。