群馬ロードはそろそろ飽きてきたのですが、未湯であった群馬の老神温泉へ。聞くところによると、特徴のない湯だそうです。泉質からあまり触手が伸びなかったのですが、あるきっかけで訪問しました。  沼津駅から車で40分ほど、山間部の静かな温泉街です。泉質は弱アルカリ性の単純泉と思います。旅館によって、成分が微妙に違うようです。ここでは、宿の露天風呂やお料理に力を入れているように思いました。

 宿泊客の多くは、公民館の朝市を目当てにしています。ここでは、お祭りに使う大蛇の張りぼてが保管してあります。50m位の長さですので、朝一を囲むようにぐるりと収まっていました。

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 恐らく、東日本の露天風呂で最も有名ではないでしょうか。ここは、日本人なら誰もが郷愁を感じます。ノスタルジー部門であれば、まずNo.1でしょう。

   遅ればせながら、今年、初入湯の乳頭温泉。温泉に関しては個性を愛でる志向から、マイナー湯まで網羅していますので、意外とメジャーどころは漏れています。期待通りの乳白色かつシルキーな肌触り、底からぷくぷく自噴泉、景観も日本の原風景・・ますます、外国からのお客さんも激増すると思います。

 宿は再現された張りぼての建物ではなく、出来るだけ往時の状態を保っています。文化財として、いつまでも残ってほしいものです。人気から日帰りは喧騒あり、やはり、宿泊でじっくり攻める湯と思います。とは言え、閑散期の平日以外、予約が取りづらい宿でもあります。  

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 渓谷沿いの露天風呂が売りの温泉地へ。お部屋も渓谷を見下ろす、クーラー要らずの避暑地です。

 ところが、今年は宿のご主人が嘆く程、暑い。真夏でも、夕方には涼しくなるはずが・・ここ数年の酷暑により、扇風機 → 冷風機 の導入を余儀なくされたそうです。とくに、ここの泉質は湯上がりの熱が半端なく残ります。冬はいつまでもポカポカで良いですが、夏はきついものがあります。

   夏休み前ですが、久々に連休を頂き、のんびり読書にふけりました。  

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 宮城県の鳴子温泉郷もお気に入りで、たまに2~3泊で逗留します。東北はそれなりに遠路ですが、東京から古川の新幹線は2時間、そこから陸羽東線で40分、接続が良いと東京のマンション玄関から宿まで3時間を切ります。鳴子温泉は何と言っても泉質の多彩さ、宿のグレードも幅広く、懐の広い温泉地です。そして、温泉宿の多くが駅から徒歩圏内、これは結構珍しい温泉地と思います。たいてい、駅からバスに乗り換えるものですので。

 JR鳴子温泉駅が中心地で、大型ホテルや老舗宿が連なります。一駅前の鳴子御殿湯駅から川渡温泉駅までは個性的な湯治宿が点在し、泉質も独特です。ただし、鄙びたどころか廃屋寸前の宿もあり、宿泊客はそれなりの覚悟が必要です。15年前は鳴子温泉駅から川渡温泉駅まで、温泉に立ち寄りながら、てくてく歩きました。

 鳴子駅から一つ先は中山平温泉、ここはぬるぬるアルカリ泉です。駅は無人駅、周辺に飲食店もコンビニもない、普通の田舎町です。鳴子温泉駅北口からバスで江合川を遡上すると、鬼首温泉です。ここでは有名な滝つぼが温泉の宿があります。鬼首地区は未湯なので、いずれ駅からレンタカーで訪問したいと思います。

 さて、今年は猫さん宿へ再訪。ここは鳴子御殿湯駅からわずか100mなのです。旅館と言っても、素泊まりの湯治宿ですので、実際にご病気の方がおります。最近は家族、あるいは一人でゆっくり過ごす方が増えたそうです。確かに、周辺観光の拠点と言うよりは、宿に入りびたりで何もしない、ひたすら湯に浸かる事がデフォルトのようです。

 まず、スーパーまで食材を買い出し、料理は基本、厨房で行います。冷蔵庫、コンロと電子レンジ、食器や調理具は揃っていますので、ほとんど手ぶらでOKです。 湯屋はほぼ一人、独泉状態です。何度も湯に浸かり、猫ちゃんと遊びます。飽きてもテレビやWiFiがありますので、退屈はしません。注意点としては、廊下がギシギシ鳴るので、忍び足で歩くこと、夜のテレビは音量を下げる事でしょうか。ゆる~い合宿生活、だらしなくも充実したものです。  

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 ひと昔までは、関東最後の秘境と言われていました奥鬼怒の四湯、インバウンドのお客さんも増えて、世界的にもメジャーな温泉地になってしまったようです。私は20年前に初訪湯、以来、手白澤を除いてコンプリートしています。梅雨に入る前に、久々に渓流沿いのコースを歩いて訪問しました。何故か、行く度にタイムの短縮を目指して急ぎ足、サクサク歩きました。八丁湯までおよそ55分、地元民のスピードです。  

ここ何年も熊は出没していないそうです

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   泥濁りの露天風呂が有名な藤七温泉・彩雲荘です。ここも長らく未湯でした。盛岡からバスが岩手山の回りをぐるりと半周、やがて道はぐんぐん登坂となり八幡平に至ります。秋田・岩手に股がる八幡平周辺には、温泉マニア垂涎の温泉が点在、岩手側には他に松川温泉の3宿、秋田側には後生掛温泉と蒸ノ湯温泉、玉川温泉も近いのです。いずれも、いつの日か丁寧にめぐりたいものです。

 さて、藤七温泉の有名な露天風呂ですが、GWには冬季閉鎖が解除され、ピーカンの中、大勢が押し寄せています。それでも湯舟の数が多く、芋煮状態までは至りません。中には、白濁した硫黄泥を全身に広げ、顔パックまでしています。まるで、アダモちゃん(故 島崎 俊郎さん)みたいです。子供から大人まで国籍も様々、混浴なので湯浴み着の女性も混ざり、プール感覚と言うか、実に牧歌的です(写真撮影は全面禁止なので、写真はありません。↓は宿のHPからお借りしました)。

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 困った時の記事出しです。

 今回のレポは、数年前に訪湯、肘折温泉です。写真はその象徴となる共同湯、観光客だけではなく地元民も日常浸かっている社交場でもあります。立派な旅館の湯舟も良いですが、このような地元に溶け込んだ湯こそ、頬ずりしたくなるのです。

 朝湯にでかけると、昨夜、夜食をとった食堂のオヤジさんもおりました。まさに、地元民と一体になれる場所なのです。  

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 先月~今月は、静岡出張が頻発です。三島や沼津なら、東京から1時間前後ですので、まず泊まることはないのですが、たまたま所用で一泊しました。駅前のビジネスホテルは味気ないので、駅から少し離れた温泉付きの宿に決めました。    部屋からの眺望、夕方と朝の二枚です。地平線は沼津港になります。     続きを読む »

 地元の方以外で、鹿教湯温泉をすぐ読める方は間違いなく温泉マニアです。故あって再訪、鹿教湯(かけゆ)温泉へは、11年前の病院同行以来です。    長野県、一泊二日3件の病院同行 👉 上田城は桜満開ですが・・    最近の宿は浴室撮影禁止が徹底されており、写真はありません。代わりに温泉街~遊歩道を散策、写真を残しました。

 鹿教湯温泉の渓流沿いの遊歩道には、いくつか橋がかかっておりますが、温泉街から文殊堂、薬師堂へと向かう渓谷にかかる五台橋が最も「映え」です。国内では珍しい屋根付きの木橋で、現世と神の世界を結ぶ橋とのことです。写真の通り、絵になります。いつか、この構図で、絵を描きに逗留したいものです。  

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 山梨♨シリーズ、この夏、未湯多い南アルプスを攻めました。    今年の酷暑には、ぬる湯が一番、1時間も浸かっていられるからです。まず、県南屈指のぬる湯、下部温泉の染み通るようなアルカリ性単純泉、一瞬冷たさを感じますが、PH8.4の滑らかな湯がほのかに体温を保ちます。何より、古湯坊 源泉館さんは足元湧出! 生まれたての泉との接触は、地球との一体感を生むものです。(写真はHPから転載させて頂きました)

   さて、今回の南アルプス最大の目的地に移ります。下部温泉から一日に数本の県営バスで1時間10分揺られながら、早川沿いをダムまで遡上、そのどん詰まりにある奈良田集落に到着します。ダム湖を見下ろす斜面に、温泉界でもその泉質が軒並み最高評価とされる、奈良田温泉・白根館が鎮座しています。(写真はダム湖)

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 今年の温泉、群馬シリーズも佳境を迎えています。    仕事の合間を見つけて、少しづつ群馬の温泉マップを塗りつぶしています。今回は、今まで何故か未湯だった、法師温泉をレポートします。有名どころなので、それは数多くのHP記事があります。そちらを参照頂くとして、感想を端的にまとめたいと思います。

テルマエ・ロマエⅡでは、上戸彩さんの実家の温泉だったかな?

   湯屋は撮影禁止なので、写真は風情ある帳場(↑)のみとします。湯屋は源泉地である河原の真上に建築され、すでに1世紀を超えています。泉質は無色透明のカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)でPh値は7~8の弱アルカリ性、軟らかい感触です。そして、ちょうど良い温度の源泉が、なんと、湯舟の底からポコポコと湧き出ているではないですか! 「足元湧出(あしもとゆうしゅつ)」なのです。温泉は源泉地からパイプでお湯を引いていることが普通です。当然、引き湯の距離が長いほど、温泉の新鮮度は下がります。また、源泉地に湯舟を設置しようにも、たいてい熱すぎるか冷たすぎるか、温度調整はままなりません。それが、都合よく適温で湧き出ている・・これは、まごうことなき奇跡なのです。

 湯温は季節や日によって多少の変化があるものの、湯舟ごとに39~43°を保っており、のぼせることなく、いつまでも浸かっていられます。30分もぼーっと、屋根裏、柱、梁を眺めていると、あらゆる思考が湯に溶けていくようで、脳が休まるお湯と感じました。たまに、背中を辿って空気玉がコロコロと昇っていきます。足元湧出とは、まさに体が地球と一体化するもの、自然と融合する場です。それは、太古の生物より、あらゆる生命が水から誕生したことをDNAが記憶しているからでしょうか、まるで羊水に包まれた赤子の安心感をもたらすのです。    群馬の温泉と言えば東の横綱:草津ですが、法師温泉はじめ日本を代表する湯が点在しています。また、折をみて再訪したいと思います。  

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 今年の温泉は、目下、群馬キャンペーンの様相。群馬は近県ながらやや手薄でした。もちろん、有名どころは抑えています。東の横綱、草津は当然何度も行っています。他にざっと挙げますと、伊香保、四万、万座、尻焼、沢渡、湯宿、鳩の湯、大塚、ダム水没前の川原湯・・今回、赤城温泉が加わりました。まだまだ未湯地が多いので、少しづつ温泉地図を塗りつぶしていきたいと思います。

 ただし、仕事に関しては、コロナの影響もありますが、ここ3年、群馬からの受任はわずかに1件だけ。群馬からのご依頼を待っております。病院同行の機会が増えれば、立ち寄り湯が期待できます。

 炭酸水素塩泉に類しますが、堆積物からカルシウムを多く含むようです。加えて鉄分からか、湯舟に注がれた透明な湯は黄土色に変化します。日に当たると、さらに緑色を帯びます。マニアは「笹濁り」と表現しています。     

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 一言で説明は難しいのですが、つげ 芳春さんは、自らの旅をテーマにした短編を多く発表、前衛的でシュールな作風で、代表作は『ねじ式』、アングラ界では有名な漫画家です。

 湯宿温泉は、からっ風・群馬県の街道沿いの温泉地です。つげ先生が温泉をテーマにした短編集で描きました。ほとんど民家が並ぶだけ、わずか300m程度の温泉街です。作品の描写ですと、ボロ家が並び、街灯は割れて暗く、風がピューッと吹きすさび、人影はありません。昭和のさびれた温泉街のイメージが脳裏に残っています。これと言った観光地もなく、数軒の温泉宿がひっそりと生存している、そんな温泉です。

 江戸時代までは三国峠越を前に旅人が逗留、街道沿いの旅籠・温泉地として、それなりに栄えたようです。自動車の時代となれば、誰も彼も通り過ぎてしまうのでしょう。さすがに令和の世ですから、町おこしよろしく、何かしらあるはずです。その名を知ってから20年、ようやくの訪問となりした。       メインロードはこんな細い路地が続きます。平日とは言え、2日間一切通行人を見ませんでした。当然、コンビニなどありません。商店は4~5軒ありますが・・まず開いていません。   続きを読む »

 お盆休み明けは、裁判、再申請、セミナーのレジュメなど書類作成がかさみ、ようやく業務日誌に取り掛かっています。今日の日付けは8月31日。宿題は夏休み最終日に、小学生からまったく進歩の無い秋葉です。    まずは、夏休みの思い出として絵日記で埋めたいと思います。    今年、病院同行で数度訪れております伊豆ですが、伊豆長岡温泉に逗留しました。そこの宿がユニークで、吹き抜けのメゾネットになっており、今までにない変わった温泉宿として記憶に残りました。お料理も沼津港の海鮮がたっぷりの高レベルでしたが、如何せんお湯が循環+塩素で、ただでさえ微感覚のアルカリ単純泉をスーパー銭湯のお湯に引き下げており、もったいない気がしました。普段はひなびた湯治宿ばかりですが、お湯を捨て、お部屋とお料理で選ぶ高級宿も一興と思いました。部屋付露天風呂・・プチ贅沢です。     続きを読む »

 この記事は数日遡って書いていますので、本日、関東に梅雨明け宣言が出たことも、今週が6月の観測以来、最悪の猛暑日の連続であることも知っています。例年にない急激な気温上昇に人間の対応力、体温調整力とでも言いますか、まったく追いつきません。体調不良どころか、熱中症での救急搬送、高齢者の死亡は連日続くと思います。    人間はじめ、多くの動物は急激な温度変化が苦手です。クマムシのように、灼熱から冷凍まで耐えられる生き物は少数です。生き物の体は繊細なのです。ところが、急激な温度変化や高温状態が続いても、歳と共にそれを感じる感度が鈍ります。実は、統計上、熱中症での救急搬送は炎天下より、家の中が多いそうです。暑ければ、水分を意識的に取ることは必須ですし、クーラーはなくとも、水を浴びるなど対策がとれようものです。が、感度が鈍っているであろう高齢者は、高温が体を蝕んでいることに気付くのが遅れます。だからこそ、ご家族ご親戚はじめ、近隣の人も独居老人に気をかけてもらいたいと思います。ちゃんと暑さ対策をしているのか、本人より周囲が注意してあげるべきでしょう。

 私は家に祖母がいました。祖母は寒がりでしたが、暑さには強かった印象です。真夏でも夕方には窓をしっかり閉めてしまいます。「暑くないの?」と聞くと、「窓が開いていると物騒でしょ、誰かに見られるし」と言います・・(のぞいた人は、おばあちゃんでがっかりすると思いますが)。     お年寄りの温度センサーの低下は温泉でも感じるところです。湯温が45度を超えると、たいていの若者は入れません。もはや、我慢比べ、罰ゲームの類です。ここでも、高齢者は抜群の耐性を発揮します。高温の浴槽には必ず、地元のお年寄りが占拠しています。いくさ場に臨むような険しい表情で、じっくりと湯に耐えています。熱くて悲鳴を上げる若者を傍目に、まるで「若者は根性がない」と言わんばかりです。

 このような温泉の構図は各地で見られます。そのような代表の温泉が、有名な栃木県那須の「鹿の湯」です。ここの男湯は温度別に6槽の湯舟が並びます。一番高温は右奥の48度です。以下、1~2度ごと下がって、一番手前左で、およそ42度位でしょうか。ここからチャレンジして、だいたい44度で挫折する人が多いようです。ところが、地元の長老達は48度槽の周囲に陣取り、砂時計を傍らに置き、4人ほどが一斉に浸かり1分、また、呼吸を合わすように一斉に上がります。これを数度繰り返します。まるで、熟練の刀鍛冶が業物を鍛えているかのようです。よそ者がこのルーチンを崩す、つまり、途中から入ったり出たりすると、「湯が乱れる #」と怒られます。      私も十数年前に挑戦、この長老達に果敢に挑みました。手前の浴槽から浸かり、徐々に48度槽へ。この時の気分は、難敵を倒しながら6重の塔を昇っていくブルース・リーです。45度位までなら楽勝でしたが、47度槽に浸かるさい、周囲のおじさんから「お兄さん、大丈夫?」と声をかけられました。若年者が立ち入れない領域に差し掛かったのでしょう。この温度になると熱いを通り越して、足の爪に激痛が襲い、それは爪をはがされるような痛みです。(「こんなところで根性だしてどうするんだ?」)と自問が始まります。確かに誰に誇ることもない、意味のない、愚行でしかありません。しかし、ここでやめたら、負け犬の人生です。引くわけにはいきません。

 そして、長老が囲う48度槽に割り込みました。湯煙の隙間から怪訝な表情の長老達、(「若造、やめておけ」)と、この湯場(結界?)ではテレパシーのように、無言でも意思が伝わってきます。そして、合図はなくとも呼吸を合わせるかのように一斉に浸かる。爪の痛みは最高潮、皮膚は低温火傷の恐怖、硫化水素(硫黄臭)に麻痺されるのか思考能力は失われ・・この1分は10分、いえ、永遠にも思えてきました。     ついに、鹿の湯48度槽を攻略しました。(「よくやったな」)最奥の長老の顔にやや笑みが見られたのは気のせいでしょうか。湯場を出て、蛇口にかじりつくように一心不乱に水を流し込みました。ほどなく、太ももに赤い斑点がいくつも浮かび上りました。激戦で刻まれたこの紋章は、家に着くまで残ったのです・・・。    すみません、本題から大分それました。 那須の長老達に熱中症の危険を感じます。猛暑中は周囲のお年寄りに気を配りましょう。  

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 数年ぶりに山梨県の石和温泉駅に降り立ちました。今回の病院へは10年ぶりの同行です。    

 駅前に足湯があり、以前はよく時間調整に利用していました。机がありますので、足湯に浸かりながら、電話や簡単な事務ができます。奥に見えますイーオンで、足湯用のタオルとお弁当を買いこんで準備万端です。飲食は禁止なので、足湯外のベンチで食べます。休憩も仕事もできる、長閑な駅前なのです。    9年前の様子 👉 I see you ♪ (足湯)    今日の病院は予約時間通りで、列車の接続もよく、足湯タイムなしで東京に戻りました。新宿からの特急、あずさ号とかいじ号は2年前から全席指定席となっています。行楽シーズンでなければ、だいたい空いています。

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 今月、記事出しが滞っております。またしても交通事故と無関係記事になりますが、お付き合い下さい。    出張温泉シリーズに連なりませんが、コロナ渦中、山奥の一軒宿にちょこちょこ行っております。北関東の温泉はコンプリート状態ですので、そこから少し足を延ばして福島、宮城、山形が主なターゲットになっております。自家用車ではしんどい距離ですが、新幹線のおかげで南東北にある秘境温泉も半日もかからず到着します。

 今回紹介は米沢八湯の一つ、中でもマニア垂涎の2大一軒宿の一つ、滑川温泉・福島屋さんです。昭和の時代は電話も電気も通らなかった知る人ぞ知る秘湯も、もはやネットで名が全国に知れ渡り、Wi-Fi完備、なんら不便は無くなってしまったのです。電気だけは自家発電で、裏の滝の水力発電です。水道水はペットボトルのミネラルウォーターよりはるかに美味いです。

玄関からして愛おしい。

 

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 山梨県韮崎まで被害者さんとの打ち合わせに。久々の山梨出張だが、このまま中央線を下れば、信州松本です。ここから先は、いくつもの選択肢があるのです。選んだ湯は待望の白骨温泉、その遠さからも今まで来たことがなかった未湯(みとう)の地でした。    昨年の大雨の影響から上高地線が一部不通、松本駅から振替バス→上高地線→バスと乗り換えを重ねましたが、苦労してたどり着いたお湯は期待を超えるものでした。    炭酸+カルシウム、そして硫化水素(≒硫黄)、前者が湧き出した時に炭酸ガスが水中から逃げ、分解して炭酸カルシウムとなり白く濁る。さらに、空気に触れた硫化水素が酸化して白濁する。これらダブル漂白効果で、パールのような深い白色になるのです。

 硫黄泉では珍しく中性のpH値から飲泉も可能、香は硫黄の香ばしさを残すも、癖のない味は焼酎で割っても飲めそう。舌と鼻孔を通じ、体の中と外から湯が浸み込みます。浴槽の縁に重なるカルシウム分の固形物がまるでトルコのパムッカレのように美しく、野鳥の鳴き声と雪どけの軋み音が静寂にアクセントを加え、絹衣に包まれるようなベルベットな浴感・・ここは五感すべてを満たしてくれる場なのです。    能書きはこれくらいで、その薄青さを帯びたシルキーな湯面をご覧下さい。    この日、宿泊客は私一人。終始、湯舟を独り占めでご満悦。もぅ、お湯に溶け込んでしまいたい。     ワンちゃんが宿泊客の出迎えと見送りに従事。温泉宿のワンちゃんネコちゃんは立派な従業員なのです。

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 1000m程度掘れば、24区のどこでも温泉にたどり着きます。多くは海底の植物堆積から成る黒湯です。昔ながらの温泉銭湯も大好きですが、大型施設、いわゆるスーパー銭湯もチェックしています。

 今月は湾岸地域で注目の有明ガーデンに。事務所前のバス停からおよそ25分、高層マンションの灯りきらめく湾岸エリアの間を縫うように、およそ6つの橋を渡って到着します。有明ガーデンはショップ・飲食店が集まった総合施設ですが、シアターや5階にこのお風呂があります。平日ですとほとんど混雑なく、穴場スポットかもしれません。

    お湯は、真っ黒ではなく、黄土色の熱湯とぬる湯があり、その他、炭酸泉、日替わり湯なども揃っております。特徴は天井が高く、広くゆったりとしたスペースでしょうか。この点では、銭湯はかないません。    帰りはお買い物を済ませて、ゆりかもめに乗って豊洲経由で戻りました。    業務日誌ネタに困ったら、また温泉・お風呂レポートします。  

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 毎週の伊豆通い(病院同行です)、毎度まっすぐ東京に帰るのは芸がありません。ましてや土曜日の病院同行です。一泊して帰りましょう。    修善寺駅前からバスに揺られて1時間、実際に山道は揺れに揺れて、鼻からお茶を飲む羽目になりました。これが「天城ぃ~越ぉえ~ ♪」か・・(実際は伊豆高原横断です)。

 東伊豆の伊東に至ると、眼下に温泉街と相模湾が広がります。今年初めて海を見たかもしれません。「伊東に行くならハトヤ♪」(古い)、しかし、ここはスルーです。そこからJRで1駅目、ややマニアックな宇佐美温泉に決めました。

   知る人ぞ知る、いえ、猫好きが知る温泉民宿です。宿は地域の保護猫を数匹飼っていおり、客間にも出入り自由、宿泊客に可愛がられています。それを目当てとするお客さんが多く、猫さん側も仕事を心得ているのか、よくなついてきます。さながらネコンパニオンです。   続きを読む »

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