日程表の通り交通事故被害者との面談は出張相談会が多く、また継続的な打合せは病院が中心です。事務所に来所いただいての面談・相談は少ないのが当事務所の特徴です。しかし本日は札幌からの相談者が見えました。飛行機での来所で恐縮しきりです。地元の弁護士、行政書士に相談したようですが、納得できる解決方法が聞けなかったようです。
やはり、本当に頼れる専門家はまだまだ少ない・・・ネットでは専門家を標榜している先生が溢れかえっています。しかしこの分野、情報量、精度、わかり易さでは未だに「交通事故110番」が抜きんでた存在で、全国の弁護士、行政書士、保険会社社員までもが110番を頼っています(皆、公言しないですが、出版本を購入、webページもひそかに閲覧、大なり小なり参考にしているようです)。私もそうですが、110番の研修・指導を受けた弁護士、行政書士は100人を超えると思います。それに及ばずとも、ネットを見渡せば有象無象の専門家が110番をパクって、いえ、参考にしています。また、保険会社出資の調査会社や地方の柔道整復師会のテキストで110番のコンテンツ、イラストが無断使用されています。このように正式な機関までが違法に利用している呆れた状況です。
・・・確かに交通事故外傷の分野は奥が深く、学習できる場も少ない。そして実戦を積まねば身につかないものです。本来、保険会社がもっと情報をオープンにすべきなのですが、その情報を悪用するであろう詐病者が多いことから、保険会社の姿勢は頑なです。
このような環境で交通事故被害者が納得できる方策を持った専門家に巡り合うのは、運・偶然と言うか「縁」が必要なのかもしれません。私の夢は、安心して任せることができる人材を全国各地に広げることです。苦労して私が地方の病院へ行くこともなく、またわざわざ来ていただくこともない・・・各地の先生方にもっと奮起していただきたいものです。実力のある弁護士、好取組みをしている行政書士は少ないながら存在しているはずです。そして志ある損保代理店、損保マンもどんどん手を挙げて頂きたい。定期的に実施している研修会はもちろん、いつでも門戸は開けているのですよ。