お仕事やご家庭の事情から、通院を阻むことがあります。もちろん、体が第一、ケガの治療が最優先のはずです。しかし、そうもいかない事情もあるのです。本例の場合、むち打ち治療ごときで仕事に穴を開けるわけにはいきませんでした。それでもし、安易に転院すれば、転院先の医師が「最初から症状を診ていないから、後遺症の診断書は書けないよ」と判断する事があるのです。つまり、「治っていない」のに、後遺障害を断念することになります。
 

 秋葉事務所には、各地域の整形外科医のリストがあり、リハビリ対応や診断書記載から医師のお考えまで、情報集積を13年続けています。その情報から安全に治療先を選ぶことができ、また、情報の無い病院であっても、医師面談の励行により、後の診断書確保に余念がありません。本例も、転院後の継続治療と後の診断書依頼について、医師の理解を促しました。ここまで対応するからこそ、遺漏の無い等級認定と、間違いのない解決へ誘導できるのです。

よかったです
 

14級9号:頚椎捻挫(40代女性・山梨県)

【事案】

自動車を運転中、渋滞のため停止していたところに追突される。その衝撃により前方車にも衝突し、いわゆる玉突き衝突による2重の衝撃で負傷した。直後から頚腰部痛、両手の痺れ等、強烈な神経症状に悩まされる。

【問題点】

早期にご連絡をいただいたため、順調に進んでいた。しかし、事故から3ヶ月半が経過したときに、仕事の都合から通院先整形外科の診察時間に間に合わなくなってしまう状況に・・。通院回数が激減してしまうという観点から、「転院する」か「後遺障害申請を諦めるか」の二択となった。

【立証ポイント】

弊所の病院情報を駆使、営業時間に間に合う転院先を見つけ、なんとか後遺障害申請に漕ぎつける方針とした。転院先の初診時に同行し、医師に事情を説明した。そこで、事故から3ヶ月以上経過しているが、今後治療を継続し、症状が残存した場合には後遺障害診断書を記載して頂く約束を取り付けた。

なんとか半年以上の通院を果たし、後遺障害を申請、約1ヶ月で14級9号認定の知らせが届いた。異議申立に進んだ場合、厳しい戦いになるだろうと予想していたため、初回申請での認定に本人共々安堵した。状況変化にも臨機応変に対応できた一件となった。