今年上半期、おなじみの鎖骨骨折や肩鎖関節の脱臼をはじめ、TFCC損傷、肩腱板損傷など交通事故外傷を代表する傷病名が続きました。傾向として、明らかな障害より、微妙な症状を14級9号に結びつけた取り組みが目立ちました。
被害者さんは事故で半年以上も痛い思いをして、通院やリハビリに相当の時間を浪費させられます。後遺障害の認定を受け、しかるべき賠償金を得なければ泣くに泣けません。
秋葉事務所では鎖骨の骨折・脱臼について、事務所開設以来、その全件に等級を獲得しています。諦めないで下さい。ご相談をお待ちしております。
14級9号:鎖骨骨幹部骨折(70代女性・埼玉県)
【事案】
原付バイクで交差点を横断の際、右方よりの自動車と出会い頭衝突、鎖骨、中手骨、脛骨を骨折した。
【問題点】
年齢からプレートによる固定術を避けた。すると高い確率で変形癒合となり、12級5号が視野に入る。しかし、骨折部は鎖骨の中央部(骨幹部)で、折れ方も亀裂骨折であることから、微妙な判定を覚悟した。
【立証ポイント】
症状固定時期に確認した所、やはり外見上は目立たなかった。何と言っても、主治医が頑なに変形を否定したため、リハビリ先の医師に診断書を依頼、変形に○を付けていただいた。さらに、変形が否定された場合、何としてでも14級評価を得るため、痛みや日常生活の困窮点の記載に留意頂いた。
結果、変形の12級を逃すも、神経症状の14級は確保した。