物損でもめている場合ではありません。交通事故解決の山場は後遺障害認定です!
 
 本件においての物損交渉は、車両保険の加入で大分助かりました。まずは、特殊部品込とした、十分な車両保険金額にて契約してくれた代理店さまのおかげです。

 次に、打ち切り後の健保治療の問題です。3~4か月の通院実績では14級9号の認定は不可能です。その場合、健保に切り替えて治療を継続することになります。しかし、いざ後遺症診断の場面で、医師は「健保治療なので、自賠責様式の診断書は書けません」となることがしばしば起きます。こうなっては万事休すです。そこで、私達は、打ち切り後の健保切替を誘導すると共に、病院側に後遺障害診断書が記載頂けるか確認、事前に約束を取り付けます。

 ここまでしないと、14級9号の後遺障害認定は得られません。本件のような逆転劇は偶然には起きないのです。
 

まいど病院との折衝から14級奪取の力業です
 

併合14級:頚椎・腰椎捻挫(50代男性・埼玉県) 

【事案】

トラック同士の追突事故。路肩に停止中、後方より追突され負傷、頚部・腰部の痛みを発症した。
【問題点】

500万円近くで購入したトラックだったが、加害車両の保険会社による賠償提示は150万円程度・・・物損は当然に難交渉、相手保険会社は弁護士対応としてきた。トラックは幸い車両保険の加入があり、物損交渉はその保険金で収めるとして、実利ある解決は後遺障害の認定にかかっていた。ただし、物損で恨みを買ったのか、相手保険会社は4か月で治療費の打ち切りを宣告。

【立証ポイント】

早期からの紹介が功を奏した。連携弁護士が早速介入、相手保険会社・弁護士との摩擦を避けた。その間、私達は地道に通院の継続を指導、近隣の整形外科を紹介した。病院同行にて、”打ち切り後の健保治療であっても後遺障害診断書を記載頂くこと”の約束を取り付けた。

申請後、2か月待たせて14級の認定が届いた。依頼者はもちろん、弁護士共にほっとした瞬間だった。