困った・・マルエツ閉店に続き、コインランドリー突然の閉店。近所から生活のインフラが徐々に消えていきます。事務所周辺の八丁堀は東京駅から徒歩圏内でありながら、昔ながらの家並みが残る生活圏でした。もちろん、ビジネス街として5~10階のビルが並んでいますが、隙間隙間に、民家や3~4階ビルがわずかに残っています。今後、続々とビルが数十階に建て直されますから、マンション以外の住処は無くなっていくと思います。

 現状でも、昼間のビジネス人口に比べ、夜間や連休の人並は少ないものです。コンビニだけは徒歩圏内に10軒以上ありますが、普通のスーパーマーケットが乏しくて困っています。そのスーパーも小型化、無人レジ化の傾向です。つまり、腰を据えた生活環境からどんどん離れているのです。

 一方、外国人旅行者はコロナ前を上回るほどに街に溢れています。東京駅から近く、ディズニーランドへも数駅の八丁堀はホテルも多いのです。それも、比較的安ホテル中心ですので、外国人の滞在が増える理由です。ですので、出来るだけ、旅行者の方々のケアを心掛けている次第です。例えば、駅の階段でスーツケースを持ち上げるの苦労している女性がいれば、持って上がります。飲食店でメニューに苦戦していれば、注文を助けてあげるなどです。

 かつて、私のバックパッカー時代、どこの国でも親切な住民がおりました。お金がないと(田舎で両替ができなかった時)ご飯をおごってくれたり、道を案内してくれるなど・・何かと助けてくれたお返しと思っています。そのような機会はコインランドリーでもありました。近所のコインランドリーが閉店したので、少し離れた新規のお店へ出向きました。ここでも変化があり、以前のお店のように洗濯機と乾燥機が分かれていません。洗濯物を放り込めば、すべて自動です。確かに便利ではありますが、少し割高になるのが痛いです。

 話を戻します。このコインランドリーに外国人の旅行者家族が来ていました。欧米人は長い期間旅行する傾向ですので、現地での洗濯は欠かせません。支払いに対して、どうやらプリペイドカードを購入していたようでした。隣の洗濯機を操作している時に、お父さんらしき人から、「僕らは旅行者だから、もうプリペイドカードを使わないので、使って」と渡されました。「どうも」と言って受け取りました。洗濯が済んだら、移動するのだと思います。そのプリペイドカードを入れたら、700円入っていました。彼らがランドリーを出るところを追いかけ、すかさずお財布から700円を取り出し、「返すよ」と言って渡しました。一瞬、怪訝な顔でしたが、「700円残っていたよ」と言って、受け取ってもらいました。

 些細な事ですが、お互い合理的なやり取りに顔がほころびました。変化が進む八丁堀ですが、外国人旅行者との交流が日常です。ちょっといい話となりましたので、報告しました。