火災保険や自動車保険、傷害保険のおまけに付いてくる個人賠償責任保険ですが、賠償金3000万円限度で掛金1000円位ですので、わざわざ外すこともなく一緒に契約しているのではないでしょうか。その付帯率は、マクドナルドのハンバーガーにセットのフライドポテトを上回ると思います。
どのような事故、場面で使える保険かは、今一つ実感がわかないと思います。代理店時代の”自らの”事故例から一つ紹介しましょう。
玄関開けたら、噛みつかれた
保険の更新契約に、剣道部の先輩宅を訪問した時でした。親しいお客様でしたので、玄関の呼び鈴を推して、「どうぞ~」との声がしたので、玄関ドアを開けました。すると、ワンちゃん猛ダッシュで脚に噛みついてくるではないですか。ガブっとやられました。「秋葉ぁー、すまん」との先輩は、謝りつつもこのワンちゃんを引き取った経緯をお話し下さいました。
保護犬を引き取ったそうです。しかも、前の飼い主からひどく虐待されたそうで、人を恐れて吠えまくり、すぐに噛みつくのです。なかなか懐かなく、苦労は目に見えています。それをあえて選んで飼うことにしたそうです。
「そんな経緯があったのですか・・」、そのワンちゃんの人生(犬生)を聞いてしまっては、恨むことはできません。お前もつらかったんだな・・。
噛み傷は多少血がにじんでいる程度でしたが、スーツのズボンに穴が開きました。これについては、先輩にお願いして、ご加入の個人賠償責任保険を使わせて頂きました。
<補償される事故例>
・飼い犬が他人に噛み付いてケガをさせた
本件は通院(治療費)なく、ズボンの被害ですから物損被害の補償となりました。
本件以外にも、下記のような例があります。
・買い物中に商品を壊してしまった
・子供が自転車運転中に他人にケガをさせた
・自宅の塀が倒れ他人がケガをした、家屋からの落下物で車にキズが付いた
ズボンは補修することができますが、継接ぎになってしまいます。保険会社の担当さんは、「秋葉さん、お気の毒でしたねぇ」と、ざっくりズボンの購入代金ほどを振り込んで下さいました。
(飼い主に民事上の責任がありますが)このワンちゃん、保険のおかげで責任を取ることができました。