日々ご相談やご依頼をいただく中で必ずお聞きしていることがあります。「すでに他にもご相談をされていたかと思いますが、何故こちらにいらしたのですか?」・・・・まったくどこにも相談せずに真っ新でお越しいただくケースより多いかもしれません。

 まずは知人、保険屋さん、自治体の無料相談、弁護士の有料相談・・・色々と出向きますが道筋が定まらなかったのでしょう。その理由を伺うことで大変勉強になっています。

 ・ 質問したことに答えず、一般論を滔々と解説された。
 ・「無料相談ではここまでです」、実に割り切った対応。
 ・ おそらく解らない、ので話をすり替えて説明していた。
 ・ とりあえず契約しましょう、と急かす。
・ 弁護士先生でよくあるのが「後遺障害の等級がとれてからまた来て下さい」「12級以上になったら来て下さい」
・ なんの解決法を示さず「任せて下さい」の一点張り。

 相談を受ける側としては身が引き締まりますね。
依頼者との信頼関係を築くにはまずコミュニケーションを図ることです。以上の例はつまり会話が成り立ってない状態です。相談者は暗中模索から抜け出せず、大変な勇気をもって電話や面談をしているのです。こんな対応をされたらもやもやが解消するわけありません。わからないことは正直に「解らないので調べます」と答える、疑問には一般論で煙に巻かずにきちんと回答する、対応できないのなら対応できる専門家を紹介する、どのようにお役にたてるのか具体的に提示する。

 ・・・つまり”きちんと会話をする”、ことを心がけていきたいものです。