先週、仲本工事(享年81)さんのショッキングなニュースが入ってきました。全盛期のザ・ドリフターズについて、あまりよく知らない私でもお名前と顔が分かるほどの昭和の大スターですよね。ドリフのメンバーがまた一人いなくなってしまったのは寂しい限りです。仲本工事さん、ご冥福をお祈りいたします。
まだ、亡くなってから日が浅いので、不謹慎と思われる方もいらっしゃると思いますが、近年、交通弱者の過失が大きくなるような事案のご相談も多く受けておりますので、仲本工事さんのケースも調べてみたいと思います。
仲本工事さんの事故現場については、ニュース等でも取り上げられており、「横浜市西区浅間町5丁目の交差点を横断中に車と接触、頭を強く打って意識不明の重体のまま運ばれて翌19日、急性硬膜下血腫でお亡くなりになった」との事です。現場をグーグルマップで確認すると、信号のない交差点で20mほど進めば、洪福寺交差点で横断歩道があるようなところでした。
【33】の場合、基本の過失割合は「歩行者30:自動車70」ですが、下記の修正要素を考慮して過失を決めていきます。
もう一つのケースとして、
【34】の場合、基本の過失割合は「歩行者20:自動車80」ですが、下記の修正要素を考慮して過失を決めていきます。
【33】を適用する場合、幹線道路(歩車道の区別があり、車道道幅員がおおむね14m以上・片側2車線以上等を想定)且つ横断禁止の規制ありとなり、+20となりますが、高齢者(おおむね65歳以上)が適用され、-10、結果として歩行者40:自動車60になることが予想されます。もっとも、この道路を確認すると、幹線道路の要件が微妙なので、議論の対象になり得ます。
次に【34】を適用する場合、横断禁止の規制ありによって+5~10、高齢者修正によって-5、結果として歩行者30~35:自動車70~65になるかと思われます。
遠回りではありますが、しっかりと横断歩道の交差点を渡っていれば…事故に遭ってから後悔しても遅いのです。自分は大丈夫と思っている方、これからはぜひとも交通ルール順守を心がけてみてはいかがでしょうか。