どうも、金澤です。
今日は前回の続きです。
まだ見ていない方はこちらから、把握してください。
【前回の記事】
事故に遭い治療に通っていたタクシー運転手の胸ポケットにはいつも赤いペンが刺さっていた。
今日は、タクシーの運転手の被害者のぶっ飛んだ記録を書いていきたいと思います。
【俺は絶対に予約はとらねぇ!!】
当時、整骨院ではほぼ予約制で営業していました。
最初は予約制など取り入れていなかったのですが、患者が増えていくと時間をこちらでコントロールしないと絶対に回らなくなってしまった為です。
基本的に予約をお願いしていました。
でも、そのタクシー運転手は絶対に予約を取らないと言い張るのです。
運『予約してもその時間にこれるかわからんから!』
私『いや、予約優先だから、すごい待っちゃいますよ?』
運『それでもかまわねぇ!ラジオ聞きながら待っている!』
まぁそこまで言うならいいか…
と、しばらくそのまま治療を続けました。
ある日予約がパンパンで朝から昼までいっぱいいっぱいの日がありました。
よりによって忙しい朝に、その運転手は来ました。
私『今からは2時間待ちだけどいいんですか!?』
運『かまわねぇ!!!その代わり待った時間がわかるもの出してくれ!!』
他の患者が帰った後、最後に運転手の治療をしました。
他の患者もおらず、そのおっちゃんだけです。
色々な話をききました。
待ってもいい理由。それは仕事をサボるためでした。
サボって、ラジオを聞くためだったのです!
そのおっちゃんは常に胸ポケットに赤ペンをさしています。
十中八九競艇だろう。と思っていたけど一応聞いてみました。
やはりおっちゃんは競艇の大ファンで、毎日かかさず競艇を買っているみたいです。
仕事中は買えないでしょ!?
と聞くと、
『いやいや、競艇の場外売り場などで客待ちするふりして仲間と協力して買うんや!』
レースは車内で自分のラジオで聞くという徹底ぶり。
今は待ち時間で競艇を予想したり、ラジオを聴いてるらしい。
私『運転中ラジオ聞いて、どうせ1号艇がトンじゃってビックリして事故ったんでしょ!?』
運『いやいやワシャ被害者やぞ!!』
私『そうだったごめんね』
運『ちなみにその日は万舟あたったわ!』
私『そして車にもあたったの?』
運『だからわしゃ被害者や!』
私『そうだったごめんね』
運『ここら辺(関西)の運転手はみんなこんなもんや』
と一言。
※関西の運転手さんすみません。僕は関西で何度もタクシーにお世話になっていますが、皆さん真面目で気さくで楽しい車内が多いです。今回紹介した話は実話ですが、特別なタイプだと思います。(笑)
やっぱりぶっ飛んだ人もいるもんだなーと思いました。
ちなみにそのタクシーのおっちゃんは、3カ月経たない位で整骨院を卒業していきました。
卒業した後は、一回も治療に表れていません。
でも時々、そのタクシーのおっちゃんに進められて来た。と言う新規の患者さんが数名いました。
まぁ。なんだかんだ陽気な良いおっちゃんだったし、ほんとに腰は痛かったんだと思います。
でもダメなおっちゃん過ぎて心配する気にもなれなかったのは正直なとこだったけど、
おっちゃんはどんな怪我や病気になっても、治療に通うより競艇やってた方がエンドルフィンが出て、痛みもきえるだろーなー。
ボート当たった日はほんと調子よさそうだったなー
おっちゃん、元気にしてるかなー?
おわり。