環境省はコンビニ店に使い捨てのフォークやスプーンの提供を規制することなどを盛り込んだプラスチック新法案をまとめました。有料化も検討されています。

 9日に閣議決定されたプラスチック新法案では、使い捨てプラスチックを大量に無償提供している事業者に削減の義務を課すことが盛り込まれています。命令に違反した場合は、50万円以下の罰金が科されます。

 コンビ二店で弁当を購入すると配られるスプーンやフォーク、ホテルのアメニティーなどが想定されていて、今後、対象となる事業者や有料化を含む具体的な削減方法が示されます。

 小泉環境大臣は「これからは無料でスプーンが出てこなくなる。レジ袋有料化の発展版だ」としています。

 新法案は今国会で審議され、来年4月に施行される見通しです。
 <テレビ朝日さまニュースより>

 

 ビニール袋有料化になって、すっかりビニール袋が貴重になりました。わざわざ購入までは至りませんが、色々な用途に使っていました。買い物ごとに自然と溜まっていくものですから、有料化前までは不足に困ったことなどなかったです。コンビニやスーパーで付いてくるスプーンも割と重宝しまして、洗って数回は使っています。対してフォークはほとんど使わず、増える一方です。したがって、スプーンの有料化は困るなぁと思います。

 もちろん、スプーンは今でも金属製が主流です。子供時代、食卓には大きめのコップに何本も刺さっていました。ほとんど半永久的に使用するものです。対して、プラスティック製はすぐ折れるので、やはり使い捨てになります。資源保護という点では、大量に使い捨てせず、家庭では金属製の使用が好ましいことに異論はありません。
 
 このスプーン、かつての思い出を語りましょう。時は1970年代末、世紀末の雰囲気の中、テレビでは超能力ブームが起きていました。その中心は、ユリ・ゲラー氏です。50歳以上の人で知らない人はいないでしょう。超能力者ユリ・ゲラー氏、その最初の超能力はスプーン曲げでした。スプーンを握って、とくに力を入れずとも念じるだけで金属製のスプーンやフォークがぐにゃぐにゃに曲がるのです。当時のテレビ放送では高視聴率、テレビを視聴していた人は皆真似をして、念を受けたのかスプーンを曲げだす子供が続出しました。
 

 
 放送翌日の学校はその話題で持ち切り、超能力ブームの到来です。しかし、残念ながら、それは手品です。元々ユリ氏はイスラエルの手品師で、欧米のテレビでは、それを超能力に置き換えたショーで大成功していました。日本のテレビがそれを連れてきたに過ぎません。その過程やネタばらしを、これも後年有名になりました、「ハンドパワーです」のMr.マリックさんが語っています。マリックさんは、ユリ氏同様スプーン曲げの手品をマスターしており、後年、手品を超能力に置き換えたネタをほぼバラしています。もちろん、ユリ氏も自国では普通に手品師・マジシャンで通っており、まぁ、神秘的なベールを残してはいますが、芸能人扱いです。
 
 夢のない話ですが、一連のブームは超能力をショー化した芸能、商売なのです。オカルトブームの中、超能力者・霊能者・異能者がテレビに頻出しましたが、すべて商売絡みかと思います。もし、自身に非科学的な能力があったら、普通は隠しますよね。見世物にするなどしないでしょう。
 
 ところで、当時、なぜか我が家のスプーンも曲がり出しました。例の食卓に刺さっていたスプーンの根元が不自然に曲がっています。いえ、正確に言えば、一度曲げて、元に戻した形跡があります。家族にも超能力者が出現したのか?・・その謎は、すぐに解明されました。原因はこれ。
 
 

 

 当時、1000mlの大容量のアイスクリームは、このレディーボーデンが主流した。ただし、冷凍室でカチカチ凍っています。ミニカップのアイスなら、すぐに周囲から柔らかくなって食べやすいのですが、このサイズですと冷蔵庫から出してすぐには柔らかくなりません。すると、待ちきれない家族はスプーンで強引にすくい出します。私も気が短いので、力任せにスプーンでえぐる、えぐる・・その結果がスプーンに出現したのでした。食い意地が張った実家では、ユリ・ゲラーが何人も出現したのです。