大谷選手、50-50達成祈願!

 連日、日本人MLB選手(特に大谷翔平選手の活躍はすさまじい)が大活躍していますね。その中で、ダルビッシュ有選手や前田健太選手、大谷翔平選手など数々の名投手が受けたとされるトミージョン手術について記載してみたいと思います。おそらく交通事故でこの術式を受ける方はいらっしゃらないと思いますが(笑)

 トミージョン手術とは、損傷した腱や靭帯を一旦切除し、健側や患側の長掌筋腱や膝蓋腱、下腿・臀部から正常な腱の一部を採取し、移植することで新たに靭帯を作るというものです。移植という言葉が合っているのかは分かりませんが、上腕骨と尺骨に穴をあけ、その穴に介して両端に圧をかけた状態で固定することによって、損傷した靭帯等の代わりになるようします。しかし、定着するまで、ある程度の時間がかかることから、長期的なリハビリをしなければなりません。

 例えば、ダルビッシュ有選手はトミージョン手術を受けてから、復帰登板するまで14か月かかっていますし、大谷翔平選手は手術を受けてから5ヶ月ほど投げることがありませんでした 通常、手術後10日~1ヶ月はギプス固定、その後2ヶ月程度かけて可動域を広げていき、負荷もかけ始めるといった流れのようです。リハビリ期間は約8ヶ月程度かかると言われており、競技復帰は10か月から1年半と長期にわたります。

 ちなみにですが、慶友整形外科病院に同行した際、野球肘の権威である伊藤恵康医師の写真(有名プロ野球選手との2ショット)などが飾られており、その愛弟子である古島弘三医師が日本でトミージョン手術の名医と言われています。もちろん、古島先生も慶友整形外科病院に在籍されておられます。

 来年、大谷翔平選手の2刀流復活にも期待しますが、同い年の前田健太選手にも全盛期のパフォーマンスを取り戻していただきたいと願っております。