もはやセカンドオピニオンが普通となった交通事故業界。
被害者さんが頼るべき弁護士・行政書士すべての力量が同じではありません。中には交通事故の二次被害とも呼べる、間違った誘導をする専門家や先生も少なからず存在するから恐ろしいのです。しかし、被害者にとって人生で初めての交通事故です。依頼先を比較・検討、実力を見抜くことは至難でしょう。どの先生も一様に「交通事故に強い!」「任せて下さい!」と訴えているのですから。
派手なホームページでの宣伝、保険会社の顧問であるとか何とかの肩書き、これらは決して実力が担保されたものではありません。
何を寄る辺に実力を訴えるか・・弊事務所はとにかく「実績」に注力しています。
本例のような「先生に任せた故に非該当」は星の数ほど巷に溢れています。非該当なら示談金は90万、14級なら300万超、このように手にする賠償金は3倍以上の開きがあります。しかし、何と言っても辛い症状が評価されないなんて、悔しくて納得などできないはずです。
非該当⇒14級9号:頚椎捻挫(40代女性・静岡県)
【事案】
交差点で歩行者の横断を待つため停車したところ、後続車に追突された。直後から痛み、しびれの症状に悩まされて通院が長期化。後遺症が見込まれるので早めに弁護士に対応を依頼していた。
【問題点】
地元でも有名な保険会社の顧問弁護士は病院にMRI検査、さらに必要性ないと思われるカルテ開示を指示、書類を揃えて事前認定を行った。しかし、有用な所見が無いからと言ってMRIを提出せず、また、病院側にカルテ開示を電話で命令口調で行ったため、医師から不興を買うことに。
当然、結果は非該当。辛い症状が続いている被害者さんは病院を転院して治療を継続していた。「仕方ないですね」と非該当での示談交渉を進める先生に納得できず、悔し涙をぬぐって当方へ相談に。
【立証ポイント】
まず、弁護士を解任。そして、現在の通院先に治療の継続中を示す新しい診断書を記載頂いた。続いて、関係悪化してしまった最初の病院へ同行、主治医に前弁護士の非礼を詫びて、症状の一貫性を示す診断書を取り付けた。そして、せっかく撮っていたMRIを今度はしっかり添付して再申請を行った。
結果、わずか1ヶ月で14級認定の通知が届いた。直ちに連携弁護士に引き継いで解決に向かう。
交通事故経験が豊富と謳っているベテラン先生でも、このように実際はど素人ということがあります。間違った誘導さえなければ、早期に解決できた事故だったのです。