日曜日のカルチョ(イタリアのサッカー)から。インテルに所属の日本人、長友選手がゴールをきめました。近年海外で活躍する日本人サッカー選手が急増しましたが世界チャンピオンのチームに移籍した長友選手は別格ですね。
今シーズン順調に出場を重ねレギュラー定着に向け奮闘中ですが、ついに初ゴール!を決めました。やはり数字に残る結果は大事です。そしてゴール後、長友選手を囲んでお辞儀のパフォーマンス。おそらくヨーロッパの人にとっては珍妙なシーンだったと思います。
プレスの取材によると世界中の代表選手が集まるインテルでも日本人は異色の存在で、日本のしきたりや日本語の表現についてチーム内でネタにされているようです。たとえばこのお辞儀も変わった振る舞いに見えるようで、とくにキャプテンのサネッティが練習中にも長友選手をからかってマネをするそうです。またサネッティ選手は長友選手に「senpai」=先輩と呼ばれているようです。
欧米ではチームメイトは平等な仲間と捉えますが、アジアとくに日本や韓国では先輩・後輩と縦の関係も存在します。先輩を敬い目上の人にお辞儀をして敬意を表する、これらがチーム内では新鮮な日本文化としてちょっとしたブームのようです。日本で生活していればあまりにも日常的なことですが国際的な舞台で披露され、その美徳が理解される、とても誇らしい気分です。尊敬、謙譲、丁寧・・・この繊細な表現を今一度見直す機会になりました。
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長友選手を囲んで・・オランダのシュナイデル、カメルーンのエトゥ(共に昨年のワールドカップで戦った強敵でした)、4番はアルゼンチン代表のサネッティ・・