上半期が終わりましたが、今年の相談数、受任数ともに伸びが悪いです。それは、周辺の弁護士さん、日本各地の先生方も同様に悩んでいるようです。交通事故数が減ったのでしょうか?
 
 警察発表によると、5月末までの統計ですが、例年より確かに発生数の減少はあるようです。数字を見てみましょう。
 
<警視庁HPより 交通事故統計月報(令和3年5月末)>

 令和3年5月末の交通事故発生状況は、前年同期と比較すると、発生件数、死者数及び負傷者数のいずれも減少している。


 
・ここ数年減少局面にある死亡事故は、死亡事故件数:973件、前年比 -161件、-14.2% 、死者数:996人、前年比 -159人、-13.8%とやはり今年も安定的に減少している。

・負傷者数は1~3月の減少から4月以降に増加に転じ、5カ月間の集計では前年比-1.2%の減少なので、この半年間だけでは、減少したとは言い切れない。

・物損事故を含めた事故総数も同じような傾向、前年比-0.2%。
 
 以上から、交通事故は減っているわけではないと言えます。すると、弁護士事務所間での食い合いで分散しているのでしょうか? 私はこう考えます。このコロナ下、被害者さん達の交通事故解決へ向けた積極的な動きが鈍っているのだと。そして、入院中など含め、重傷者こそ事故相談まで遠いのいているのかもしれません。

 重傷者の多い秋葉事務所まで、被害者さん達の声が届いていない状況と思っています。

 昨年の段階で、これほどコロナ禍が長引くと思っていませんでした。今年後半の巻き返しを期待したいと思いますが、まだまだトンネルは長いと覚悟しています。今できることを頑張ろう!