本件からの教訓は2つです。
1、申請は素早く
2、主訴を絞る
ノロノロした申請では、被害者の窮状が薄まります。審査側に緊迫感が伝わらないのです。神経症状の14級9号認定は症状の一貫性、そして、信憑性が問われます。だからこそ、障害の窮状を理解頂く上でも、素早く申請することに越したことはありません。その点、被害者請求を推奨します。事前認定は超多忙な保険会社社員に任せることになり、たいていのんびりした手続きとなります。さらに、診断書の記載など急ぐ必要のない医師・病院を急かすこと、これも必須の仕事となります。秋葉事務所は成果はもちろんですが、その事務スピードはここぞと言うときに「神速」になります。
それと、あっちも痛い、こっちも痛い・・・症状が多枝に渡るとも、神経症状としてはっきりしたもの、言わば認定されやすい部位に絞ることも大事です。こればかりは経験とセンスです。
最近の再申請は勝率7割越かな
非該当⇒14級9号:腰椎捻挫(20代男性・静岡県)
【事案】
自動車で走行中、交差点で左方よりの自動車と出合い頭衝突、主に頚部と腰部を痛めた。
【問題点】
通院日数はそれなりであったが、「肩こり」などの症状が書かれた”ぼやけた診断書”の記載・回収に4か月、申請の遅れから非該当の回答はさらに3か月後。
そこからも行動が遅く、面談・打ち合わせの実施まで3か月待ち・・グズグズした申請は良くない結果になりがちです。
【立証ポイント】
秋葉が預かれば、即座に病院同行です。流れるように画像検査の追加、医師・病院をせっせと急かして意見書を短期間で回収、再申請まで2カ月の巻きで進めた。
申請内容は、受傷初期からラセーグ検査で腰椎に神経症状がみられたので、頚部より説得力のある腰部の症状に絞った主張とした。
成果は2か月後に届いた。「兵は拙速を尊ぶ」の通り、素早い行動・手続きこそ往々に良い結果になります。