平成以降、デフレが続いたとはいえ、42年間10円を通した企業努力・・もはや、努力なんてものではなく、企業の利益追求と言った普遍的な存在意義を超える、超越的な精神を感じます。
 
 私が小学生だった頃、駄菓子屋さんで買った値段は10円でした。それが、今も10円だったなんて・・まったく理解不能、取りあげずにはいられないニュースです。以前、ガリガリ君でおなじみの赤城製菓の値上もニュースとなりました。値上げとなってはじめて、長年の値段据え置きを知ることになります。お菓子メーカーはじめ、日本の製造業ではたまに利益度外視の値段設定と維持を目にします。物作りの精神に、消費者への愛情が加味されるのでしょうか。これは、資本主義経済において、すごいことだと思います。
 
 近年、食べる機会はありませんでした。この機に大人買いしてみようかな。
 

 

<食品産業新聞社ニュースさまより引用>

 やおきん(東京都墨田区)は1月27日、スナック菓子「うまい棒」の価格改定について発表した。
 
 4月1日出荷分から、従来価格10円(税別希望小売価格)の「うまい棒」全商品について各2円値上げし、新価格12円とする。

 「うまい棒」は、中心に穴のあいた棒状のスナック菓子。初めての「うまい棒」は、1979年に「サラミ味」「ソース味」「カレー味」の3種類で誕生した。現在は発売当初からの定番フレーバー「サラミ味」に加え、「チーズ味」「とんかつソース味」「コーンポタージュ味」「テリヤキバーガー味」などの多彩なフレーバーが展開されている。パッケージに描かれている公式キャラクターは「うまえもん」。

 やおきんでは、子どものお小遣いでも選ぶ楽しさを感じてもらえるよう、発売以来約42年にわたり1本10円という価格にこだわり、生産・物流・管理コスト等あらゆる点で、コストダウンの努力を続け、販売価格への転化を抑えてきたという。

 しかし、昨今の主原料のコーンや植物油をはじめとした原材料全般の価格上昇に加え、包装資材・物流費・人件費等も大幅に上昇している状況があり、「自社内で許容できる範囲をはるかに超えてきている」ことから、今後も商品の継続・安定供給を図るために価格改定を実施する。

 「うまい棒」の値上げについては公式発表に先駆け、流通業者向けの告知文書などに基づき、一部メディアで報道された。これを受け、やおきんは1月27日、Twitterの公式アカウント(@Umaemon_40th)に「いつもうまい棒を応援してくださっている皆様へ」と題し、投稿を行った。その内容は以下の通り。
 
【以下、やおきん公式Twitter「いつもうまい棒を応援してくださっている皆様へ」全文】
 
 いつもうまい棒を応援していただきありがとうございます。

 各メディアで報じられている通り、うまい棒は原材料、運送費などの高騰を受け、2022年4月1日より価格が10円から12円になります。

 42年この値段を維持できたのはひとえに皆様の応援、製造、流通に関わる関係各位のご協力の賜物と、心より感謝しております。

 また、弊社からのお知らせより先に情報が錯綜しお騒がせしてしまい申し訳ございませんでした。

 これからも皆様に喜んでいただける商品をお届けできるよう努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。

 株式会社 やおきん一同