おひさしぶりです

 交通事故被害者(ご家族、遺族も含みます。)の中にはお金に困窮されていらっしゃる方もいるかと思います。そこで、今回はそんな方々を支援する独立行政法人自動車事故対策機構(通称NASVA)の取り組みについてご説明します。

 

 NASVAにはある一定の基準を満たす方に下記のような生活資金の貸付(無利子)を行っております。
 
1.交通遺児等貸付

2.不履行判決等貸付

3.後遺障害保険金(共済金)一部立替貸付

4.保障金一部立替貸付
 

1.交通遺児等貸付とは、自動車事故により死亡または重度の後遺障害が残った方の中学校卒業までのお子様に対する貸付です。因みに、重度の後遺障害とは、別表1、2の第1級~第3級に相当する障害を指しているようです。

 貸付申込者は貸付を希望するお子様の保護者の方で、期間は中学校卒業の月までとなっております。

 貸付金額については下記の通りです。

はじめに ⇒ 一時金15万5,000円
以後 ⇒ 月額2万円or1万円(選択制)
小・中学校入学時に(希望者のみ)⇒ 入学支度金4万4,000円

 

 送金方法は1月・4月・7月・10月の各月に3ヶ月分まとめて振り込まれます。返還方法は貸付期間終了後6ヶ月又は1年を経過した後、月賦又は月賦・半年賦により原則20年以内の均等払いとなっております。しかしながた、中学校卒業後、高校・大学等に進学される場合には、卒業までの返還が猶予されます。

 

 申込手続きについては、必要書類が種類あります。

1.貸付申込書(全国に支所があり、そこで取得可能です。)

2.交通事故証明書(自動車安全運転センター発行のもの)

3.戸籍謄本(家族全員のもの)

4.印鑑証明書(保護者のもの)

5.後遺障害認定通知書若しくはその程度が分かる病院の診断書

6.そして、ここが一番重要な基準です。この基準を満たさない方は請求することができません。

 上記のように一定の基準をクリアできた方は、お住まいの支所に申し込めば、審査を経て、貸付を受けることができます。

 不履行判決等貸付については、次回に記載します。