こんにちは、金澤です
今日は交通事故被害に遭われた方にも多い、鎖骨の骨折について記事にしていこうと思います。
整骨院では、鎖骨に限らず骨折直後に来院してくることは殆どありません。あったとしても、おばあちゃんが「さっき転んでから手が痛いの」 →コーレスじゃないですか!
おばあちゃんが「朝起きて息したら痛い」 →おばあちゃんは寝返りや咳するだけで肋骨がイってしまう。 等々です。
肋骨は、整形にいっても何もする事はないですが、一応は整形に送ります。ですので、整骨院に来る方としては、半年前に骨折をして治ったけど、どこどこが痛い。など訴えて来院されます。そして本題の「鎖骨骨折後、せおうことになる痛み」。鎖骨というのは、沢山の筋肉が着きます。 一つの骨につく筋肉の数で言うと上位です。
・三角筋 ・僧帽筋 ・大胸筋 ・胸鎖乳突筋 ・鎖骨下筋
靭帯抜きでこれだけ付着するのですから驚きです。骨折をすると、当然それらの筋肉にも影響が出てしまうのですが、 やはり現場で多いのが、 胸郭出口症候群になってしまい、来院される方が多いです。
※ 胸郭出口症候群とは、腕の運動や感覚に影響を及ぼす腕神経叢+鎖骨下動脈の通り道である胸郭出口が何らかの影響で狭くなり、痺れや痛み、血行不良を引き起こしてしまう症状。
鎖骨が変形してしまい、鎖骨と第一肋骨の隙間が狭くなり、胸郭出口症候群を引き起こしてしまうと、これはなかなか治りません。 ずっと痺れが続き、付き合っていくことになります。腕を90°近くまで上げると、鎖骨下動脈が圧迫されて脈が無くなり、手に力が入りません。 満員電車では、男性諸君は万歳をしてつり革につかまります。満員電車の万歳は、ギブアップではなく冤罪対策です。 それが出来ないと、痛み以外の物も背負う可能性も有ります。
鎖骨が変形しなくても、鎖骨下筋(鎖骨を下へ引く筋肉)の過緊張により、鎖骨と肋骨の間が狭くなる場合もあります。沢山の筋肉が着く鎖骨が折れると、やはり今まで通りの動きは難しくなります。 三角筋や僧帽筋がうまく働かなければ、肩の可動域も落ちますし、胸鎖乳突筋がうまく働かなければ、 胸鎖乳突筋は呼吸補助筋。呼吸が浅くなり自律神経の乱れにもつながります。 それに胸鎖関節付近の損傷やストレスで星状神経節が侵されてしまうと、まさにバレリュー症候群のようになる場合もあります。そうならない為にも、もし鎖骨の骨折をしたら徹底的に固定し、動かさない。 鎖骨は変形しやすいですから。固定が取れたら、ガンガン動かす!筋肉を元に戻せるだけ戻しましょう!
せめて、満員電車でバンザイが出来るように! (私金澤も鎖骨の変形がありますが、毎日バンザイをしています。) 私のスタンスは、つり革の輪の中に片腕を通し、もう一方の手で片腕をホールドするスタイルです。その方が楽です。
では。