久々に、顧問の社労士先生と打合せ、というか飲み。
他士業の先生からは、別分野の話が聞けて大変に勉強になります。昨夜の話では、ある社労士事務所の雇用方針を聞きました。何でも、その事務所では、社労士資格もしくは資格勉強中の社員を募集・採用しないそうです。募集者の属性はなんとSE経験者です。SEとは和製英語ですが、システムエンジニアのことです。SEは、仕事に使うコンピューターの仕組み(システム)を作る人と理解しています。つまり、コンピューターにかなり強い人、と言っても外れていないでしょう。
その社労士先生は、まずSEを採用し、SEに社労士の仕事を教えるそうです。当然ですが、どの士業でも、その作業の大半はパソコンを使います。その様々な手続きについて、専用ソフトも揃っています。したがって、そのソフトに沿って作業をする以上、社労士の知識<PCの活用能力、なのかもしれません。
これは、現在どの仕事にも当てはまる理論に思います。行政書士・司法書士なども、各種手続きは電子申請が増加、それ以外でもパソコンでの作業が普通です。もちろん、士業各分野の専門知識は必要ですが、それは少人数で足ります。組織的に事務所を運営する場合、システム重視の発想に行き着くのです。
世の趨勢はシステム化、そして、いずれはAI(人工知能)が主流になるかと思います。士業の世界でも、当然に手続きの電子化が進むでしょう。業務を手段から考える・・目的(認可・許可・認定)と手段(パソコン作業・電子申請)の逆転現象が起きていると思います。
ともあれ、”逆転を容認する柔軟な思考”が必要である事は間違いありません。