先週の小田原相談会の会場はお城の3の丸の外側でした。天守閣の公園だけではなく、駅や商店街も町がすっぽり城内です。この町を囲んだ城郭都市を「総構え」と言うそうです。
 
 2017022512190001会場並びの駐車場に遺構
 駐車場が三の丸のお堀跡、背後の盛り土が城壁だそうです
 
 2017022512190000遺構の説明
 武田信玄も上杉謙信も落とせなかったお城です
 
 さて、本日の相談会では、交通事故解決で一番注力すべき問題、言わば「解決の本丸」についての説明に終始しました。

 多くの被害者さんは、過失割合や休業損害、通院の交通費など、ご質問は細かい請求項目にまで及びます。しかし、後遺障害(慰謝料+逸失利益)がお財布に入る賠償金の70%以上を占める事実に気付いていません。

 半日分の休業損害が認められるか? 自家用車での通院10日分はでるのか? 過失割合であと5~10%が納得できない・・

 これらの金額は賠償金総額の10%にも満たないのです。対して、後遺障害の等級次第で百万単位も賠償金が上下します。被害者さんは解決に向けて、まず、治っていない症状を後遺障害として認定を受けることが一番大事なのです。相談会では必要な検査の実施、通院実績を重ねること、適切な診断書の作成にむけた解説・指示を重点的に進めます。通院交通費等の細かい細目や過失割合の交渉など、後回しであると説明します。
 
 「後遺障害が本丸です。休業損害は2の丸3の丸、交通費などはお堀に過ぎません!」
 
 このような例えになります。小田原城3の丸外郭でさけんだ一日でした。