かたい記事が続いたので、息抜きを一つ。
 
 相談会では様々な相談者さんがいらっしゃいます。なかには少々おおらかが過ぎる被害者さんもおります。事故で大変な境遇であるにも関わらず、何ら手を打たず、転院すべき病院にだらだら通い、必要な検査も先延ばし、書類提出も遅れ勝ち、加害者への恨みつらみや手前勝手な理屈をこねまくる・・これでは真っ当な解決などおぼつきません。被害者さんもしっかりしなければダメなのです。それを、相談会では特に厳しい口調でたしなめることがあります。

 この叱りにも似たアドバイスを真骨頂とするのが、我らが師匠、交通事故110番の宮尾先生です。遠慮なくズバりと回答、歯に衣着せず、厳しく指導します。しかし、被害者さんによっては、「失礼な!(怒)」と憤慨、後から事務所にクレームが入ってくることが何度かあり、同席する弁護士先生を困らせたこともありました。これも、被害者救済の情熱が沸騰しての結果と思います。
20170112_22

 被害者ファースト!

 厳しい姿勢は大抵、甘えた被害者さんの目を覚ますことになります。関西弁で「ええか、ちゃんと聞け!しっかりせい!」発破をかけられた被害者さんは、ここからキリっと解決に向けて進んでいきます。何故か、そのような被害者さんは、怒られたことを喜んでいるようです。その後もかえって懐いて?、宮尾先生に会うため相談会に通います。
 
被害者さん:「先生のおかげで目が覚めました!」

宮尾先生:「覚めんでええから、寝とけ」

被害者さん:「ええっ、そんなこと言わないで、次はどうしたらよいのでしょうか?」
 
 ・・こんな調子です。
 
 どうやら目覚めさせてしまったのは「M(マゾっ気)」のようです。
 
 そして、無事に解決するとその被害者さんから、感謝として丁重な贈り物が届きます。
 
宮尾先生:「先日の○○さんからなんか宅急便が届いたわ」

秋葉:「先生、これぞ、マゾの宅急便 ですね」 zimukumi50