<治療>
(1) 保存療法 2~3カ月の経過観察に付随して
1、薬物療法 ・・・ 消炎鎮痛薬、筋弛緩剤など
2、理学療法 ・・・ 骨盤牽引、装具着用、運動療法、体幹筋筋力強化、ストレッチング
3、ブロック療法 ・・・ 硬膜外ブロック、神経根ブロック
(2)中間療法 適応が限定される。すべての症例に有効ではない。
1、経皮的髄核摘出術
2、レーザー蒸散法による椎間板除圧術
膀胱直腸障害や強度の麻痺、激しい疼痛を伴う、馬尾症候群など
1、ラヴ法 ・・・ 開窓して硬膜・神経根をよけ、ヘルニアを摘出する
2、鏡下手術 ・・・ 低侵襲手術としての顕微鏡手術、内視鏡手術
<後遺障害等級>
1、画像所見が微妙な場合、ヘルニアの既存性が大きくてもそれなりの神経症状を示し、治療が長期にわたれば14級の可能性を残します。
2、外傷性を裏付ける画像所見、ヘルニアによる痛みや痺れ等、一連の神経症状が認められれば12級となります。
3、ラヴ法などの摘出手術を行った場合でも、上記1(14級)か2(12級)の審査が限度です。
4、ヘルニアを摘出後、脊椎の安定性が損なわれる場合は、腸骨の一部を採骨し、その腸骨片を椎体間に移植、後方固定術を行います。後方固定術が実施された場合は、脊柱の奇形・変形で11級7号の審査となります。
5、固定術により、脊柱の可動域に2分の1以上の制限が認められる場合は、8級2号が認定されます。
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